やってはいけない勉強法5選|成績が伸びない理由は「努力の方向」にある 京の算数学#1143

京の算数学問題#1143

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算数学コラム

こんにちは!京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

日々、生徒や保護者から

「頑張っているのに成績が上がらないんです」
「勉強時間はそれなりに確保しているのに…」

という相談を受けます。

しかし、話をよく聞いてみると「勉強法」に大きな課題があることが多いです。
つまり、“努力の方向”がズレているんですね。

今回は、特に中学生・高校生にありがちな「やってはいけない勉強のパターン」を5つ紹介しながら、どうすれば学習効果が上がるのか?というポイントをお伝えします。


1. 「書いて満足する」だけの勉強

とにかくノートをびっしり書いて、「やった気になる」パターンです。
図や色ペンを多用して、見た目はすごくきれい
。でも、その内容をテストで使えるか?と聞くと、

「えーっと…」

と答えに詰まることが多い。

改善策

  • 書くのはインプットではなくアウトプットをし頭の中を整理するため
  • 書いたらすぐ「説明する・問題を解く」ことが大事

ノートは「まとめ」ではなく「使うもの」に変えるだけで、記憶の定着がグッとよくなります。

2. 「わかったつもり」で終わる勉強

これは特に映像授業や解説を読んで勉強している子に多いです。

「この解き方、なんとなくわかった」
「解説見たら理解できたから大丈夫」

…と言っても、実際に解けるかどうかは別問題です。
「わかる」と「できる」には大きな差があるのです。

改善策

  • 解説を見たら、すぐに同じタイプの問題を「自力で」解く
  • 間違えたら「なぜ間違えたか」を分析する

一度の理解で満足せず、自分の中で「再現」できるようになるまで練習することが重要です。

3. 「時間だけ」を目安にする勉強

1時間机に向かっていた。でも、実はほとんど集中していなかった。
これは「勉強した気になっている」典型です。

タイマーを使って「勉強時間」で管理している子に起きやすいパターンでもあります。

改善策

  • 時間より「量」と「質」を意識する
  • 例えば:「10問中8問正解するまでやる」などの目標に変える

集中していれば15分でも効果が出ます。逆に、ダラダラ1時間やっても意味がない。
時間より「どれだけできるようになったか」を目安にしましょう。

4. 「復習をしない」一夜漬け型勉強

テスト前だけ焦って詰め込むタイプです。
暗記やパターン練習は短期的に点数につながることもありますが、数週間後には忘れています。

このような勉強は、次のテストで「またゼロから覚え直し」に。

改善策

  • 勉強した内容は、翌日・3日後・1週間後に再確認する
  • 「繰り返す前提」でスケジュールを立てる

記憶は復習するたびに定着します。
「やりっぱなし」は、結果的に効率が悪くなります。

5. 「全部自力でやろうとする」孤立型勉強

わからない問題を、ひたすら一人で悩み続ける。
わからないままテキストを閉じてしまう。

これもよくあるケースで、成績が伸びにくい原因です。

改善策

  • 解説を読んでもわからないなら、すぐに質問できる環境を整える
  • 塾、学校、家庭教師、オンラインでもOK

勉強において「わからない状態」は、放置すればするほど成績が下がっていきます。
誰かに教えてもらうのは「ズル」ではなく、「効率化」です。

努力の“量”より“方向”が大事

勉強がうまくいっていない子の多くは、「やる気がない」のではありません。
単に「やり方」がうまくいっていないだけ。

努力の方向が少しズレているだけで、成績は伸び悩みます。
逆に言えば、「正しいやり方」に修正できれば、今の努力が実を結び始めます。


まとめ:今日から変えられること

やってはいけない勉強法5選

  1. 書くだけで満足する
  2. わかったつもりで終わる
  3. 時間だけを目安にする
  4. 復習をしない
  5. 一人で抱え込みすぎる

これらは、誰にでも当てはまる可能性のある落とし穴です。
もしひとつでも思い当たる節があれば、今日からやり方を少し変えるだけで、勉強の成果が変わり始めます。

京の算数学 解答#1143

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