今日の数学問題#297
数学コラム
算数は国語力が必要だったりします。
小学生で特に難しいなと感じるのはこの文章読解力だったりします。
がい数の範囲は結構な割合で、言葉の解釈が出てきますので、要注意の範囲です!
今日はそんながい数についてわかりやすく解説していこうと思います。
がい数ってそもそもなに?
がい数とはおおよその数という意味です。
例えば円周率は3.141592…..と無限に続くのでこれを3.14としましょう。
これががい数です。
「昨日何時に寝た?」
「ん〜12時くらいかな?」
これもがい数です。
四捨五入は言葉で覚える
四捨五入を訓読みで考えてみましょう。
四(よん)は捨(す)てる
五(ご)は入(い)れる
四捨五入とは5以上の数は繰上げをし、4以下の数は切り捨てをするということです。
注意すべきは問題文の書き方です。
(例)5555を以下の指示に従って四捨五入してください。
※百の位を四捨五入
言葉通り百の位を四捨五入するので6000
※四捨五入し百の位までのがい数で表せ
百の位までなので十の位を四捨五入するので5600
までがついているのといないのとでは意味が変わりますので要注意です。
以上・以下・未満
例えば
3以上→3を含む
例:3.4.5.6など
3より大きい→3を含まない
例:4.5.6.7など
5以下→5を含まない
例:5.4.3.2など
5未満(より小さい)→5を含まない
例:4.3.2.1など
この使い回しは非常に重要なので覚えておきましょう。
がい数の範囲
今日の数学問題のように、
こういったがい数の範囲を求める問題もあります。
この場合は、いろんな視点から解答を考えることができます。
この場合百の位を四捨五入をして35000になる整数は34500以上35500未満だとわかります。 34500は百の位を四捨五入すれば35000になる最小値ですし、35500未満なので35499までは百の位を四捨五入しても35000になりますよね。
別の表現で書くと34500以上35499以下と書いても正解なのです。
言葉の微妙な使い回しですが、結構こういうのが大事だったりします。
以上!京都市中京区のアイデア数理塾 油谷がお届けいたしました!