数学コラムの目次
京の算数学問題#991

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
小学校から中学校に上がるタイミングは、学習面だけでなく生活面や人間関係でも大きな変化がある時期です。
今までの環境と大きく変わることで、戸惑いや不安を感じるお子さんも多いでしょう。
今回は、小学生から中学生に上がるときに特に気をつけたいポイントを、学習面・生活面・人間関係の3つに分けて詳しく解説していきます。
お子さんがスムーズに中学生活に馴染めるように、親としてサポートできることもまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
① 学習面:勉強が「急に難しくなる」ことに注意
中学校の勉強が小学校と違うポイント
中学校に入ると、勉強内容が以下のように大きく変わります。
- 教科担任制になり、科目毎の対応パターンが増える(国語・数学・理科・社会・英語など)
- 授業スピードが速くなる
- 小学校よりも成績評価が厳しくなり、内申点が影響を及ぼす
- 定期テストが始まる
小学校では「単元ごとの確認テスト」程度だったものが、中学校では中間テスト・期末テストとしてまとまった範囲で試験が行われます。
そのため、単元ごとの理解ができていないと、テストで点数を取るのが難しくなるのです。
算数 → 数学への切り替えに注意!
小学校の「算数」から中学校では「数学」に変わります。
算数と数学の違いは、計算や図形の理解に加えて、「公式の活用」や「方程式」といった思考力が必要になる点です。
例:小学校の算数
→ 足し算・引き算・かけ算・わり算を正しくできることが求められる
例:中学校の数学
→ 方程式を理解し、文章題から式を立てて解くことが求められる
「問題を読み解く力」や「式を作る力」が必要になるため、文章題が苦手な子や思考がゆっくりな子は、つまづきやすくなります。
定期テスト対策を早めに!
定期テストでは、小学校よりも範囲が広くなるため、
「前日だけでなんとかしよう…」では太刀打ちできなくなります。
→ 毎日コツコツ復習する習慣をつけておくことが重要です。
【ポイント】
・その日に習ったことはその日のうちに復習
・1週間ごとにまとめて復習
・わからないところを早めに解決
② 生活面:自立を促す習慣作り
小学校と中学校での生活の違い
中学校に入ると、生活面でも大きく変わります。
- 部活動が始まる
- 宿題や課題が多くなる
- 先生や親からのサポートが減る(自主性が求められる)
スケジュール管理の練習を!
小学生の頃は「親が管理してくれていた」生活が、中学生になるとある程度は自分で管理しなければいけません。
特に、部活と勉強の両立が重要になってきます。
長期的な課題も出されることもありますし、テスト勉強といった範囲だけを指定されてやり方の指示がなく、提出義務もないような課題も与えられるので、スケジュール手帳をつけてみたり、リマインダーを活用するなど自己管理をする力を身につける事が大切です。
【ポイント】
宿題や課題はスケジュール帳に書き込む
習い事・部活・家庭学習のバランスを考える
「1週間の見通し」を立てる
→ スマホやゲームの時間をコントロールできるようにすると、学習効率もアップします。
朝起きる時間と夜寝る時間を固定
部活や勉強で生活リズムが乱れると、体調を崩しやすくなります。
「朝起きる時間」「夜寝る時間」を一定に保つことで、体調が安定します。
【ポイント】
6時間以上の睡眠を確保
休日も同じ時間に起きる
寝る前にスマホを見ない
③ 人間関係:友人・先輩・先生との関わり方
クラスメイトが変わることで不安になることも
中学校に入ると、小学校からの友人とクラスが分かれることがあります。
新しい環境に馴染むまでに時間がかかる子もいるでしょう。
部活動で人間関係が広がる
部活動に入ることで、上下関係が生まれます。
- 先輩へのあいさつ
- 部活動のルールを守る
- 仲間と協力する
→ 部活での経験が社会性を育てる機会になります。
人間関係で困ったときのサポート
先生や保護者に相談する
必ず味方になってくれる存在を作る
無理に「友達を作ろう」としなくてもOK
④ 保護者ができるサポート
① 勉強の管理は「見守る」が基本
「勉強しなさい!」ではなく、「今日はどんな授業だった?」と声をかける程度に。
→ 口出ししすぎると反発される可能性が高い
② 規則正しい生活のリズムを作るサポート
朝食・夕食を一緒にとる
生活リズムを整える
睡眠時間を確保する
③ 悩んでいるときは話を聞いてあげる
アドバイスよりも「話を聞く」
子ども自身が「どうしたいか」を考えさせる
失敗しても見守る姿勢を持つ
まとめ
中学の勉強は「量」と「スピード」が増える
生活リズムを整えて「自立」できるようにする
人間関係の変化に焦らず対応する
中学生になると、学習・生活・人間関係すべてが変化します。
親としても「やきもきする」ことが増えるかもしれませんが、焦らずゆっくりと見守ってあげてください。
「中学生になるって大変!」と思わせるよりも、「中学生になるのが楽しみ!」と思えるようなサポートが理想です。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや) がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!
京の算数学 解答#991
