算数で広がる子どもの想像力 紙を折れば月まで届く!? 京の算数学#797

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算数学コラム

数学が生む想像力:月まで届く紙

数学や算数には、私たちの理想を現実に変える力があります。
例えば、地球から月までの距離を考えてみましょう。
数学的な思考を使えば、「もしこうなったら?」という仮説を立て、それを論理的に推論できます。

厚さ0.1mmの紙を42回折ると月に届く?

厚さ0.1mmの紙を折りたたんでいくとどうなるか考えてみましょう。

1回折ると厚さは0.2mm、2回で0.4mm、3回で0.8mmとなり、紙の厚さは倍々に増えていきます。
これを繰り返すと、10回折ると紙の厚さは10cmに、25回で富士山とほぼ同じ高さ、41回目で約22万km、そして42回目で約44万kmに達します。地球から月までの距離は約38万kmですので、42回折れば紙は月に届くことになります。

現実の制約と数学の力

現実的には、紙を42回も折ることは不可能です。

物理的な限界として、紙は7〜8回しか折れないとされています。しかし、数学というツールを使うことで、現実の物理的制約を超えて、仮説を立て、推論することが可能です。数学は、私たちに無限の可能性を感じさせてくれます。

指数関数と現実世界

高校で学ぶ「指数関数」も、私たちの想像力を広げる重要な概念です。
例えば、ドラえもんの「バイバイン」という道具を思い出してみましょう。
バイバインは5分ごとに栗まんじゅうを2倍に増やす道具です。のび太くんがこの道具を使って栗まんじゅうを増やしていくと、最初はわずか1個だった栗まんじゅうが、たった1時間後には4096個に増えてしまいます。

指数関数ってなに?

バイバインの例でわかるように、指数関数の力は驚異的です。
式で表すと、y=a^x(aのx乗)となり、非常に急激な増加を示します。
現実世界でも、この指数関数の考え方は多くの場面で応用されており、私たちの理解を深め、より複雑な問題を解決するための手助けとなっています。

まとめ:数学の可能性

このように、算数や数学は私たちの理想を現実に変える力を持っています。
現実では不可能なことも、算数・数学的な思考を用いることで、仮説を立てて論理的に考えることができます。
算数・数学の力を活用して、皆さんも新たな発見やアイデアを生み出してみてください。

以上、京都市中京区のアイデア数理塾からのお届けでした!

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