「もしも第一志望校に不合格だったら…」塾講師が教える不安のケア方法 京の算数学#904

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算数学コラム

こんにちは。京都市中京区で学習塾を運営しております油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

12月は受験生にとっては最も不安定になりやすい時期です。

先日懇談月間が始まりましたがやはり受験生の大きな不安は私も感じています。

その中でも「もし第一志望に落ちたらどうしよう」というご相談は、非常に多いですし、その不安感によって集中ができない生徒様もいらっしゃいます。

そんな時私はよく「うまくいく為に努力をしているのだけど、うまくいかなかった時の行動も準備しておこうと」いいます。

不安のケアで大切なのは「そうならないためにどうするか?」と「そうなった時にどうするか?」を2軸で考えることです。

今回は、第一志望校に不合格だった場合、どのように進路を考えるべきかについて、保護者の方が安心できる視点で解説していきます。


不安ケアは2軸で考える

冒頭でもお伝えした通りこの時期の受験生は本当に不安定になりがちです。

それはもちろん頑張って勉強をしてきたからなのですが、受験が近づいてくるとどうしてもメンタル不調に陥る生徒が多いです。

メンタルケアの基本は「そうならないようにどうするか?」と「そうなった時にどうするか?」という想定をしておくことが大切です。

1. 不合格は悪いことばかりではない「選択肢が広がる」チャンスと捉えよう

まずお伝えしたいのは、第一志望校が仮に不合格だったことが必ずしもネガティブな結果とは限らないということです。
不合格は、別の道を模索するチャンスともいえます。
不合格を経験した子どもたちは、気持ちを切り替えて他の選択肢を考える過程で視野が広がり、柔軟性や適応力を身につけることができます。

実際私が過去指導していた生徒の中には残念ながら第一志望に合格はできなかったもののその経験を活かし社会人になって自分で会社を起こして活躍している生徒もいます。
彼はあの経験があったから頑張れたと今でも語っています。

この経験が、将来的に新たな挑戦や成功につながるケースは少なくありません。


2. お子さんの気持ちに寄り添う

不安が先行している場合は、保護者の方は、お子さんが感じる「言葉に言い表せない不安感」を理解し、励ましの言葉をかけてあげてください。

かけるべき言葉の例:

  • 「ここまでよく頑張ったね。結果は関係なく、あなたの努力は誇らしいよ。」

これまでの努力を労い、結果ばかりに意識が入って不安になっているお子さんに声をかけてあげましょう。

逆に、「もっと勉強していれば…」や「○○さんは合格したらしい」などの発言は避けましょう。お子さんの自信を損なわないよう心がけることが重要です。


3. 他校の比較をすること

受験においては当然第一志望校以外の学校について情報を収集し、その魅力をお子さんと一緒に見つけるのも大切です。

第一志望のみの選択だと入学してから仮に「思っていたのと違う」と思った場合に他校がより魅力的に見えてしまいます。

あくまで自分で比較し選択をし、決定をしたという事実が大切なのです。

それゆえお子さん自身に第1志望から第3志望まで決めてもらうのも1つの不安ケアになります。


具体的には、以下のようなポイントに注目すると良いでしょう。

  • カリキュラムの特色:興味のある科目や進学実績はどうか?
  • 学校生活の雰囲気:文化祭や部活動、校風などが自分に合うか?
  • 通学のしやすさ:無理なく通える環境か?

たとえば、第一志望校にはなかった部活動が充実している学校や、進学支援が手厚い学校を見つけることができるかもしれません。各校それぞれ沢山の魅力がありますので、お子さんにとっては「この学校で頑張ろう」という前向きな気持ちが芽生えるきっかけになります。


4. 再チャレンジも選択肢の一つ

志望校が本当に行きたい場合によっては、浪人や再受験を視野に入れることも考えられます。
特に強い意志を持って第一志望校を目指していた場合は、もう一度挑戦することで納得のいく結果を得られる可能性もあります。

ただし、その際は家族全体でよく話し合い、再挑戦のメリットとデメリットを共有しましょう。

再挑戦を決める際のポイント:

  • お子さん自身の意志が強いかどうか
  • 経済的な負担や家庭の状況
  • 他の進路が適していないかの確認

再挑戦を選んだ場合は、塾や予備校を活用し、計画的に取り組むことが大切です。


5. 長期的な視点を持つ

受験は人生の通過点であり、最終ゴールではありません。

進学先がどこであれ、その後の努力次第で未来はいくらでも変えられます。

例えば、高校受験がうまくいかなくても、大学進学や社会に出てから活躍する場を見つけた人はたくさんいます。

進路に迷った際には、次のような視点を保護者として持つことをおすすめします。

  • 「どの学校が合うか」ではなく「どのように成長するか」を考える
  • 成功体験だけでなく、失敗経験からも学べる姿勢を育む
  • お子さんの個性や得意分野を伸ばす選択肢を選ぶ

6. 受験を通じて得られる成長

最後に、受験そのものが、お子さんにとって大きな成長のきっかけとなることをお伝えします。受験勉強を通じて学んだ努力する習慣や計画性、自己管理能力は、一生の財産となります。不合格を経験したことで得られる精神的な強さや忍耐力も、これからの人生で必ず役に立つでしょう。

保護者の方は、お子さんがその経験をどう活かしていけるかを支えながら、次の進路選択を共に考えてあげてください。


まとめ

この時期の不安感は今後のお子さんの人生において非常に重要です。精神的にも大きく成長します。保護者の方は、まずお子さんの気持ちに寄り添い、新しい可能性を一緒に見つけるサポートをしてください。大切なのは、進学先そのものではなく、その環境でどう努力し、成長するかです。

京都市中京区のアイデア数理塾では、進路に迷ったお子さんや保護者の方をサポートする無料相談会を行っています。不安な気持ちを少しでも解消できるよう、全力でサポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください!

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