今日の数学問題#274
数学コラム
今日は朝から京都キャンパスプラザでの公立高校合同説明会に参加。
やはり現場は楽しい。
最近は学びのスタイルも多様化しているので、大学も文理融合学部なるものが増え、高校も対策をすることになり、さらに毎年変わる入試制度。
そりゃあ私たちのような専門職が必要なわけだと感じた^^;
友人から聞いた話なのだが学校の先生が「塾の先生に聞いてください!」と言う場合もあるのだとか。
そりゃそうだわな^^;
制度がややこしすぎる笑
ただこれは、どんな生徒にもチャンスを与えようとするやさしさが故の結果だと個人的には思うのでその分こちらがしっかり勉強して指導できるように準備をしておこう。
さて今日は文理融合学部についてお話を進めていきます。
文理融合学部とは?
簡単に言えば文系にも数学的思考を取り入れましょう。
と言うような感じです。
今までは文系・理系と高校で選択をし、理系の大学が数学をベースに試験を構築されるのに対し文系学部は数学を使わずに構成されていた。
背景にはデジタル人材の育成があると予想され、文系選択者にも数学を課しよりロジカルな思考、プログラミング思考を身につけようというものかと思われます。
特に2023年からは金沢大学、静岡大学などの文理融合学部新設が予定されており、国立大学を中心に取り組みが行われています。
最近よく耳にするリベラルアーツもこの分野だと言えます。
何のために導入するのか?
領域横断的な発想力や応用力の習得を目指すのが目的です。
社会課題に対しさまざまな視点から取り組み解決を試みることができる力を身につけることを期待しているとのことです。
どう変わるか?を考えてみた
結局文理融合学部を作る事が目的というよりも「文理融合教育」を推進することが目的なのだろう。
プログラミングの導入時にもよくあったことなのだが(今でもそう、、、)プログラミングをやらせることが目的になっていてプログラミング思考を身につけるという目的が薄れてしまっているように感じる。
結局負担だけが増えてしまう結果にならないようにしっかりと意図をトップから教員までより明確にしておく必要があるのではないか?
とは言うものの個人的にはこの文理融合教育には賛成です。
人の脳ってバランスよく鍛える必要があるので、数学を解くには国語力が必要で国語を解くには数学的な考え方も必要になってくるのと同じで、バランスよくと言うのは大賛成。
うまくいけばかなりの学力アップが期待できると考えている。
ただ!
個人的に危険だと思うのは「数学」にフォーカスされていると言うこと。
文理融合というのは文系が理系のエッセンスを取り入れることだけでなく理系が文系エッセンスを取り入れることも同義であると考えている。
近年の教育方針はやたらと偏っている感覚を受けるのでバランスを見てもらえればありがたい。
いっそのこと文系理系も無くしてしまえば?と思うのですが、結構批判がきそう笑
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