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京の算数学問題#851
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「30秒振り返るだけで成績が上がる」。
そんなことを言われたら、誰もが驚くかもしれません。
けれども、成績上位の生徒たちには共通する習慣があります。
それが「学習後に30秒だけの振り返り」です。
たった30秒と思うかもしれませんが、この習慣こそが記憶の定着と成績アップに繋がる重要なポイントです。
今回は、なぜこの「30秒復習」が効果的なのか、そしてどうやって取り組むかについて詳しくお話ししていきます。
学習後30秒の振り返りが成績を左右する理由
学習を終えた直後、私たちは「できた!」と思い込みがちです。
特にテキストを読み込んで問題を解いたばかりの時、頭の中ではその内容が一時的に鮮明に感じられるため、「これで大丈夫!」と安心してしまうことがよくあります。
しかし、その「できた気になる」感覚がテストでは大きな落とし穴になることも。
実際、勉強後に振り返りをせずに終わらせた内容は、時間が経つと共にどんどん忘れてしまいます。
これは、脳がその情報を「一時的なもの」として処理し、重要だとは認識していないからです。
ここで鍵となるのが「30秒振り返り」。
この短い時間を使って勉強内容を再度頭の中で思い出すことで、脳がその情報を「重要」と判断し、記憶としてしっかりと定着させる手助けをします。
記憶のメカニズムとは?
では、どうして30秒の振り返りが記憶の定着に役立つのでしょうか?
その答えは、脳の働きにあります。
私たちの脳は、日々の膨大な情報の中から「生きるために必要な情報」を選んで記憶します。この記憶のプロセスを司るのが「海馬」と呼ばれる脳の部分です。
しかし、現代社会では生存に直結する情報は少なく、例えば勉強の内容や試験に向けた知識は、直接的には生きるために必要とは感じにくいものです。
そのため、脳はこれらの情報を自動的には「重要」だとは認識しません。
ここで大切になるのが、「繰り返し」による刷り込みです。
例えば、九九は小学生の頃に一度覚えただけで大人になっても忘れないという経験があるかもしれません。
それは、九九を生活の中で繰り返し使っているからです。
つまり、繰り返し使われることで、脳がその情報を「重要」と判断し、長期記憶に保存するのです。
これと同じように、勉強した内容も繰り返し思い出すことで脳が「これは必要な情報だ」と判断し、記憶に定着させることができるのです。
30秒という短い時間でも、学習後に思い返すことで脳に「重要な情報だ」と刷り込むことが可能になります。
「暗記科目」に惑わされるな!
「暗記科目は得意」という生徒も多いですが、少し注意が必要です。
特に数学や英語は暗記が不要と思われがちですが、実際にはこれらの教科も多くの暗記が必要です。
例えば、数学は公式や定理、解法のパターンを覚えることが重要です。
これをしっかり暗記しなければ、応用問題を解く際にどう使えば良いのかがわからなくなってしまいます。
数学のような「積み上げ教科」では、基礎をしっかりと暗記し、その上に新しい知識を積み重ねていく必要があります。
また、英語も単語や文法ルール、表現のパターンを覚えることが大切です。
こうした要素を覚えることで、文章の理解や会話の応用ができるようになります。
つまり、暗記に頼る教科が暗記科目だけだと思っていると、他の科目でも思わぬところでつまずいてしまうかもしれません。
30秒復習法の実践
さて、ここで紹介するのが、「今日からできる30秒復習法」です。
これは、勉強を終えた後にテキストを閉じ、30秒間だけその内容を振り返るというものです。
例えば、数学の二次関数の問題を解いた場合、問題を解き終わった後に、「どんな解き方をしたか?」「どの公式を使ったか?」といったことを自分の頭の中で思い出してみます。
この簡単なステップを踏むことで、脳がその情報を再度処理し、記憶として定着しやすくなります。
もし、振り返った時に思い出せない場合は、テキストをもう一度見て確認するのも良いでしょう。
ここで重要なのは、「やって終わり」ではなく、「もう一度思い出す」という手間をかけることです。
これによって、学習内容が短期記憶から長期記憶へと変換され、忘れにくくなるのです。
忙しい日々でもできる習慣
「勉強する時間があまり取れない」「長時間勉強すると疲れてしまう」という生徒もいるでしょう。
しかし、この30秒復習法なら、わずか30秒で学習内容を記憶に定着させることができるため、忙しい日々の中でも取り組みやすいのが特徴です。
また、授業が終わった後や休憩中にも簡単に実践できるため、日常生活の中に自然に組み込むことができます。定期テストや受験勉強の際にも効果的なこの習慣を取り入れて、成績アップを目指してみてください。
まとめ
勉強した内容を定着させるためには、繰り返しが欠かせません。
しかし、ただ繰り返すのではなく、効果的な復習法を取り入れることが大切です。
学習後の30秒振り返りは、脳が「重要な情報だ」と判断するきっかけを作り、記憶に残りやすくします。
試験直前の焦りや、「覚えたはずなのに思い出せない!」という状況を防ぐためにも、今日から30秒の振り返り習慣を始めてみましょう。成績アップへの小さな一歩が、大きな成果を生むかもしれません。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!