「親が教えるとケンカになる…」を防ぐ家庭学習の距離感|ちょうどいい関わり方とは? 京の算数学#1243

京の算数学問題#1243

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算数学コラム

塾で保護者の方とお話ししていると、本当によく聞く悩みがあります。

「家で教えると、すぐケンカになっちゃうんです…」

これ、珍しいことではありません。
むしろ“当たり前に起きる現象”なんです。

子どもが悪いわけでも、
親が悪いわけでもない。

ただ、家庭と学習の距離感が少し近すぎるだけ。

今日は、ケンカにならずに家庭で学習を支えるための
“ちょうどいい距離”についてお話しします。


① 親子はそもそも「相性が良くない学習ペア」になりやすい

親子なので、
どうしても感情が入りやすいんですよね。

  • 「なんでここできないの?」
  • 「さっき教えたよね?」
  • 「ちゃんと聞いてよ!」

これって、
先生ではなく“親だからこそ”出てくる言葉なんです。

一方子ども側は、

  • 親にできない姿を見られるのがイヤ
  • 間違えたときの親の反応が怖い
  • 緊張して思考が止まる

だからケンカになるのは自然なこと。

相性が悪いのではなく、距離が近すぎるだけなんです。

② 教えるとケンカになる家庭の“あるある”

僕が塾で見てきた中で、
ケンカになりやすいパターンはこんな感じ

子「わかった!」

→ 親「じゃあ説明して?」
→ 子「……無理」

(実は“わかったつもり”で止まっている)

親「あれ?ここどうやって解くんだっけ?」

→ 子「え、知らん…」
→ 親(ちょっとイラッ)

(教える側も完璧ではなくて当然)

子「やりたくない」

→ 親「今やらないと後が大変なんだよ!」

(正論だけど逆効果になりがち)

本当はどちらも悪くない。
ただ、やり方が親子には向かないだけなんです。

③ ケンカを防ぐ家庭学習の“ちょうどいい距離感”3つ

親は「教える人」ではなく「見守る人」に

子どもにとって
“親に勉強を教わる”のは緊張感が強すぎる場合が多いです。

だから、
親は「質問されたら答える人」ではなく、
「環境を整える人」になるのがベスト。

具体的には

  • 机を整える
  • 勉強を始めるタイミングを決める
  • 今日やることを5分で決める
  • 終わったら一言だけほめる

“勉強の進行役”ではなく
“伴走役”になるイメージです。

解説しないで、プロに丸投げする部分を作る

親が教えようとすると、
どうしても感情が入りやすい。

だから、
分からないところの説明は全部外部(塾・動画・学校)に頼む
という選択肢も全然アリです。

親が負担を抱えると、
子どもにもその空気が伝わってしまいます。

「わからないところは先生に聞こうね」
「ここは塾で聞いてきてね」

これでいいんです。

家では「できているところ」だけを見る

意外と一番大事なのはこれかもしれません。

塾で伸びる子の家庭の共通点は
“家では叱られない”こと。

親が見るのは
ミスでも抜けでもなく、

  • 今日は机に座れた
  • 1ページ進んだ
  • 苦手なところをがんばった

こういう “小さな成功” です。

これだけで、
子どもの表情が変わり、
勉強へのハードルがどんどん下がります。


「関わりすぎない」のは、放置じゃない

親子でケンカになるのは、
【愛情 → 効かせようとする → 伝わらない → すれ違う】
このループが起きているだけ。

実は、
距離を1歩引くだけで関係はすぐ良くなります。

親は“味方でいること”に集中してあげれば十分。
教えるのは、僕らに任せてください。


京都市中京区・アイデア数理塾では

家庭でケンカになりやすいご家庭ほど、授業でのサポートがとても効果的です。

  • 勉強の「わからない」を全部塾側で処理
  • 家では最低限の声かけだけでOK
  • 家庭で“やること選び”をしなくて済む
  • 子どもが勉強に対して前向きになりやすい

親御さんが“教える地獄”から解放されるだけで、
家庭が驚くほど穏やかになります。

京の算数学 解答#1243

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