京の算数学問題#559
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております。油谷拓哉(ゆたに たくや)です!
突然ですが「ひきざんのことを漢字でなんと言いますか?」
正解は「減法」です。
小学生だけでなく中学生や高校生にもこの解答を「差」と答える方は大勢います。
今日は表題にもある和差積商についてお話ししていきます。
みんな知ってる?和差積商の意味とは!?
冒頭にもありましたひきざんのことを「減法」という。
では「差」は何を表すか?
ひきざんの「答え」を表します。
同様に
たしざん→加法
たしざんの答え(和)
かけざん→乗法
かけざんの答え(積)
わりざん→除法
わりざんの答え(商)
と表します。
聞かれている内容が式を指しているのか?答えを指しているのか?しっかりと理解することが大切ですね。
なぜ和差積商なの?由来とは?
「和」の意味
和は平和の和です。争いごとがなく「まとまる」という意味があり、性質の違うものが一緒に溶け合う、合わせるという意味があり、これに由来します。
「差」の意味
差の意味は2つのものを比較し違いを比べるという意味があります。
文字通りひきざんを意味します。
「積」の意味
積はつみかさねる、集めるという意味があります。英語で表現するとproductとなり、2つのものを掛け合わせた結果というニュアンスが含まれています。
また、積には広さや大きさという意味もあることからかけざんの結果として使われているのだということです。
「商」の意味
商ははかると読みます。また、中国の九章算術と呼ばれる数学の本にある商功が語源になっているという説もあります。
割り算は割られる数のうちどれだけ割る数が含まれるか?をはかりますので、商が用いられるようになったそうです。
算数用語って覚えて意味あるの?
よく聞かれるのですが、「計算できたらいいんじゃないの?」という算数の質問です。
確かに答えが合えばテストの点数が取れますし、問題ないように思いますが、今後のことを考えるのであれば算数の専門語句はしっかり覚えておくことが大切です。
算数から数学になるとよりなぜそうなるのか?という言葉の学問に近づいてきます。
つまり専門用語が説明できなければ問われている意味が理解できず解答ができなくなるのです。
まとめ「分かるとは分けるということ」
「分かる」とは「分ける」ということです。
分かるためには分類をし分ける(細分化する)必要があります。
子どもたちが勉強を理解できるのは教科書や問題集でわかりやすく分類されているから理解できるのです。
私が教えて子どもが理解できるのは細かく分類をして1つずつ分けていくから理解できるようになってくるからです。
理解するためにはまず用語とその意味を覚えましょう。
そうするとこの問題が何を意図しているのか?が理解できるようになります。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けいたしました!
算数好きあつまれ〜!