偏差値ってうまくできている 今日の数学#280

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数学コラム

現代の偏差値教育については疑問点も多く指摘されており本当の意味で子どもたちの個性を伸ばした教育を行うにあたってはどうなのか?と問題提起されることも多い。

メディアでは多くの極論が展開され、いいか悪いか?の2択で判断されているように思う。

特に偏差値教育に関しては批判的な内容が多い。

ただ、本当にそうなのだろうか?

僕は、物事を判断するときは良い部分と悪い部分を両方見てから判断するようにしている。

今日は悪いとされている偏差値教育の良い部分を考えていきます。

バランスの良い思考で柔軟性を高めよう!

偏差値教育ってなに?

テストを集団で受けた際に平均を50とし、平均と比べ自分がどの位置にいるのか?をわかりやすく数値化したものが偏差値です。

つまり平均点が60点の場合60点を取れば偏差値が60と言えます。

偏差値は自分の能力を数値化でき客観視ができること、自分のレベルがわかることで向上するためのプロセスがわかりやすくなり、数値が上昇すれば達成感が得られ自信が身に付くというメリットがあります。

簡単に言えば向上心が芽生えると言ったところです。

私たち学習塾を運営する身としてもこの偏差値は非常に重要な指標になっていて学校とのミスマッチを防ぐ意味でも非常に重要視しています。

何より、学校ごとに採点基準やテストの難易度、生徒の学力に差がある中全国基準での模試結果は非常に重要です。

偏差値教育が悪いとされる理由

一方で学力=人間力ではありません。

学校の勉強をしていれば立派な人間になれるかと言えばそれはわかりません。

偏差値の本来の目的は自分の今の実力を知り、目標に向かってどう努力をしたら良いかを明確にするためのものなのですが、どうしても偏差値の高い低いで質の悪い競争が起こってしまったり、勉強は苦手だがそれ以外の能力に長けている生徒の能力値は反映されませんので出来ない事に取り組むと言った点から自信喪失につながる恐れもあります。

個性の尊重と多様性が認められつつある社会だからこそより偏差値のみで子どもの進路を決めることは問題に上がるようです。

うまくできてるなと感心した話

個人的に偏差値ってすごいなと感心したことがあります。

良く生徒の中に指定校推薦を狙いたいので志望校のレベルを下げて受験をしたいという希望があります。

実際に入ってみるとおどろきでした。

偏差値が55の生徒が40前半の学校に入った結果、不登校になってしまったのです。

理由は「環境が荒れていたこと」「考え方が違いすぎて合わなかった」ということでした。

これも結果論ですが、偏差値って勉強に対する考え方や取り組み方なんかも反映されているように感じます。

今では立派に社会に出て活躍していますが、当時の話をすると偏差値って良く出来てるよね笑と笑いながら語ってくれます。

結論 偏差値も使い方が大事

個人的には使い方だと思うのです。

通信制高校の普及により私たちが学生の時よりもはるかに多用的になっています。

偏差値は学力の面では非常に有効です。

進路選択や自分が目標とする学校へ受かるために努力をするプロセスは本当に重要です。

ただ、人格否定はいけません。

偏差値でしか進路を決められない時代は終わりました。

自分の得意を活かせる選択肢が増えてきているのです。

問題点はあって当たり前なのです。

何が向いているのか?何になりたいのか?

自分と向き合った先に最高の進路選択が待っていると私は思います。

以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!

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