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京の算数学問題#833
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
人間の思考パターンは本当に興味深いものです。
やる気を出す方法1つとっても、100人いれば100通りのやり方があり、その効果が現れるタイミングも人それぞれ違います。今回は、僕が日々お子さんのご相談にのらせていただく中で実際に効果が出たやる気の引き出し方について、いくつかのケースを紹介したいと思います。
ケース1「やる気を出すとどうなるのか?」
「やる気を出せ」と言われても、そもそもその状態を想像できないという人が多いです。
やる気が出た自分をイメージできないため、行動の方向性がわからなくなるのです。
まずは、「やる気を出すと何が変わるのか?」を具体的に想像してみることが重要です。
例えば、「勉強に集中できるようになる」「暗記が進む」といったイメージが浮かぶと、少しずつ目指す方向が見えてきます。
ケース2「やる気の定義を再確認する」
イメージができたとしても、それがどんな姿なのかをしっかり考える必要があります。
例えば、「やる気に満ち溢れた状態」「完璧に暗記できている状態」「嫌な気持ちが一切ない状態」などが思い浮かぶかもしれません。
しかし、現実にはそんな完璧な状態はほとんどありません。
大切なのは、やる気がなくても行動できることを理解することです。
モチベーション(motive + action)とは、目的に向かって行動することであり、気分や環境に左右される「やる気」とは違います。
やる気がなくても、やるべきことがあるならば、意思の強さがカギを握ります。
ケース3「行動そのものにメリットを感じない」
人は、自分にとって利益があると感じると行動に移しやすくなります。
例えば、勉強する気が起きない理由は、勉強をするメリットよりも、休むことのメリットを無意識に優先しているからかもしれません。
受験勉強では、勉強をしないメリット(休むことで得られる楽さ)と、勉強するメリット(高校に進学できること)を比べたとき、後者のイメージが湧かないと休む選択をしてしまいます。
この場合は、危機感を持たせることが効果的です。
将来の自分にとって勉強することがどれだけ重要かを第三者に語ってもらうのが有効です。
ケース4「成功体験が乏しい」
成功体験が少ない人は、「どうせやっても無駄」と思ってしまうことが多いです。
この場合、まずは小さな成功を具体的に褒めることが大切です。
具体的に褒められることで、本人も「できた」と実感し始めます。
次に、プロセスを褒めることが重要です。
成功そのものを褒めるだけでなく、努力や挑戦した姿勢も評価することで、挑戦する意欲が高まります。
ケース5「自分にプレッシャーをかけすぎるタイプ」
「勉強しなければならない」と自分にプレッシャーをかけるタイプの人は、行動する前にエネルギーを消耗してしまいます。
この場合、思い切って「今日は1日何もしない」と決めることで、エネルギーをリセットするのが効果的です。
そして、休む時間を決めたら、その後の行動予定を立てることが重要です。
例えば、「明日の9:00から勉強する」と予定を決めることで、自己コントロールがしやすくなります。
以上、やる気を引き出すための具体的なアプローチをいくつか紹介しました。
やる気や行動は一筋縄ではいきませんが、個々の思考パターンを理解し、適切なアプローチを取ることで大きな成果が期待できます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!