京の算数学問題#566
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
「子どもが家で全然勉強しないんです!」
「子どもが家で勉強をしてくれたら、、、」
とは言ってもなかなか親の言うことは聞かないものです。
今日は実際改善例を元にどう言う関わりが必要か?を考えていきます。
もちろん関わり方に正解はありませんがいろんな策を講じる必要はありますよね。
ぜひ参考にしてみてください。
子どもが勉強をやりたくない理由は?
そもそもなぜ子どもは勉強をやりたがらないのでしょうか?
大抵勉強嫌だ!!は小学2年生、4年生、中学1年生あたりで発現するような体感です。
最もわかりやすい理由が「わからないから」でしょう。
2年生から九九が始まり、4年生は小数などかなり難しくなります。
中学1年生はテストがより難しくなるためどれも学習の面でのつまづきが多い時期です。
「わからないからやりたくない」
「やっても出来ないからやりたくない」
「面白くないから嫌だ」
それをさまざまな理由に変換して私たちに伝えてきます。
一方で「親の気を引きたいから」という理由も最近増えてきているように感じます。
あなたにとって勉強するとは?
まず初めにお母さんお父さんにとっての勉強とは?を考える必要があります。
ここがブレてしまうと、100%子どもは言うことを聞きません。
子どもは矛盾にすぐ気づきます。
「私にとっては勉強は可能性を広げるものだ」
「そもそも勉強自体は面白いものだよ」
「勉強は面白くはないけどやっていてよかったと大人になってから思う」
などどんな理由でも大丈夫です。
大人の意見として勉強の言語化をしましょう。
全く勉強しなかったのはやり方がわからなかったから?
その子は家庭での勉強状況を聞くと宿題のみということでした。
ただ何から始めたらいいか?参考書だけが積み上がっていってやる気がなくなると言うことでした。
そこで今何の科目が得意か?を聞きました。
そうすると「算数」と答えたので、まず算数以外の参考書は封印して算数だけやろうかと一緒にタイムスケジュールを組みました。
1日何時間できる?の質問に対して、「1時間!」と答えたので、あえて「じゃあ30分から始めようか」と提案しました。
3日間30分が続けられたら、次は40分にしようというふうに段階的に成功体験を積んでいきました。
そうすると習慣がついていき、今では自分で机に向かっているとのこと。
このパターンはレアケースですが、よかったのはスタートのハードルを下げたことです。
大抵目標をあまり立てたことのない子どもが自ら目標を言った場合その通りに達成できる確率は低いです。なのであえて目標を下げ段階的に引き上げる提案をしました。
「どうせやってもできないから」脱!諦めモード!
最も多いのがこのパターンではないでしょうか?
大抵塾に来る場合、勉強の面で深刻化してから来塾いただくケースが多いため、どうしても結果が出る前に「どうせやってもできない」と諦めてしまう場合が多いです。
特に中学生は小学生からの復習が必要な科目が多いので、注意が必要です。
そんな時大切なのはできた!という経験です。
私はあえて予習を徹底しました。
復習ももちろん必要ですが、この場合はまず学校の授業を聞いてなんかわかる気がする!という状態に持っていきたかったのです。
なので予習を行い、復習は都度関連性を見ながら行いました。
そうすると「先生!学校の授業で初めて答えられた!」と生徒は言います。
そこから少しやる気が生まれ、まずやってみると家で塾の宿題(予習)+αの復習を始めました。次にほめたのは平均点との差が縮まったことです。
この場合大抵の生徒は点数に反映されるまで時間がかかります。
ただ、最も影響が見えやすいのは平均点との差が縮まることです。
こういう成績の見方もあるんだよと本人に新しい視点を与えることで自分で成長の実感を得るきっかけを作っていきます。
究極のマイペース!実は勉強していた!?
「勉強しなさい!」
周囲からそう言われているものの本人の行動に変化がないと感じられているお子さんの例です。
今回の場合は「実は本人はやっていた」というパターンです。
本人としてはやっているのにやれと言われるのは納得がいかないと言う感じでした。
なのでしっかりと話を聞き、「勉強しなさいを言わないこと」を共通のルールとしました。
そうすると本人も何も言われないので勉強の時間が増えていったと言います。
その結果志望校に合格することができ成績も安定しました。
実はこの話はよくあり、親が勉強していないと思っていても実はやっていると言うケースは多いのです。
思春期特有の症状と言いますか、親に見られたくないという恥ずかしさのようなものが子どもの心には存在しています。
まとめ
兎にも角にもまず、勉強を自分でしようと思ってもらうためにはその環境づくりが大切です。
まず話を聞くこと、一方的にやりなさいでは決して言うことは聞かないでしょう。
あなたのためを想って!が出過ぎてしまうと子どもにとっては重荷になってしまい余計にやらなくなります。
勉強は自分のためにやるものです。そこに気づいてもらうためには根気強く付き合っていく必要があります。
大切な親子のコミュニケーションはまず「子どもの話を聞くこと」を大切にしてください。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!