夏休み明け、勉強についていけない子の共通点と対策 ~どう乗り越える?2学期スタートの壁~ 京の算数学#1131

京の算数学問題#1131

京の算数学問題の画像

算数学コラム

こんにちは。京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。

長い夏休みが明けると、「急に授業が難しく感じる」「テストの点数がガクンと下がった」と不安を抱えるお子さんが急増します。
では、なぜ夏明けに“ついていけない”状態になるのでしょうか?
その共通点と、家庭でできる具体的な対策について解説します。


勉強についていけない子に共通する3つの特徴

1. 学習習慣が夏休み中にリセットされている

夏休みはどうしても生活リズムが乱れやすく、学習習慣が崩れがちです。
夜更かし・朝寝坊・勉強ゼロ…こうした習慣が2学期に入っても尾を引いてしまうことで、「授業を聞いても頭に入らない」「集中できない」といった問題が起こります。

保護者の対応ポイント
まずは「生活リズムを元に戻す」ことを最優先にしましょう。起床時間・就寝時間・食事時間を学校モードに戻すだけでも、集中力や思考力が変わります。

2. 1学期のつまずきが放置されている

「ついていけない」と感じる子の多くは、実は1学期の内容にすでに理解不足があることが多いです。
算数や数学、理科などの積み上げ型の教科では、1つの単元の理解があやふやだと、次の単元で一気に苦しくなります。

保護者の対応ポイント
「今どこでつまずいているのか?」を見極めることが大切です。問題集を最初の単元から一緒に振り返ったり、簡単な復習テストをしてみたりすることで、どこで止まっているかが見えてきます。


3. やる気が出ない・自己肯定感が下がっている

夏休み明けの学校は、身体的にも精神的にもストレスが大きい時期。
さらに「前よりできなくなっている」「周りはわかっているのに自分は…」と感じることで、自己肯定感が低くなり、やる気の低下につながってしまいます。

保護者の対応ポイント
いきなり「やる気を出しなさい!」と叱るのではなく、まずは小さな成功体験を積ませてあげましょう。
「昨日できなかった問題が今日できた」「10分だけでも集中して勉強できた」など、本人が気づかない変化をしっかり言葉にして伝えることが、やる気の回復につながります。


学校や塾でのサポートだけでは不十分?

学校や塾では、一人ひとりのつまずきに細かく対応することは難しいケースもあります。
特に2学期は行事も多く、授業の進度が速くなりがち。
そのため、学習の“穴”に気づいた時には、すでに次の単元に進んでしまっているということも。

こうしたとき、家庭でのサポートや、個別指導型の塾の利用は非常に効果的です。
子どものペースに合わせて、つまずいた単元をしっかり取り戻すことが可能だからです。


2学期のスタートダッシュに成功するための3つのステップ

  1. 生活リズムを整える
     まずは心と身体の準備を整える。毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝るだけでも大きな差が出ます。
  2. 1学期の復習を短時間でいいから始める
     1日10分でもいいので、簡単な問題からスタート。できる範囲から着実に。
  3. 成功体験を親が一緒に見つけてあげる
     「できた!」の実感が、学びを前向きにさせる最大の武器です。

まとめ:夏明けのつまずきは“一時的なもの”

「夏休み明けについていけない…」という悩みは、一見深刻に見えても、早い段階でのフォローで十分に取り戻せます。

大切なのは「子ども自身の力が足りない」のではなく、「環境とリズムを整えてあげれば、自然に取り戻せるもの」と大人が理解すること。

焦らず、でも早めに手を打つ。
その判断が、2学期以降の学びに大きな差を生みます。

ご相談受付中です

当塾では、夏明けの学習不安や復習サポートに対応したプログラムもご用意しています。
「うちの子も少し心配かも…」と感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。

京の算数学 解答#1131

京の算数学解答の画像

おすすめの算数学ブログ

この記事を書いた人

アバター

アイデア数理塾

京都市中京区にある少人数制の数学・理科に特化した学習塾です。
小学校1年生から高校3年生までのお子様の学習をサポートいたします。授業は、補習がメインに構成されています。