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京の算数学問題#1340

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算数学コラム
「文章題になると、足すのか引くのか毎回わからない…」
「“ぜんぶで”って書いてるから足したのに×だった!」
小1〜小2の保護者から、よく聞く悩みです。
このタイプは計算力より、状況を「増える/減る/比べる」に分ける力がまだ育っていないだけです。
キーワード暗記(ぜんぶで=足す!)に頼ると、ひっかけで崩れます。
この記事では、迷う子の特徴を見抜くポイントと、“増える/減る”で判断できるようになる練習法をまとめます。
文章題は「増える/減る/比べる」の3種類でほぼ決まる
小1〜小2の文章題は、たいていこの3つです。
- 増える → 足し算(+)
- 減る → 引き算(−)
- 比べる(ちがい) → 引き算(−)
「ぜんぶで」より先に、これで判断できるようになると安定します。
足し算か引き算か迷う子の特徴(見抜き方)7つ
特徴1:キーワードに反射で式を決める
「ぜんぶで=足す」「のこり=引く」だけで決めてしまうタイプ。
問題文が少しひねられるとわからなくなります。
特徴2:何を求めるか(問い)を読んでいない
最後の文を読まずに、途中の数字だけ拾って式を作ります。
特徴3:数字は拾えるのに「何の数か」説明できない
例:「8と5」は言えるけど
「8は何?」「5は何?」で止まるタイプ。
特徴4:図や数直線にするとスッと分かるのに、文字だけだと無理
つまり、頭の中で状況をイメージ化できていません。
ここはトレーニングで伸びます。
特徴5:「増える/減る」の言葉があいまい
“もらう”は増える?減る?
“入る”は増える?減る?
この整理ができていないと、毎回迷います。
特徴6:「比べる」問題を足してしまう
Aが9、Bが6で「どっちが多い?」を 9+6 にしてしまう。
“差”が引き算だと体感できていない状態です。
特徴7:式は合ってる日もあるが、理由を聞くと黙る
当たっても、たまたま。
「なぜその式?」を言語化できるようになると安心です。
式の前に“増える/減る/比べる”を1秒で決める
いきなり式を書かず、まずこれだけ言います。
- 「これは増える話?」
- 「減る話?」
- 「比べる話?」
これだけで、迷いが激減します。
判断のしかた:増える/減るの言葉リスト(小1・小2版)
増える(+)になりやすい言葉
- もらう、ふえる、たす、はいってくる
- あわせて、ぜんぶで(※条件つき)
- 〜こふえた、〜人きた
減る(−)になりやすい言葉
- たべた、つかった、へる、なくなる
- のこり、〜こへった、〜人かえった
比べる(−)になりやすい言葉
- どちらが多い?少ない?
- ちがい、何こ多い?何こ少ない?
注意:「ぜんぶで」は万能ではないです。
“増える状況かどうか”を先に見るのが安全。
すぐできる!式にする前の「3ステップ」ミニ手順
(前に作った“問いの整理”の超短縮版です)
- 最後の文に線(何を求める?)
- 増える?減る?比べる?を言う
- 数直線で矢印(+か−が見える)
これだけで、式は自然に出ます。
例題で練習(子どもが納得しやすい)
例1:増える(足し算)
「りんごが8こ。3こもらった。ぜんぶで何こ?」
- 増える(もらった)→ 8→(+3)→?
- 式:8+3
例2:減る(引き算)
「クッキーが12こ。5こたべた。のこりは?」
- 減る(たべた)→ 12→(−5)→?
- 式:12−5
例3:比べる(引き算)
「Aが9こ、Bが6こ。AはBより何こ多い?」
- 比べる(差)→ 9−6
- 式:9−6
よくある落とし穴(ここだけ注意)
「ぜんぶで」なのに引き算になることもある
例:「ぜんぶで10こになるようにするには、あと何こいる?」
→ “足りない分”を求める=引き算になることがあります。
だからこそ、キーワード暗記じゃなく
増える/減る/比べるで判断するのが強いです。
まとめ:迷う子は「状況判断」が育てば伸びる
- 足す引くで迷う原因は、国語力より「増える/減る/比べる」の整理不足
- キーワード暗記は崩れやすい
- 最後の文→状況(増減)→数直線の矢印で安定する
- 1日5分の判定トレで改善しやすい
京の算数学 解答#1340




