数学コラムの目次
- 1 京の算数学問題#1489
- 2 アイデア数理塾はこちら
- 3 算数学コラム
- 3.1 「2万円上がった」は大きい?小さい?
- 3.2 iPhoneの価格を例に考えてみよう
- 3.3 割合は「全体の中でどれくらいか」を見る考え方
- 3.4 「何円」と「何%」は見え方が違う
- 3.5 Aの商品
- 3.6 Bの商品
- 3.7 iPhoneが高く感じる理由も、割合で考えられる
- 3.8 割合が分かると、ニュースが少し分かりやすくなる
- 3.9 セールの「20%オフ」も割合
- 3.10 「10%値上げ」と「10%値下げ」は元に戻らない?
- 3.11 小学生が割合でつまずきやすい理由
- 3.12 割合の基本は「くらべる量 ÷ もとにする量」
- 3.13 勉強でも割合は役立つ
- 3.14 スポーツでも割合は使われている
- 3.15 iPhone値上げから学べること
- 3.16 アイデア数理塾が大切にしていること
- 3.17 まとめ 割合が分かると、数字の見え方が変わる
- 4 京の算数学 解答#1489
- 5 おすすめの算数学ブログ
京の算数学問題#1489

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
「iPhoneが値上げされた」
「前より高くなった」
「スマホって、こんなに高いの?」
ニュースやお店で、iPhoneの価格を見て驚いたことがある人もいるかもしれません。
でも、ただ「高い」「安い」と感じるだけでは、どれくらい変わったのかは分かりにくいものです。
そこで役立つのが、小学5年生の算数で習う割合です。
割合が分かると、
「何円上がったのか」だけでなく、
「もとの値段に対して、どれくらい上がったのか」
を考えることができます。
iPhoneの値上げは、小学生にとっても割合の大切さが分かりやすい身近な例です。
「2万円上がった」は大きい?小さい?
たとえば、ある商品が2万円値上げされたとします。
2万円と聞くと、とても大きな金額に感じます。
でも、ここで考えたいのは、もとの値段がいくらだったのかです。
たとえば、
- 10万円の商品が2万円上がる
- 100万円の商品が2万円上がる
この2つは、同じ「2万円の値上げ」ですが、意味は同じでしょうか。
10万円の商品が2万円上がると、かなり大きな変化に感じます。
でも、100万円の商品が2万円上がる場合は、もちろん大きな金額ではありますが、全体から見ると割合は小さくなります。
このように、金額だけを見るのではなく、もとの値段と比べることが大切です。
iPhoneの価格を例に考えてみよう
Appleの公式発表では、iPhone 16は発売時に124,800円(税込)からと案内されていました。現在のApple公式ストアページでは、iPhone 16の128GBモデルが144,800円と表示されています。価格は時期や販売条件によって変わるため、ここでは「割合を考える例」として見てみましょう。
この場合、値上がりした金額は、
144,800円 − 124,800円 = 20,000円
つまり、2万円高くなったことになります。
では、これはもとの値段に対して、どれくらいの割合で上がったのでしょうか。
20,000(くらべる量) ÷ 124,800(もとにする量) = 約0.16
つまり、約16%の値上がりです。
「2万円上がった」と聞くより、「約16%上がった」と聞くと、もとの値段に対してどれくらい変わったのかが分かりやすくなります。
割合は「全体の中でどれくらいか」を見る考え方
割合とは、簡単に言うと、全体をもとにして、どれくらいかを表す考え方です。
- 100個のうち20個なら20%
- 1,000円のうち100円なら10%
- 10問中8問正解なら80%
というように考えます。
iPhoneの値上げでも同じです。
大切なのは、値上がりした金額だけではなく、
もとの値段に対して何%上がったのかを見ることです。
「何円」と「何%」は見え方が違う
値上げを考えるとき、よく出てくるのが「何円上がった」という見方です。
これはもちろん大切です。
でも、「何円」だけでは分からないこともあります。
Aの商品
10,000円から12,000円になった
値上げは2,000円
Bの商品
100,000円から102,000円になった
値上げは2,000円
どちらも2,000円の値上げです。
でも、割合で見ると違います。
Aの商品は、
2,000 ÷ 10,000 = 0.2
つまり20%の値上げです。
Bの商品は、
2,000 ÷ 100,000 = 0.02
つまり2%の値上げです。
同じ2,000円でも、Aの方が大きく値上がりしたと考えられます。
割合を使うと、こうした違いに気づけます。
iPhoneが高く感じる理由も、割合で考えられる
iPhoneは、もともとの価格が高い商品です。
そのため、少しの割合の変化でも、金額にすると大きく見えることがあります。
たとえば、10万円の商品が10%上がると、
10万円 × 10% = 1万円
でも、1,000円の商品が10%上がると、
1,000円 × 10% = 100円です。
同じ10%でも、もとの値段が大きいほど、値上がりする金額も大きくなります。
ここでも、割合と金額の両方を見ることが大切です。
割合が分かると、ニュースが少し分かりやすくなる
ニュースでは、いろいろな数字が出てきます。
- 商品が値上げされた
- 電気代が上がった
- 給料が何%上がった
- 消費税が何%
- セールで30%引き
- 物価が上がった
- 人口が減った
- 投票率が何%だった
こうした数字を見たとき、割合が分かると、ニュースをただ聞くだけでなく、自分で考えられるようになります。
「何円上がったのかな」
「もとの値段はいくらかな」
「何%くらい変わったのかな」
「本当に大きな変化なのかな」
このように、数字の意味を考える力がつきます。
セールの「20%オフ」も割合
割合は、値上げだけでなく値下げにも使われます。
たとえば、10,000円の商品が20%オフになった場合、
10,000円 × 20% = 2,000円
つまり、2,000円安くなって、8,000円になります。
でも、同じ20%オフでも、もとの値段が変わると安くなる金額も変わります。
- 1,000円の20%オフは200円引き
- 10,000円の20%オフは2,000円引き
- 100,000円の20%オフは20,000円引き
同じ20%でも、金額は大きく変わります。
だから、買い物でも割合はとても役立ちます。
「10%値上げ」と「10%値下げ」は元に戻らない?
ここで少し面白い算数の話をします。
10,000円の商品が10%値上げされると、
10,000円 + 1,000円 = 11,000円
では、そのあと10%値下げされたら、元の10,000円に戻るでしょうか。
11,000円の10%は、
11,000円 × 10% = 1,100円
だから、
11,000円 − 1,100円 = 9,900円
になります。
元の10,000円には戻りません。
これは、割合を考えるときの「もとにする量」が変わるからです。
値上げの10%は10,000円をもとにしています。
値下げの10%は11,000円をもとにしています。
割合では、何をもとにしているかがとても大切です。
小学生が割合でつまずきやすい理由
小学生が割合でつまずきやすいのは、計算が難しいからだけではありません。
多くの場合、何をもとにするのかが分かりにくいことが原因です。
「20%増えた」
「30%引き」
「もとの値段の何%」
「全体のうち何%」
という言葉が出てくると、どれを基準に考えればよいか迷いやすくなります。
iPhoneの値上げで考えるなら、
- もとの値段はどれか
- 値上がりした金額はいくらか
- 値上がり分は、もとの値段の何%か
を順番に見る必要があります。
割合は、式だけを覚えるより、何を比べているのかを考えることが大切です。
割合の基本は「くらべる量 ÷ もとにする量」
割合の基本は、
くらべる量 ÷ もとにする量
iPhoneの値上げで考えると、
- もとにする量:値上げ前の価格
- くらべる量:値上がりした金額
になります。
たとえば、
124,800円から144,800円になった場合、
値上がりした金額は20,000円です。
割合は、20,000 ÷ 124,800 = 約0.16
つまり約16%です。
このように、割合では「何をもとにするか」を決めることが一番大切です。
勉強でも割合は役立つ
割合は買い物やニュースだけでなく、勉強でも使えます。
たとえば、テストで、
20問中16問正解した場合、
16 ÷ 20 = 0.8
つまり80%正解です。
別のテストで、
50問中40問正解した場合も、
40 ÷ 50 = 0.8
なので80%正解です。
問題数は違っても、割合で見ると同じくらいできたことが分かります。
点数だけでなく、正答率を見ると、自分の理解を比べやすくなります。
スポーツでも割合は使われている
スポーツにも割合はたくさん出てきます。
- 野球の打率
- バスケットボールのシュート成功率
- サッカーのパス成功率
- テニスのサービス成功率
- ゲームの勝率
たとえば、10回中3回ヒットなら、3割。
100回中45回勝ったなら、勝率45%。
割合が分かると、スポーツやゲームの記録も見やすくなります。
算数は、教科書の中だけで使うものではありません。
生活のいろいろな場面で、数字を分かりやすくしてくれます。
iPhone値上げから学べること
iPhoneの値上げを算数で考えると、次のことが分かります。
- 値上げは「何円」だけでなく「何%」でも見る
- もとの値段が大きいと、同じ割合でも金額が大きくなる
- 割合では、何をもとにするかが大切
- 数字を比べると、ニュースの意味が分かりやすくなる
- 算数は買い物や生活の中で役立つ
「高いな」と感じるだけで終わるのではなく、
「どれくらい高くなったのかな」
「何%くらい上がったのかな」
と考えると、数字の見方が変わります。
アイデア数理塾が大切にしていること
アイデア数理塾では、算数や数学をただ公式として覚えるのではなく、数字の意味を考えることを大切にしています。
割合も、公式だけで解こうとすると難しく感じます。
でも、iPhoneの値上げや買い物、スポーツの記録のように、身近な例で考えると、
「何をもとにしているのか」
「何と比べているのか」
が見えやすくなります。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生の算数や割合に不安がある方は、まず身近な数字から算数に触れてみることも大切です。
まとめ 割合が分かると、数字の見え方が変わる
iPhoneの値上げを算数で考えると、割合の大切さがよく分かります。
「2万円上がった」という金額だけでなく、
「もとの値段に対して約何%上がったのか」
を見ることで、値上げの大きさをより正しく考えられます。
割合は、買い物、ニュース、テスト、スポーツ、ゲームなど、生活のいろいろな場面で使われています。
小学生にとって割合は少し難しい単元ですが、身近な話題と結びつけると、ぐっと分かりやすくなります。
算数は、ただ計算するためのものではありません。
世の中の数字を読み取り、自分で考えるための道具です。
iPhoneの値上げも、算数で見てみると、ただのニュースではなく、割合を学ぶきっかけになります。
京の算数学 解答#1489





