京の算数学問題#1547

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算数学コラム
食べ物から取り入れた養分を体で使うと、不要な物質ができます。
こうした物質を体内で溜まらないように体の外へ出しています。
尿ができるまでには、肝臓・血液・腎臓が関わります。
ここで混同しやすいのが、「尿素をつくる場所」と「尿をつくる場所」です。
この記事では、尿ができる流れを一つずつたどりながら、腎臓のはたらきと尿の通り道を整理していきます。
尿素は肝臓、尿は腎臓
最初に、最重要の組み合わせを確認しましょう。
| 器官 | はたらき |
|---|---|
| 肝臓 | 有害なアンモニアを、害の少ない尿素に変える |
| 腎臓 | 血液から尿素や余分な水分などを取り除き、尿をつくる |
| 膀胱 | できた尿を一時的にためる |
流れは、次のようになります。
アンモニア → 肝臓で尿素に変わる → 血液で腎臓へ運ばれる → 腎臓で尿ができる → 体外へ出る
覚え方は、肝臓で尿素/腎臓で尿/膀胱にためるです。

排出とは?
排出とは、体内でできた不要な物質を体外へ出すことです。
細胞の呼吸などでできる二酸化炭素は、血液で肺へ運ばれ、息として体外へ出されます。
一方、尿素や余分な水分などは、腎臓で尿として取り除かれます。
「食べ物の消化で吸収されずに残ったものを便として出すこと」と、体内でできた不要物を出す「排出」は、学習するときに区別しましょう。
なぜアンモニアができるの?
タンパク質などが体内で利用・分解されると、アンモニアという有害な物質ができます。
アンモニアをそのまま体内にためることはできません。
そこで肝臓がアンモニアを、比較的害の少ない尿素に変えます。
肝臓の役割
アンモニア → 尿素
この変化が起こる場所は肝臓です。
腎臓は尿素をつくる器官ではありません。
肝臓でできた尿素は、血液によって腎臓へ運ばれます。
腎臓のはたらき|血液から不要物を取り除く
腎臓は、背中側に左右一つずつある器官です。
腎臓には血液が流れ込みます。
腎臓は、その血液から尿素などの不要物や余分な水分・無機物を取り除き、尿をつくります。
必要な水分や物質は体内に戻されるため、血液中の水分や物質の量を適切に保つことにも役立ちます。
腎臓の仕事を一言でいうと
血液の中から、体にいらないものや多すぎるものを選んで尿にすることです。
「腎臓が血液を全部、尿に変える」という意味ではありません。
必要なものは血液へ戻ります。
尿はどのようにできる?
中2理科では、まず次の3段階で考えると分かりやすくなります。
- 尿素などを含む血液が腎臓へ流れ込む
- 腎臓が不要物や余分な水分などを血液から取り除く
- 取り除かれたものが尿となり、尿管へ流れる
もう少し詳しくいうと、腎臓の中で血液から水分や小さな物質がろ過され、その後、体に必要な水分や物質の多くが再吸収されます。残った尿素や余分な水分・無機物などが尿になります。
中2理科の定期テストでは、細かな腎臓内部の名称よりも、「血液から不要物を取り除き、尿をつくる」という基本を優先して覚えましょう。
尿の通り道|尿管・膀胱・尿道の順番
腎臓でつくられた尿は、次の順番で体外へ出ます。
腎臓 → 尿管 → 膀胱 → 尿道 → 体外
尿管
腎臓でできた尿を、膀胱へ運ぶ管です。左右の腎臓から、それぞれ尿管が伸びています。
膀胱
尿を一時的にためる器官です。膀胱が尿をつくるわけではありません。
尿道
膀胱にたまった尿を、体外へ出す通り道です。
尿管は「腎臓から膀胱へ」、尿道は「膀胱から体外へ」と分けて覚えましょう。
肝臓・腎臓・膀胱の役割を表で比較
| 器官 | 関わる物質 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 肝臓 | アンモニア・尿素 | アンモニアを尿素に変える |
| 腎臓 | 血液中の尿素・余分な水分など | 血液から取り除き、尿をつくる |
| 膀胱 | 尿 | 一時的にためる |
3つの器官は一続きの働きに関係しますが、同じ仕事をしているわけではありません。
「尿素」と「尿」は別のもの
名前が似ていますが、尿素と尿は同じものではありません。
尿素
肝臓でアンモニアからつくられる、不要な物質の一つです。血液で腎臓へ運ばれます。
尿
腎臓でつくられる液体です。尿素のほか、余分な水分や無機物などを含みます。
つまり、尿素は尿に含まれる物質の一つです。「尿素=尿」と覚えないようにしましょう。
腎臓と肺は、どちらも不要物を出す
体内でできた不要物は、種類によって体外へ出る道すじが異なります。
| 不要な物質など | 主に出す器官 | 出し方 |
|---|---|---|
| 二酸化炭素 | 肺 | はく息に含めて出す |
| 尿素・余分な水分など | 腎臓 | 尿に含めて出す |
肺では気体を、腎臓では血液中の尿素や余分な水分などを取り除く、と整理できます。
図の問題を解く手順
腎臓や尿の通り道が描かれた図では、次の順に確認します。
- 左右二つの腎臓を見つける
- それぞれの腎臓から下へ伸びる尿管を見つける
- 尿管がつながる膀胱を見つける
- 膀胱から体外へつながる尿道を見つける
- 尿の矢印が「腎臓→尿管→膀胱→尿道」になっているか確認する
血液の流れと尿の流れが同じ図に描かれていることもあります。
血液は腎臓へ入り、尿は腎臓から尿管へ出るという違いに注意しましょう。
定期テストでよくある記述問題
問題1|腎臓にはどのようなはたらきがありますか
解答例:血液から尿素などの不要物や余分な水分を取り除き、尿をつくる。
「尿をつくる」だけでなく、血液から何を取り除くかまで書けると確実です。
問題2|肝臓でアンモニアは何に変えられますか
解答例:有害なアンモニアは、肝臓で害の少ない尿素に変えられる。
問題3|尿が体外へ出るまでの道すじを書きなさい
解答例:腎臓→尿管→膀胱→尿道→体外。
尿管と尿道の順番を間違えないようにしましょう。
定期テストでよくある間違い
間違い1|腎臓がアンモニアを尿素に変える
アンモニアを尿素に変えるのは肝臓です。腎臓は、血液中の尿素などを取り除いて尿をつくります。
間違い2|膀胱が尿をつくる
尿をつくるのは腎臓です。膀胱は尿を一時的にためます。
間違い3|尿素と尿は同じもの
尿素は尿に含まれる物質の一つで、尿は尿素や水分などを含む液体です。
間違い4|尿道は腎臓から膀胱への管
腎臓から膀胱への管は尿管です。膀胱から体外へ続く管が尿道です。
間違い5|血液がすべて尿になる
腎臓では必要な水分や物質を体内に戻し、不要物や余分な水分などを尿として出します。
すぐできる確認問題
問題1
有害なアンモニアを尿素に変える器官は何ですか。
答え:肝臓
問題2
血液から尿素や余分な水分などを取り除き、尿をつくる器官は何ですか。
答え:腎臓
問題3
尿を一時的にためる器官は何ですか。
答え:膀胱
問題4
腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管は何ですか。
答え:尿管
問題5
膀胱から体外へ尿を出す管は何ですか。
答え:尿道
問題6
尿素は何によって肝臓から腎臓へ運ばれますか。
答え:血液
まとめ 「つくる・取り除く・ためる」を区別しよう
- 肝臓:アンモニアを尿素に変える
- 血液:尿素を腎臓へ運ぶ
- 腎臓:尿素や余分な水分などを取り除き、尿をつくる
- 尿管:尿を腎臓から膀胱へ運ぶ
- 膀胱:尿を一時的にためる
- 尿道:尿を膀胱から体外へ出す
最後に、肝臓で尿素/腎臓で尿/膀胱にためるの流れをを確認しておきましょう。
定期テスト直前対策 中2理科 腎臓のはたらきとは?
京の算数学 解答#1547




