京の算数学問題#742
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
海の水が塩辛いということは、誰もが知っている事ですが、なぜ塩辛いのでしょうか?京のブログは、海水がなぜ塩辛いのか、その理由とメカニズムについて詳しく解説します。
海水の成分
まず、海水の成分についてお話ししていきます。
成分というのは何が海には溶けているのか?とも言えます。
海水には炭素、塩素、ナトリウム、硫黄、マグネシウム、カルシウムなどさまざまな物質が溶け込んでいますが、その中でも最も多いのが塩化ナトリウム、つまり私たちが普段「塩」と呼んでいるものです。
海水の約3.5%が塩分で構成されており、この濃度が海水を塩辛く感じさせる原因となっています。
なぜ塩辛くなったのか
地球が誕生した今から45億年前は隕石との衝突により地表は熱を帯びていました。
そのため、水は蒸発した状態で空気中にとどまり、地球内部から噴き出したガスには水蒸気のほかに、水素や塩素などが含まれていたといいます。
地球の温度が下がってくると今度は空気中の水蒸気が雨となり、地表に降り注ぎます。
これが海の始まりです。
当時の海には空気中の塩素ガスが多く含まれており、地表に溜まった海は酸性だったため、塩辛いよりも酸っぱい海であったとのことです。
酸性の海は徐々に地表の岩石を溶かし、中に含まれるナトリウムと中和をしながら、塩化ナトリウムが生成されていったため、塩辛くなったといいます。
地球が安定期に入り雨が降ると、地表の岩石が少しずつ風化し、岩石中の鉱物が溶け出します。この過程で、ナトリウムや塩化物イオンが河川に流れ込みます。そして、河川水は最終的に海に注ぎ込み、この過程で塩分が海に供給されます。
さらに、海底では、海底には火山活動があり、ここからも塩分が供給されています。
これを何億年と繰り返し続け今の海ができたのです。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!