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京の算数学問題#1105

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算数学コラム
こんにちは。京都市中京区で塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
スマートフォンやタブレットなど、ICT機器は学習を効率化する強力なツールです。
しかし、その便利さの裏に、学力やメンタルに関わる大きなリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?
本記事では、子どもの視力低下・学習効率の低下・メンタルへの影響という3つの観点から、スマホとどう付き合うべきかを考えていきます。
視力低下はすでに「深刻な社会問題」
スマホやタブレットを長時間使うことで、子どもたちの目に大きな負担がかかっています。
- 顔から端末を近づけすぎる
- 長時間画面を見続ける
- 明るすぎる画面で目が休まらない
これらの要因が重なり、視力1.0未満の小学生が約4割という衝撃的なデータもあります。
最近では「スマホ斜視」と呼ばれる症状も報告されており、目の使いすぎによって焦点調整がうまくできなくなる子どもが増えています。
目の使い方が「メンタル」にも影響する?
人は落ち込んでいるとき、自然と下を向くものです。
そしてスマホを見るとき、ほとんどの場合で下を向く姿勢になります。
つまり、長時間スマホを使うことで、無意識に“落ち込んだときの身体の状態”を再現している可能性があるのです。
加えて、目を動かさない生活が続くと…
- 思考が固定化される
- 脳の一部が働きにくくなる
- 疲れやすくなる
- 文章が読みにくくなる
といった、学習効率の低下にもつながっていきます。
「上を向いて」と言っても、向けない子どもたち
最近の子どもたちは、意識して「上を見る」ことができないケースも増えています。
これは、スマホに慣れた結果、目の筋肉が硬くなり、視線の可動域が狭くなっているためです。
実際に指導の中で「目線を上げて」と声をかけても、うまくできない生徒が多くいます。
これはメンタルの問題ではなく、**身体的な問題としての「目の機能低下」**が背景にあるのです。
塾で実践している「眼と脳の体操」
当塾では、授業前に「ブレインアクション」という目と脳を連動させる体操を取り入れています。
- 視線を上下左右に動かす
- 目と体を連動させて反応する
- 楽しみながら集中力を高める
これにより、目の筋肉が柔軟になり、自然と視線が上がりやすくなります。
視線が上がると、気分も前向きになりやすくなり、メンタルの安定や学習意欲の向上につながっていきます。
スマホ社会と“どう向き合うか”がカギ
ICT機器を否定するつもりはありません。
むしろ、これからの社会においては避けて通れない存在です。
だからこそ、「どのように使うか」「使いすぎないための工夫」が必要です。
- 使用時間を決める
- 外遊びや運動の時間も確保する
- 目を動かすトレーニングを取り入れる
- スマホを見る姿勢を意識する
こうしたちょっとした習慣の積み重ねが、成績や心の安定に直結します。
まとめ|便利さに“依存”しない子育てを
スマホは便利な道具ですが、使い方を間違えると、学力・視力・メンタルすべてに悪影響を及ぼすリスクがあります。
特に小学生のうちは、親の関わり方が非常に重要です。
「見守る」「制限する」「一緒に使い方を考える」
この3つの視点を持ちながら、ICT機器と賢く付き合っていきましょう。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾・油谷拓哉がお届けしました。
目と脳を鍛えながら、楽しく学びましょう!
京の算数学 解答#1105
