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京の算数学問題#1083

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
今回は、小学3・4年生の学習について、「どこで差がつくのか」「家庭でどのようなサポートが効果的か」などをお伝えしたいと思います。
2019年に独立して以降、多くの小学生を指導する中で見えてきた“この時期ならではのポイント”を、保護者の皆さんにお届けします。
小学3・4年生は「学力差」が生まれやすい時期
この時期の子どもたちは、学習内容の難易度が急に上がるため、つまずきやすくなります。
特に3年生からは、
- 割り算の導入
- 位の大きな数の扱い
- 理科や社会の新しい教科の開始
といった新しい内容が増え、覚えることや理解しなければならない概念が一気に増えます。
また、クラス替えなどの環境の変化もあり、精神的にも不安定になりがちな時期です。
この時期の子どもたちを見ていると、「勉強についていける子」と「そうでない子」がはっきり分かれてきます。
その分かれ道は、決して“能力”ではなく、“学習環境”や“関わり方”にあることが多いのです。
タブレット学習の落とし穴。使いすぎに要注意!
ここ数年で、タブレットを使った学習が急速に普及しました。
確かに便利で効率的な反面、注意しておきたいのが「視覚機能の発達」との関係です。
人間の視覚機能は、12〜13歳ごろまでに発達します。この時期に過度にタブレットに頼ると、
- 目の動きが固定化される
- 集中力が続きにくくなる
- 情報を立体的に捉える力が育ちにくくなる
といった影響が出ることもあります。
特に算数は、図形や空間認知といった「イメージ力」が求められる教科。
この力は、タブレットよりも「紙と鉛筆」「手を使った体験」「目を動かす遊び」から伸びていくことが多いです。
自宅学習は「遊び」と「動き」で差がつく!
「家庭で勉強させたいけど、集中してくれない…」という声は本当によく聞きます。
そんな時こそ意識したいのが、「遊びながら学ぶ」工夫です。
例えば、こんな簡単な遊びを取り入れてみてください:
【数字カードゲーム】
準備するもの:
名刺サイズのカード(1〜20の数字を1枚ずつ書く)
遊び方の例:
- カードを床にランダムに並べる
- 「1〜20までを順番にタッチ」
- 「奇数は右手、偶数は左手で取る」
- 「3の倍数だけを探して拾う」
こういったルールを親子で考えるのも楽しいですし、楽しみながら脳を刺激できます。
自然と「数への感覚」や「目と体の協応力」が育まれていきます。
「学ぶ=楽しい」と思える環境づくりを
学習効果を高めるうえで大切なのは、「やらされる勉強」ではなく、「やってみたくなる勉強」です。
そのためには、
- 勉強の前にちょっとした遊びを取り入れる
- できたらすぐに褒める
- 「何でそうなるの?」と一緒に考える
といった関わり方が効果的です。
小学3・4年生は、自分の考えや感情を言葉にできるようになってくる時期。
ただ指示するだけではなく、「どう思った?」「どこが難しかった?」と声をかけることで、自己理解も深まります。
タブレットとアナログ学習、どう使い分ける?
「タブレットはダメ!」ということではありません。
大切なのは、「どう使うか」と「使いすぎないこと」です。
タブレットを使うなら、
- 時間を決める(1日20分程度まで)
- 音読や復習など、単純な反復に活用
- やった内容を紙に書き出して整理する
といった工夫を加えるだけで、効果がグンと上がります。
一方で、図形・空間認知・思考力を要する問題は、紙ベースのアナログ学習の方が効果的です。
まとめ:学習の“質”は日々の環境で変わる!
小学3・4年生は、ただ知識を詰め込む時期ではありません。
むしろ「学ぶって楽しい!」という感覚を育てることが、後々の学力につながっていきます。
- 遊びの中で「できた!」を感じること
- タブレットは時間と内容を区切って活用すること
- 親子で楽しむ学びの工夫を取り入れること
このような関わりが、学習への意欲や集中力にダイレクトに影響してきます。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉がお届けしました。
「うちの子、勉強に集中できていないかも…」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
体験授業も随時受付中です!
\算数好き、集まれ〜!/
京の算数学 解答#1083
