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京の算数学問題#1280

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算数学コラム
算数の相談で、よく聞く言葉があります。
「授業では分かってるみたいなんです」
「解説を見ると『あ、そうか』って言うんです」
でも実際には、
- テストになると解けない
- 文章題で止まる
- 少し形が変わるとミスが増える
こんなことが起こります。
実はこれは、「わかったつもり」になっているサインです。
算数で一番危険なのは、分からないことではなく
「分かった気がして先に進んでしまうこと」です。
①「説明を聞いてうなずく」は理解ではない
先生の説明を聞いて、
- うなずく
- 「うん、分かった」
- 黒板を写せる
これは一見良さそうですが、まだ“受け身”の状態だと言えます。
算数は、聞いて分かる教科ではありません。
- 自分で式を立てられる
- なぜそうなるか言える
- 別の問題でも使える
ここまで来て、はじめて「分かった」と言えます。
②「解説を見て納得」は危険信号
問題を間違えたあと、
「解説を見たら分かった」
これも、とても多い“わかったつもり”です。
解説を見れば、ほとんどの問題は納得できます。
でも大事なのは納得=できるではない、ということ。
チェックしてほしいのは…
- 解説を閉じて、もう一度解けるか
- 同じタイプを自力で解けるか
- 人に説明できるか
ここができなければ、まだ理解途中です。
③「正解した=理解した」と思ってしまう
テストや宿題で正解すると、安心しますよね。
でも算数では、
正解=理解
とは限りません。
たまたま合った
暗記で当たった
勘が当たった
こういう正解も、見た目では区別がつきません。
本当に理解している子は
- 途中式が筋道立っている
- 別解を考えられる
- なぜその方法を選んだか言える
正解の“中身”が違います。
④「わかったつもり」は積み重なると一気に崩れる
算数は積み重ねの教科。
「わかったつもり」が1つ、2つと積み重なると、
- 割合
- 分数
- 文章題
- 図形
- 中学数学
どこかで必ず限界が来ます。
そしてその時、子どもはこう言います。
「急に分からなくなった」
でも実際は、急ではなく、少しずつだったんです。
⑤「わかったつもり」を防ぐ一番簡単な方法
ここからが一番大事な話です。
「わかったつもり」を防ぐ方法は、とてもシンプル。
「わかった!」のあとに、説明させる
たったこれだけ。
こんな声かけがおすすめ
- 「どうやって考えたん?」
- 「なんでその式になった?」
- 「別の数字でもできる?」
1分でいい。
うまく話せなくてもいい。
言葉にしようとした瞬間、理解が本物になります。
もし説明できなかったら?
それは失敗ではありません。
「今、理解が育っている途中」と考えてみましょう。
- どこがあいまいか分かる
- どこに戻ればいいか分かる
- 次に何をすればいいか見える
こういう考えがあると間違いに抵抗感を持たずに向き合うことができます。
大切なのは間違いがダメなのではなく間違えと向き合うことです。
最後に
算数が苦手になる子の多くは、
頭が悪いわけでも、努力が足りないわけでもありません。
ただ、
「わかったつもり」で
次に進んでしまった経験が多い
算数は、ゆっくりでいい教科です。
- 分かったら立ち止まる
- 説明してみる
- もう一度自分でやってみる
この一手間が、あとあと大きな差になります。
京都市中京区・アイデア数理塾では
授業の中で必ず、
- 「どう考えたか」を話す
- 式の理由を説明する
- できたあとに振り返る
こうした時間を大切にしています。
「わかった」を「できる」「使える」まで育てる。
それが、算数を伸ばす一番の近道です。
京の算数学 解答#1280




