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京の算数学問題#1291

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算数学コラム
テストや宿題を見ていて、思わず二度見したことはありませんか?
「え、どうしてそうなった?」
「発想が自由すぎる…!」
「間違ってるけど、なんか惜しい」
いわゆる「珍解答」。
つい笑ってしまうし、時には「ちゃんとやりなさい」と言いたくなる。
でも塾で日々見ていると、思います。
珍解答が出る子ほど、実は“考えている”ことが多い。
今日は、そんな珍解答の裏側にある子どもの思考についてのお話です。
①珍解答は「ふざけている」わけじゃない
まず大前提として。
ほとんどの珍解答は、ふざけて書かれたものではありません。
本人は大まじめ。
よくあるパターンとしては、
- 習ったことを一生懸命使っている
- 言葉を自分なりに解釈している
- 分かっている部分を何とかつなげている
結果としてズレているだけで、思考はちゃんと働いています。
② 「答え」より「考えた道筋」が面白い
珍解答で注目したいのは、正解・不正解よりもここ。
見てほしいポイントは
- どこまでは合っているか
- 何を使おうとしたか
- どこで勘違いしたか
例えば、
- 公式は合っている
- 計算も合っている
- でも条件の読み違い
これは、成績が伸びる一歩手前です。
③珍解答が生まれやすい算数ポイント
塾で特に多いのは、このあたり。
- 文章題
- 割合
- 単位の変換
- 図形の面積・体積
理由は簡単で、言葉と数を行き来する必要があるから。
計算だけじゃなく、解釈力が試されます。
④笑って終わらせるのは、ちょっともったいない
珍解答を見ると、つい言ってしまいがち。
「なんでこうなるん(笑)」
場が和むのはいいですが、そのまま終わると少し惜しい。
- 「ここまでは合ってるな」
- 「この考え方、おもしろいな」
- 「どこでそう思ったん?」
珍解答=会話のチャンスに変わります。
⑤珍解答を出す子が伸びやすい理由
塾で見ていて感じるのは、
珍解答を出す子は
- とりあえず書く
- 自分の考えを出す
- 間違いを恐れない
逆に伸びにくいのは、
- 白紙
- 正解が分かるまで手が止まる
- 間違えたくなくて何も書かない
間違いでも「出せる」ことは強み
珍解答は、
「考えた跡が見える答案」
です。
これは、直せば伸びる答案。
⑥大人ができるベストな関わり方
珍解答を見たときは、ぜひこの順番で。
まず受け止める
「なるほど、そう考えたんやな」
合っている部分を探す
「ここまでは合ってるで」
一緒にズレを見つける
「ここで、ちょっとズレたかもな」
この流れがあると、
子どもは
「出してよかった」
と思えます。
⑦珍解答は“伸びる途中”の証拠
珍解答が出るということは、
- 頭を使っている
- 試している
- まだ整理しきれていない
という状態。
つまり、
成長の途中にいるサイン
なんです。
最後に
珍解答は、間違いではあります。
でも同時に、
- 考えた証拠
- 伸びる芽
- 会話の入り口
でもあります。
もし見つけたら、ぜひこう思ってください。
「お、考えてるな」
そこから始まる関わりが、
子どもの算数をぐっと前に進めます。
アイデア数理塾では
- すぐ直さない
- まず理由を聞く
- 考え方を言葉にする
ことを大切にしています。
間違いの中にある
「考えた跡」を見つけて、次につなげる。
それが、算数を伸ばす一番の近道だと考えています。
京の算数学 解答#1291




