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京の算数学問題#1082

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
今回は、「数学が苦手になる本当の理由」について、脳の仕組みから解説したいと思います。
補習塾で見えた「数学が苦手な子」の共通点
私はかつて、個別指導型の補習塾で教室長・講師として勤務していました。
そこには、偏差値60以上の高校を目指す子から、平均点を目標にする子まで、さまざまな生徒がいました。
生徒や保護者との面談では、成績表や答案をもとに学力を分析します。
ある時、同じ地域の3つの中学校の生徒を比較していて、気になる傾向に気づきました。
それは、「10人中7人が数学に苦手意識を持っている」ということ。
「好きな科目は何ですか?」と聞くと、多くの生徒が「数学以外」と答えます。
理由を聞くと、「先生が怖い」「説明がわかりにくい」といった声が多く聞かれました。
一方で、ある生徒は英語の成績が急に上がりました。理由を聞くと、「先生が変わって授業が面白くなったから」とのこと。
つまり、教科の得意・不得意は内容そのものよりも、“教えてくれる人”に大きく影響されているというのです。
私自身も「人」に助けられた
私が数学を好きになれたのも、良い先生や家族との関わりがあったからです。
特に父が数学に強く、幼い頃から憧れていました。
母や祖母に「すごいね」と褒められたことも、自信につながりました。
中学校では証明問題で苦労しましたが、先生の授業がわかりやすく、塾の先生も親しみやすい方で、数学が嫌いになることはありませんでした。
今振り返ると、誰に教わるかが、学びの質を大きく左右していたのだと思います。
苦手を生む“脳のレッテル”とは?
脳には「A10神経群(エーテンシンケイグン)」という部分があり、物事に対して“レッテル”を貼る働きがあります。
たとえば、
- 「数学=難しい」
- 「英語=無理」
- 「理科=嫌い」
このような思い込みが脳に貼られると、やる気が出なかったり、理解しづらくなったりします。
そして一度レッテルが貼られると、外すのがなかなか難しいのです。
ただし、逆に“好き”というレッテルが貼られると、記憶力も思考力も飛躍的に向上します。
「楽しい」を感じると脳が変わる
アイデア数理塾では、生徒が「楽しい」と感じる工夫を大切にしています。
授業の前には簡単なワークやミニパズルを取り入れ、「できた!」「面白い!」という体験をしてもらいます。
こうした小さな成功体験が、“勉強って楽しい”というプラスのレッテルを生むのです。
勉強で一番大切なことは「やらされ感」をなくすこと
「なぜ勉強しなきゃいけないの?」と子どもに聞かれることがあります。
そんなとき、私は「楽しいからやってるよ」と答えたいと思っています。
勉強は本来、自分の未来のためにやるものです。
でもいつの間にか、「先生に言われたから」「親に怒られるから」と他人軸で動いてしまいがちです。
私たち大人ができるのは、子どもの中にある“やってみたい”という芽をそっと育てること。
批判よりも、まずは認める・褒める。そして一緒に考える。
勉強の内容よりも、「どんな気持ちで学ぶか」が、結果に大きく関わってくるのです。
まとめ|苦手は変えられる
- 数学が苦手になるのは「才能」ではなく、「脳の思い込み」が原因かもしれません。
- 誰に教わるか、どう教わるかで、子どもの学びは大きく変わります。
- 「楽しい!」と感じる体験こそが、学力アップの第一歩です。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉がお届けしました!
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京の算数学 解答#1082
