京の算数学問題#1223

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算数学コラム
「何度言っても提出物を出さない」
「やる気がないの?」「ただのサボり?」
……そんなふうに感じてしまうこと、ありませんか?
でも実は、
提出物が出せない子には“脳の使い方”に特徴があるんです。
つまり、“できない”のではなく、“やりにくい”タイプの子。
怒る前に少しだけ、脳の仕組みを知ってみませんか?
「やればできるのにやらない」は、本当に“やらない”のか?
提出物を出せない子は、決して「やる気がない」わけではありません。
多くの場合、頭の中ではこうなっています。
「あ、提出物やらなきゃ」
「でも何から手をつけたらいいんだろう…?」
「後でやろう」→ 気づいたら期限が過ぎていた
そう、実は“やりたくない”のではなく、
「行動の順序立て」が苦手な脳のタイプなんです。
提出物が出せない子に多い3つの“脳の特性”
① ワーキングメモリ(作業記憶)が弱いタイプ
ワーキングメモリとは、
「やることを一時的に覚えながら行動する力」。
たとえば
「プリントをカバンに入れて、ついでに筆箱を…」
といった“複数タスクの同時処理”が苦手です。
このタイプの子には
- 「やることリスト」を1つずつチェック形式で見える化
- 同時に2つ頼まない(例:「まずプリント入れて」→終わってから次)
といった工夫が効果的です。
② 集中力がないタイプ
このタイプの子は、
「やらなきゃ!」と思っていても、
目の前の刺激に注意が奪われやすい特徴があります。
- 教室で友達の声に意識が向く
- 宿題を始めようとしてスマホが気になる
- “提出物を出す”という行為を忘れる
対策としては
- 提出物を“目につく場所”に置く
- 学校の机や玄関に「リマインダー付箋」
- タイマーで“5分だけ集中”を繰り返す
「注意を切り替える」のではなく、「環境で助ける」ことが大切です。
③ 計画を立てる“前頭前野”が原因のタイプ
中高生でも、“計画力”を担う前頭前野はまだ発達途中。
特に算数や理科が得意な“論理脳タイプ”の子ほど、
意外と「スケジュールを組むのが苦手」だったりします。
対策は、
- 「提出日」から“逆算表”を一緒に作る
- 1日のタスクを“3つまで”に限定
- 「何を・いつ・どのくらい」で具体的にする
例:
×「明日までに提出物やりなさい」
○「今から30分だけ、1ページ分やってみよう」
脳が“見通し”を持てるようになると、行動しやすくなります。
「やらない子」ではなく「やりづらい子」
多くの保護者がつい言ってしまう言葉、
「なんでできないの?」
でも子どもの脳内では、
「どうしてもうまくできない…」
「何回言われても忘れちゃう…」
という葛藤が起きています。
つまり、
提出物を出せない=「怠けている」ではなく、
“脳の機能が行動を妨げている”可能性があるんです。
親ができる3つのサポート法
① 「できたこと」を見つけて褒める
→ 「昨日プリント入れられたね!」など、“行動”を評価。
成功体験が“次もやろう”という行動意欲につながります。
② 「一緒にスケジュールを可視化」
→ カレンダーに提出日を書き、リビングに貼る。
家族で“チーム管理”を意識しましょう。
③ 「忘れ物・ミスを責めない」
→ 責めると“防御反応”で脳がストップ。
次の行動がより遅れます。
“忘れても立て直せる”環境づくりが何より大切です。
京都市中京区・アイデア数理塾より
アイデア数理塾では、
「提出物が出せない」「集中が続かない」と悩む生徒に対し、
脳科学×心理学のアプローチでアドバイスをしています。
特に学期ごとの面談においては学習面以外にも日常的な取り組みやご相談をいただける機会となっております。
「できない」を「できた!」に変える第一歩は、“理解されること”からはじまります。
まとめ
- 提出物が出せないのは「怠け」ではなく“脳の特性”
- ワーキングメモリ・注意力・計画力のどこに課題があるかを見極める
- 見える化・環境調整・成功体験の積み重ねがカギ
- 京都市中京区のアイデア数理塾では、脳の特性に合わせた学習法をサポート
京の算数学 解答#1223




