京の算数学問題#324
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算数学コラム
「人は自分の作り出した世界で生きている」
この言葉は人間の脳の解釈がそれぞれ違うと言うことの比喩だろうと思います。
心理学の用語でバイアスというものがあります。
今日は心理学から子育てに必要な視点を書いていきます。
子育てが考え方一つでちょっと楽になればいいなと思います^^
バイアスってなに?
バイアスとは偏りのことです。
例えば子育ては母がしないといけない!などがこれに当たります。
言い方を変えると思い込みですね。
このバイアスは人の脳が効率よく働こうとした結果、勝手に作り上げていくものなので認知して気づく事がまず必要になります。
バイアスはわかっているだけでも166種類あると言われており現在も研究が進んでいます。
では子育てにとって認知すべきバイアスはどれなのか?
透明性の錯覚
1998年にコーネル大学のトーマスギロヴィッチ氏らにより「自分の感情や考えている事が実際以上に他者に伝わっている」と思う錯覚があると報告されました。
言い換えれば、自分の言った事が完璧に相手に理解されているというバイアスです。
子育てにおいてこの部分が摩擦を生みます。
自分が言った事全てを子どもが理解しているわけでは無いという視点を持つ事がまず重要です。
その上で伝えたい事をきちんと説明をする事が大切です。
対応バイアス
例えば有名なラーメン屋に外国人が行列を作っていてそれを見かけたとします。
そこで、日本人ばかり並んでいたと事実と異なる認識をしてしまうのが対応バイアスです。
要するにラーメン屋には日本人が並ぶものだという思い込みがそうさせているという事です。
子育ての最中、学校に通い始めると目には見えないところでさまざまなトラブルが起こるもの。その際に対応バイアスがあると学校とはこういうものだとか参観日に行った時にクラスの受けた印象のまま想像でトラブルを解釈をしてしまう事に繋がります。
なぜそうなったのか?物事の背景を意識する事で対応バイアスは和らぎます。
アンコンシャスバイアス
無意識のうちに身についた物事の捉え方のことです。
子育ては自己犠牲の上に成り立つ
子どものために○○せねばならない
母とはこうあるべきだ
など
無意識下の暗示効果が自分自身を苦しめてしまいます。
こういう場合は、今子育てがしんどいと感じた時が大きなポイントです。
普段は指摘されても気づかないと思いますが、しんどい時というのは何かしらのバイアスによるものが多いのです。
ですので、そんな時に自分が思う事を素直に紙に書いてみましょう。
書いた後は破って捨ててください。
バイアスはまず認知をする事で和らぐ事ができます。
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