京の算数学問題#688
算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「勉強したくない!」
「宿題がつらい」
当学習塾には勉強についてネガティブな感情を持っている生徒も大勢入塾していただいています。
どうせなら数学や算数を好きになってほしい!というご相談も多くお受けしております。
その中で実際に勉強が好きになった生徒もおり驚かれる場合もありますが実は特別な事はしていません。
今日は当塾で意識しているアプローチについてお話ししていきます。
勉強が嫌いなのはなぜ?
勉強を好きになる前にそもそもなぜ勉強が嫌いになるのか?考えてみます。
反抗期に入り「勉強嫌い!」と言い出す生徒も中にはいますが、一時的なイヤイヤ期に関しては心底嫌いではないので問題ありません。
問題なのは「拒否反応」が起こっている時です。
例えば、数学の宿題をやろうとすると吐き気がしてきたり、どれだけ叱られても宿題に手をつけなかったりなどが拒否反応にあたります。
そもそもなぜ嫌いなのか?
実は「単純にできないからおもしろくない」なのです。
ここで重要なのは「何ができないのか?」という部分です。
算数ができないと言っても算数の何ができないのか?
計算ができないのか?文字がうまく書けないのか?文章の意味がわからないのか?
さまざまなできないがあります。
このできないをできるようにする事こそ嫌いを好きにするポイントなのです。
「勉強を好きにさせる!」は嫌いにさせる
よくあるご相談で「算数を好きになってほしい!」というものがあります。
確かに算数の魅力が伝わり自分である程度解く事ができるようになれば面白さがわかり好きになるという事は考えられますが、実際そううまくはいきません。
実は算数や数学嫌いが加速する1つの原因が算数や数学の魅力を伝えようとする事によります。
理由は至ってシンプル「ほしいと思っていない」が子ども心理だからです。
経営をやっていると切に感じるのですが、いくらこちらが素晴らしい商品だと感じていてもほしい人に情報が届かなければ決して売れる事がないように、算数・数学嫌いな子どもが「算数や数学の魅力を教えてほしい!」なんて思うはずがありません。
子どもからするといらないチラシを受け取ってそれを捨てるようなものなのです。
では一体どうアプローチをすれば数学や算数の魅力に気づけるのでしょうか?
子どもたちの好きを理解する
それは子どもの需要を理解する事です。
もちろん中には「算数と数学が好きになりたい!」という需要を持っている生徒もいます。
ですが、大抵は「友達と話がしたい」「褒められたい」という数学や算数の勉強以外に需要があります。
つまり、当学習塾のモチベーションを上げる工夫はここにあります。
勉強はいやだけど〇〇さんと話に行こう
〇〇さんに好きなアニメの話をしに行こう
先生がおもしろいから会いに行こう
など、理由はさまざまですが、まず机に向かうという1歩目のハードルがこれでクリアできます。
そしてやっていると当然わからない問題も出てきますが割と周りの友達と一緒に学習を進めていると、ここで初めて友達もやっているので「自分も教えてほしい」という欲求が生まれてきます。
さらに、当学習塾では生徒に学習内容やスピードを任せていますので、基本的にはマイペースに勉強を進める事ができます。
90分の授業の中で1ページが限界の生徒から6ページ以上どんどん進んでいく生徒もいます。
この自分のペースで進められるというところもモチベーションには大切な部分です。
好きよりも大切なもの
実際、算数や数学を好きさせる事ができるか?と言われればそれは難しいと思います。
ですが、勉強の大切さやいやな事もある程度妥協をすることの大切さは伝える事ができます。
「ちょっとやってみてもいいかな」
塾へくるとそういう声を頻繁に耳にします。
「できて嬉しい」その積み重ねが好きよりも大切なものだと私は考えています。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!