小学校算数でつまづく理由とは?学年別に見る苦手意識の原因 京の算数学#869

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算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

小学校の算数において、特に4年生あたりからつまづきやすいと感じる保護者の方が多いのではないでしょうか。

分数や小数といった少し考えさせられる内容が増えてくるため、積み重ねができている子とそうでない子の間に差が出やすくなります。

「あれ?最近、宿題にやたらと苦戦している…?」と感じることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

学力のつまづきポイントを把握することで、最適な取り組み方が見えてきます。
今日は、小学校の算数でつまづきやすいポイントについて解説します。

算数は「答え重視」の科目

まず、算数は答えを重視する科目です。

小学校では「算数」と呼ばれ、中学から「数学」に変わるのには理由があります。

算数は「こういうものだ」という結論を重視する一方、数学では「なぜそうなるのか?」というプロセスを重視するためです。

たとえば「みかんを3個ずつ4人に配ると、合計いくつ必要か?」という問題では、3×4=12と答えれば正解ですが、4×3=12と書くと不正解になることがあります。

これは、算数が特定のルールや順序に基づくものであり、計算が合っていても考え方やプロセスが違えば評価が異なるためです。

このような性質があるため、3~4年生あたりで「覚えれば解ける」だけでは通用しなくなり、つまづく子が増えやすいのです。

計算ができればOKではない!算数の基礎力とは?

多くの人が「算数の基礎力=計算力」と考えます。

そのため、計算練習を増やそうとしますが、これは正確には半分正解で半分は間違いです。

実際には、計算力以前に必要な「基礎力」があり、それが欠けていると計算力が育ちにくくなります。

その一つがワーキングメモリと眼球運動です。
近年、タブレットや家庭用ゲーム、在宅生活の増加によって自然の中で体を動かす機会が減り、脳の基礎的な働きを養う場面が少なくなっています。

外遊びを通じて目や体を動かす経験が、計算の土台をつくる脳の活性化につながるため、特に低学年のうちは計算練習よりも自然の中で遊ぶことが算数の基礎力向上には効果的です。

応用力には「読解力」がカギ

算数の学年が上がるにつれて、応用問題が増えてきます。

応用ができるかどうかは基礎の理解だけでなく、その基礎を活用できるかどうかにかかっています。

ここで必要なのが読解力です。

例えばたし算を学んだ単元では出た数字を足していれば答えに辿り着けていましたが、4年生にもなると四則計算や小数、分数も関係してくるため文章を本当に理解しないと解くことができません。

また、応用力がある子は、問題文から基礎知識を取り出し、それを活用する力が身についています。

この応用力は、国語的な読解力がベースにあります。

ですから、応用問題を解く力をつけさせるためにひたすら算数の問題を解くのではなく、日常的に読解力を鍛える練習が重要です。

「犬と猫の共通点を探そう」といった思考力を育む課題も効果的です。

小学校での算数のつまづきは「基礎の基礎」にある

近年、技術革新が進み、学習環境は整ってきました。

しかし、あまりに整いすぎた環境が、かえって考える機会を奪っていることはないでしょうか?

本来、子どもたちは雑多な中で生き、考え、成長していくものです。

今の社会は、あまりにも便利で簡単に答えが手に入るため、子どもたちが「なぜ?」と思う機会が減っているように感じます。

外での遊びや体の使い方、友達と一緒に転んだり喧嘩したり、泣いたり笑ったりといった「人間らしい経験」が、算数に限らず全ての基礎力を養う土台となります。

もしお子さんが「算数に苦戦している」と感じたら、京都市中京区のアイデア数理塾にご相談ください。

お子さんのつまづきポイントを一緒に見つけ、どう取り組んでいくかを明確にするお手伝いをいたします。

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!

算数好きあつまれ〜!

京の算数学 解答#869

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