今日の数学問題#326
数学コラム
子どもを見ていると
「苦手なことから逃げまくっている様に見える」
そんなことはないでしょうか?
私もこのご相談は結構受けます。
今の世の中の教育論って「得意な事を伸ばそう」とする風潮が強く、
それゆえ逃げ癖がついてしまうのではないか?
自分の考えが間違っているのだろうか?と不安になられる方も多いと思います。
この得意を伸ばそうの考え方には私はとても賛同しています。
ですがそれと苦手にチャレンジしないと言うのはまた別の問題だと思うのです。
今日は僕なりの考え方をお話しした上でこう考えたら楽なんじゃない?というアドバイスをブログを通して出来ればと思います^^
世の中は極端に振れる
世の中の情報はメディアが主体となっています。
テレビからSNSに変わったとはいえメディアの持つ力は絶大です。
数ある情報の中からバズろうと思うと極端に発信する必要があります。
どっちでもいいけどと言うのは反応が人の目に留まらないのです。
あとはSNSの特性上、短文でのコミュニケーションになりますので真意は読み取る事が難しいです。
例えば「子どもは褒めて伸ばそう!」という1文の場合。
叱る事がダメだとは書いていないですよね。
ですが、人はこれを褒めるのがいいのだと褒めまくります。
それは真意ではないですよね。
世の中の情報や自分が持っている情報は極端なものなのだと理解しておきましょう。
好きを伸ばそうの真意
好きを伸ばそう!の真意とは嫌なことだけをやっているよりも先に好きなところにフォーカスを当て自信が確立した後で嫌な事にチャレンジできるよ!
です。
好きだけをやっていればいいという甘やかしとは大きく異なります。
あくまでどちらも大事なのです。
向いている向いていないの考え方
先日こんな話を聞きました。
好きって言うのは才能だと言われますが、そもそも生理的に無理じゃないと言う時点で向いている可能性がある。
才能は金平糖の様に1本の角では引っかかって転がらないがたくさんの興味やまあやってっもいいかな?を伸ばしていくと転がる様になる。
その上で苦手な事にチャレンジしよう。
この話はすごく感動しました。
好きな事、得意な事という時点ですごくハードルは上がってしまいます。
生理的に無理!という部分を無理にやる必要はないと思うんですが、今の子どもたちを見ていると生理的に無理ではないが嫌だからやりたくないという、
自信がないが故に取り組まないあるいは
嫌な事しかやらされていないのでやりたがらないという子どもを多く見ます。
もっとハードルを下げてもいい様に思うのです。
やれる、取り組めるという事はそれだけですでに向いている可能性があるのです。
逃げてばっかりな子どもが立ち向かう様になるには?
苦手から逃げてしまう理由は大きく3パターンです。
1つは現状を把握する力がついていない事です。
例えば僕も勉強は好き嫌いな科目がありました。でも受験に受かりたかったので嫌でもやらないといけないと奮起して取り組んでいました。
この状況は何が好きで何が嫌いでそれをやるとどういうメリットがあるのか?が理解できていたからできた行動です。
まずは今どんな気持ちなのか?というのを考える機会が必要です。
2つ目は、自信がないという事。
いわゆる成功体験が少なく、成功例と見るハードルが高すぎるのでできていても自信がつかないという事態に陥ります。僕も受験を頑張れたのは頑張れば受かるかもしれないという自分に対する希望があったからです。
まずはできた事に目を向けるためにスモールステップで取り組んでいきましょう。
3つ目が、嫌な事をやらされすぎてやりたくなくなる場合。
基本的に子どもも大人もやれ!と言われた事はやりたくないんですよ^^;
なぜやるのか?は「確かに言われている事は納得できるからやるか〜」という言われた通りにはしたくないけど必要性を感じたからやろうというプロセスがあります。
つまり必要性を感じることとそもそも自分自身ができるという判断をしないと立ち向かえないのです。
この場合も2つ目と同様、まずは自信をつけるためにスモールステップで歩むことに加えて決してやりなさい!を言わないことです。
言えば言うほどやらなくなります。
言葉遣いは1つとっても影響力は高く、なぜそうなっているのか?感情抜きに考える事が必要です。
そうすれば必ず立ち向かえる力が身に付いてきます。
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