今日の数学問題#261
数学コラム
「勉強が足りない!」
私もかれこれ教育業界に身を置いて長いので、勉強をしても成績が上がらないという種のお問合せは非常に多いです。
私は現役のカウンセラーでもありますので良く生徒のお話を聞く時間を設けているのですが、「勉強しなさい」と言われてやっている生徒の多くは「認められること」が目的になっている場合が多いのです。
本来勉強は自分のためにするものです。
今日のブログはぜひ大人の方に読んでいただければ幸いです。
「勉強すれば成績が上がる」と思い込む理由
心理学的な観点から分析すると、
勉強すれば成績が上がる!と言うのは一種の思い込みである場合が多いのです。
多くは、
・自分自身が勉強して結果がでたから
・子どものできないを認めることが出来ない
・知識不足からくる「それは甘えだ!」の考え
学校の先生にも実はこのやってないだけじゃないか?と言う考えを抱く方は多いです。
この発想をされる方はおそらくすごく努力をされているのだと思います。
ですが認められなかったり、誉められなかったりといったトラウマ体験がある場合が非常に多いのです。
冷静に考えてみるとこれは子どもの問題ではなくご自身の問題なのです。
また、子どもがどうしてもできないことを認められない場合も同様です。
近年発達障害という単語が一人歩きしている感があります。
発達「障害」なのでうちの子に限ってとついつい重く捉えてしまう方が多いです。
ですが、厚生労働省も定めている通り、「特性を本人や周囲の人が良く理解し、個人に合ったやり方で日常的な暮らしの過ごし方の工夫が出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされます」。有名人にも発達障害を公表している方も多くおられますし、一種の天才肌なんだと思うんですね。
独特の感性から革新的な発明をしたり、勉強も自分のやり方が確立できれば驚異的な結果を出す場合もあります。
ですから保護者の方が自分のせいだと捉えるケースは多々あるのですが、そんな事はありません。むしろどうやってこの才能を発揮しようか?で大きく良化していくのです。
きちんと勉強をするのは大人も一緒です。
私も毎日のように勉強しています。もちろん好きだからと言う部分もあるでしょうが、子どもに教えている以上こちらも勉強はします。
きちんと知識を得ないとできないのが甘えだという認識になる場合も多いのです。
例えばあなたが50mを3秒で走ってくださいと言われたらどうでしょうか?
前向きな人なら走り抜ける方法を考えるでしょうが努力しても難しいですよね、限界があります。その上で「甘えだ!」と言われたらどう思うでしょうか?
能力はその人によって違います。
果たして本当に勉強すればあがるのか?
確かに勉強をすると成績は上がります。
ただし、一定ラインまでです。
その一定のラインは人それぞれなので、30点で止まる場合もあれば一桁までしか伸びない場合もあります。
いわゆる頭打ちという状況です。
この状況では別のアプローチが必要になります。
勉強以外のアプローチを考えてみよう!
例えば当塾だとブレインアクションという5感を通したワークを取り入れています。
メンタル的にカウンセリングが必要な場合、勉強をする前のカウンセリングでグンと成績が上がる場合もあるのです。
アプローチ方法は無限にありますので、勉強するということだけに縛られてはいけません。
人はそれぞれみんな違いますが、それぞれに才能があり良さがあります。
私も敏感に感じてしまいしんどくなることが多かったのですが、今ではそのおかげで「なんでそんなことわかるんですか?!」と言われるまでに相手の状況分析ができるようになりました。
勉強という狭い視野よりも人生という大きな枠組みで捉えた時にその子の個性が大きく発揮されるのです。
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