京の算数学問題#621
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
勉強していて以前は解けていたのが再びやるとできなくなる。
「前は解けていたのに、、」と悩んでいたり、保護者の方からは「うちの子よく忘れるんです」とご相談を受けることもあります。
ですが算数の解き方を忘れてしまうのは小学生では本当によくあることです。
今日のブログは算数の解き方を忘れてしまうことについて対処法を考えていきます。
なぜ算数の解き方を忘れてしまうのか?
原因はただそのまま暗記をしているからです。
例えば三角形の面積は底辺×高さ÷2です。
でもなぜ÷2なのか?を考えると同じ形の三角形を2つ組み合わせると平行四辺形ができます。平行四辺形は底辺×高さで求められますのでその半分が三角形の面積という意味になります。
このようにただ式をそのまま覚えるのではなく、なぜその式で解けるのか?を理解しなければ知識の繋がりがなくなり、応用も効かなくなってしまいます。
人は繰り返すことで記憶を定着させていきますがそれぞれが丸暗記だと単発の知識を繰り返していないので当然忘れていきます。
人は忘れる生き物
そもそも人は忘れる生き物です。
有名な話ですがエビングハウスの忘却曲線というドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱した人間の長期記憶についての研究です。
簡単にいえば暗記をした後1時間後には約50%以上忘れてしまうということです。
つまり何も復習をしなければ1週間後にはほとんど覚えていないということになります。
記憶の定着には思い出すということが大切になります。
実は小学校のカリキュラムはうまくできています。
小学生のカリキュラムを考えよう
小学生のカリキュラムを見ると毎年同じ単元の流れで進んでいることがわかります。
つまり昨年の学んだ単元を繰り返し思い出す工夫がなされているともいえます。
とはいえそれでも忘れている部分は多いですので、次の単元に入る前にしっかりと復習をしておきましょう。
そうすると繰り返しの学習によりきちんと記憶に定着していきます。
算数の解き方を忘れないようにするために
1つは完璧に教え込まないというところです。
公式の成り立ちを教えた後は問題を解くのですがある程度まで導線を引き自分で考えさせることが大切です。
例えば円の円周は直径×3.14で求められるよ。つまりおうぎ形は、円を中心角分切り取った形ですよ。ぐらいで考えてもらうようにします。
その上でどうしてもわからなければ教えるということを繰り返します。
理解の敵は「わかった気になる」事です。
1人で勉強する時は一度答えを見て理解をし、その後何も見ずにもう1問同じ問題を解いてみましょう!
これを繰り返すとしっかりと記憶に算数の解き方が定着していきます。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!