京の算数学問題#802
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
野球選手は学校の勉強なんて必要ないと思っていませんか?実は、野球が上手くなるためには、勉強がとても重要です。
私もよく「野球と勉強は関係あるのか?」と質問を受けますが、もし勉強をおろそかにしていると、野球を続けること自体が難しくなる可能性があります。
例えば、私の57歳の父が高校時代に野球をしていた話をよくしてくれるのですが、父の時代では「野球がやりたい」と頭を下げれば高校に入れたという話がありました。
しかし、現代ではそんなことはほとんどありません。
成績が悪ければ、志望校への進学や進級も厳しくなり、結果的に野球を続けるチャンスを失ってしまうこともあります。
せっかく努力して野球で結果を出しても、勉強でそのチャンスを台無しにするのは非常にもったいないです。
では、どうせ勉強をするなら、野球に役立つ勉強方法を知りたいですよね。
ここでは、目の動きや脳の仕組みから考えて、野球選手が特にやるべき勉強についてお伝えしていきます。
数学の文章題や長文読解
まず大切なのは、数学の文章題や長文読解です。
今の生活環境では、スマートフォンやタブレットに頼ることが多く、目を十分に動かす機会が少なくなっています。
しかし、野球では飛んでくるボールを正確に目で追うことが必要です。
ボールを追うためには、目を動かして脳に刺激を与えることが重要で、そのために長文を目で追う訓練が役立ちます。
例えば、文章を読むときには首を動かさずに目だけで文字を追うことを意識しましょう。
これを難しく感じる人は、目の筋肉が硬くなっている可能性があります。
目の動きが鍛えられることで、ボールを追うスピードや正確さが向上し、打撃や守備のパフォーマンスも上がるのです。
実際に、テレビで野球未経験の速読の先生が150km/hのボールを打つことができたという話もあります。
速読のように目をしっかり動かすことが、スポーツパフォーマンスに直結することがわかります。
理科の説明問題、数学の証明問題
次に、理科の説明問題や数学の証明問題を解くことも野球に役立ちます。
これらの問題では、解答を導くために頭の中でイメージし、それを文章や式にしてアウトプットする必要があります。
このイメージを形にする力は、野球でも非常に重要です。
野球のプレー中には、チームメイトに指示を出したり、戦術を伝えたりする場面が多々あります。このとき、相手にわかりやすく伝えるためには、自分の考えを整理し、イメージを言葉で表現するスキルが必要です。理数系の科目でこれらの力を養うことで、チーム内でのコミュニケーションがスムーズになり、プレーの質も向上します。
空間認知能力を鍛える数学
また、数学の空間図形の勉強も役立ちます。
数学の空間図形問題を解くことで、頭の中で立体的に物事を捉える力、つまり空間認知能力が鍛えられます。
これは、試合中にグラウンド全体を見渡して、的確なポジショニングやプレーの選択ができるようになるために重要です。
空間を認識し、瞬時に判断する力は、野球選手にとって不可欠なスキルです。
古文でイメージ力を鍛える
また、古文を読むことも野球に役立つ意外な勉強方法です。
古文の文章は現代の言葉とは異なり、文章を読む際にその背景や意図を想像しながら理解する必要があります。
これがプレーのイメージを膨らませる力に繋がります。
古文を通じて、頭の中でシーンをイメージする力を養うことで、試合中に次の展開を予測したり、プレーを先読みしたりする能力が向上します。
社会の地理や歴史
最後に、社会の地理や歴史の勉強も野球選手にとって有益です。
地理の勉強では、地図を見ながら情報を整理したり、歴史では出来事の流れを理解するために情報を関連付けたりします。
これらの作業は、頭の中で情報を整理して、全体像を把握する訓練になります。
野球の試合でも、状況を冷静に分析し、全体の流れを把握することが重要です。
地理や歴史の勉強を通じて、これらの力を自然に身につけることができます。
まとめ
このように、学校の勉強は野球選手にとっても非常に大切なものです。特に、目を動かす訓練やイメージを形にする力、空間認知能力を高めるための勉強が、野球のパフォーマンスに直結します。どうせやるなら、意味のある勉強を楽しく取り入れて、野球に活かしていきましょう。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!