数学コラムの目次
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京の算数学問題#1466

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算数学コラム
夏休みが終わり、学校が始まるころになると、
「勉強したくない」
「学校に行きたくない」
「宿題を見るだけで嫌になる」
という言葉が増えることがあります。
保護者の方からすると、
「夏休みにゆっくりしたのに、どうして?」
「生活を戻せば大丈夫では?」
「ただ気持ちが緩んでいるだけ?」
と思うかもしれません。
しかし、夏休み明けの「勉強したくない」は、単なる甘えややる気不足とは限りません。
その背景には、生活リズムの変化、学習への不安、夏休み中に残ったつまずき、学校生活への緊張などが重なっていることがあります。
夏休み明けに「勉強したくない」が増えやすい理由
①生活リズムが学校モードに戻っていない
夏休み中は、
- 寝る時間が遅くなる
- 朝起きる時間がずれる
- 食事の時間が不規則になる
- 日中に眠くなる
- 体を動かす機会が減る
といった変化が起こりやすくなります。
学校が始まると、朝から決まった時間に起き、授業を受け、宿題をする生活に戻らなければなりません。
頭では「学校が始まった」と分かっていても、体がまだ夏休みのペースのままだと、集中しにくくなります。
その疲れを、子どもは「勉強したくない」と表現することがあります。
②夏休み中に学習の感覚が鈍っている
夏休みは学校の授業がないので、通常は普段より勉強に触れる時間が減ります。
- 計算
- 漢字
- 音読
- 英単語
- 授業を聞くこと
- 決められた時間に机に向かうこと
は、しばらく離れると感覚が戻るまでに時間がかかります。
以前はできていた問題でも、思ったより時間がかかったり、ミスが増えたりすると、
「前よりできなくなった」
「もう分からない」
と感じやすくなります。
勉強そのものが嫌というより、思うようにできないことが嫌なのかもしれません。
③夏休み前のつまずきが残っている
夏休み明けの授業は、基本的に前の学期の続きから始まります。
そのため、夏休み前に分からなかった内容が残っていると、新しい単元に入りにくくなります。
算数なら、
- 九九
- わり算
- 分数や小数
- 文章題
- 単位
- 筆算
などです。
中学生なら、
- 正負の数
- 文字式
- 方程式
- 連立方程式
- 関数
- 1学期に学んだ英単語や文法
の理解があいまいなままになっていることがあります。
夏休みに宿題は終わっていても、理解が整っているとは限りません。
分からない内容が続くと、子どもは「勉強したくない」と言うようになります。
④9月からの学習内容が難しくなる
夏休み明けは、学習内容が一段難しくなる時期でもあります。
小学生では、学年によって、
- わり算の筆算
- 小数や分数
- 面積
- 割合
- 速さ
- 比
- 複雑な文章題
などが増えてきます。
中学生でも、関数や図形、証明など、複数の知識を組み合わせる単元が出てきます。
夏休み前と同じ勉強のやり方では対応しにくくなり、急に苦手になったように感じることがあります。
⑤「また毎日続く」という重さを感じている
夏休みは、予定に余白があります。
多少遅く起きても、宿題を翌日に回しても、すぐには困らないことがあります。
一方、学校が始まると、
- 毎日授業がある
- 宿題が出る
- 時間割に合わせて準備する
- テストや提出物がある
- 友達や先生との関わりが続く
という生活に戻ります。
子どもによっては、「今日だけ頑張る」のではなく、「これがずっと続く」と感じることで気持ちが重くなります。
「勉強したくない」という言葉の中に、学校生活全体への疲れが含まれている場合もあります。
⑥夏休みの宿題で疲れ切っている
夏休みの後半に宿題をまとめて終わらせた場合、学校が始まるころにはすでに疲れていることがあります。
- ワークを一気に進めた
- 読書感想文や自由研究を急いで仕上げた
- 夜遅くまで宿題をした
- 親子で何度も言い合いになった
こうした経験があると、子どもの中で「勉強=急かされるもの」「宿題=つらいもの」という印象が強くなることがあります。
宿題を提出できたとしても、気持ちは回復していないかもしれません。
⑦学校での人間関係や環境が気になっている
「勉強したくない」と言っていても、原因が勉強とは限りません。
たとえば、
- 友達との関係が気になる
- 席替えや班活動が不安
- 発表や係活動が嫌
- 先生に注意された経験が残っている
- 教室にいるだけで疲れる
といったことがあります。
子ども自身もうまく説明できず、「学校が嫌」「勉強したくない」という言葉でまとめている場合があります。
家庭学習だけを増やしても解決しないことがあるため、学校で何か気になっていないかも見ておきたいところです。
⑧失敗するのが怖くなっている
夏休み明けは、久しぶりに授業やテストが始まります。
以前よりできなくなったと感じたり、周りが先に進んでいるように見えたりすると、
「間違えたくない」
「できないところを見られたくない」
「分からないと恥ずかしい」
という気持ちが強くなることがあります。
その結果、
- 問題を始めない
- 分からない問題を飛ばす
- 宿題を隠す
- 「面倒」と言って避ける
という行動につながります。
やる気がないのではなく、失敗から自分を守ろうとしているのかもしれません。
⑨夏休み中に「自分で進める習慣」が止まっていた
夏休み中、親が予定を細かく管理していた場合、学校が始まってからも自分で動きにくくなることがあります。
- 何時から勉強するか親が決める
- 何ページやるか親が決める
- 丸つけも親がする
- 終わったか毎回確認される
という状態が続くと、子どもは「言われたらやる」形になりやすくなります。
学校が始まり、やることが増えたときに、自分で優先順位をつけられず止まってしまいます。
「勉強したくない」と言われたときに避けたい対応
「みんな頑張っているよ」
周りと比べられると、できていない感覚が強くなることがあります。
「夏休みに休んだでしょ」
本人は休んだつもりでも、生活の変化や学校への緊張で疲れている場合があります。
「やる気の問題だよ」
やる気だけで片づけると、つまずきや不安を見逃しやすくなります。
「このままだと遅れるよ」
焦らせることで一時的に動いても、勉強への不安が強くなることがあります。
まず確認したいのは「何が嫌なのか」
「勉強したくない」と言われたら、すぐに説得するよりも、理由を小さく分けて聞いてみましょう。
「疲れている感じ?」
「分からないところがある?」
「宿題の量が多い?」
「学校で何か気になることがある?」
「始めるのが嫌なのか、問題が難しいのか、どちらに近い?」
子どもがすぐに答えられなくても構いません。
一度聞いておくだけで、後から話してくれることもあります。
夏休み明けの家庭学習は小さく戻す
学校が始まったからといって、すぐに以前と同じ量へ戻さなくてもよい場合があります。
たとえば、
- 計算を5問
- 漢字を5個
- 宿題の最初の1ページ
- 間違い直しを1問
- 10分だけ机に向かう
というところから始めます。
大切なのは、長時間やらせることではなく、もう一度、始められる感覚を取り戻すことです。
「できる問題」から始める
夏休み明けは、難しい問題から取り組むより、少し簡単な内容で感覚を戻す方法があります。
算数なら、
- 前の学期の計算
- 九九
- 簡単な筆算
- 教科書の例題
などです。
「できた」という経験が一つあると、その後の問題にも向かいやすくなります。
ただし、簡単な問題だけを続けるのではなく、少しずつ今の単元へつなげていきます。
生活リズムは一度に直そうとしない
寝る時間や起きる時間がずれている場合、急に完璧に戻すのは難しいことがあります。
- 朝の光を浴びる
- 朝食を取る
- 日中に少し体を動かす
- 夕方以降の昼寝を避ける
- 寝る前の画面時間を短くする
など、できるところから整えます。
勉強の話ばかりするより、体が学校生活に戻りやすい状態を作ることも大切です。
保護者が見たいサイン
次のような様子がある場合は、勉強量を増やす前に原因を確認しましょう。
- 朝になると体調不良を訴える
- 宿題を見ると強く不機嫌になる
- 今までできていた問題で止まる
- 学校の話を避ける
- 食欲や睡眠に変化がある
- 「どうせできない」が増える
- 休日も元気がない
- 何週間たっても状態が戻らない
勉強以外の不安が強い場合は、学校の先生などと情報を共有することも必要です。
保護者ができる声かけ
夏休み明けは、すぐに元の状態へ戻すことより、安心して再開できる声かけが向いています。
「まだ学校のペースに戻りきっていないのかもしれないね」
「今日はどこまでならできそう?」
「一番困っているものから一緒に見よう」
「全部ではなく、一つ終わればいいよ」
「分からないところは印をつけて残しておこう」
子どもに必要なのは、「やりなさい」という指示だけではなく、何から始めればよいかが見えることです。
親が全部管理しすぎない
困っている子を見ると、保護者が予定をすべて決めたくなることがあります。
ただ、管理が強くなるほど、勉強が親の仕事になりやすくなります。
- 今日やることを一緒に決める
- どちらから始めるか本人に選んでもらう
- 終わったら一度だけ確認する
- 分からない問題だけ支える
という形が考えられます。
やり方を整えたうえで、少しずつ本人に戻していくことが大切です。
夏休み明けに崩れても、遅れが決まるわけではない
9月に勉強への抵抗が出たからといって、そのまま苦手が決まるわけではありません。
夏休み明けは、大人でも生活の切り替えに時間がかかる時期です。
子どもも、
- 生活リズムを戻す
- 学習の感覚を戻す
- 学校の人間関係に戻る
- 新しい単元に慣れる
という複数の切り替えを同時にしています。
焦って問題量を増やすより、どこで止まっているかを見つけ、少しずつ整える方が進みやすくなります。
京都・中京区で夏休み明けの学習に悩んでいる方へ
アイデア数理塾では、「勉強したくない」という生徒も前向きに学習を進める仕組みがあります。
そのためにはまず生徒の話を聞くところから始めています。
- 生活の切り替えに疲れているのか
- 前の単元につまずきがあるのか
- 問題が難しくなったのか
- 失敗することを怖がっているのか
- 勉強の進め方が分からないのか
を見ながら、必要なところから整えます。
勉強のやり方を伝えたうえで、宿題や学習ペースを少しずつ本人に任せることも大切にしています。
まとめ 夏休み明けの「勉強したくない」には理由がある
夏休み明けに「勉強したくない」が増える背景には、
- 生活リズムが戻っていない
- 学習の感覚が鈍っている
- 夏休み前のつまずきが残っている
- 9月以降の内容が難しくなる
- 学校生活が再び続く重さを感じている
- 夏休みの宿題で疲れている
- 人間関係や学校環境が気になっている
- 失敗するのが怖い
- 自分で進める習慣が止まっている
といった理由があります。
大切なのは、やる気を出させようと急ぐことではありません。
何が負担になっているのかを見つけ、生活と学習を小さく戻していくことです。
京の算数学 解答#1466





