数学コラムの目次
京の算数学問題#1507

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算数学コラム
宿題をしない子に、毎日声をかけるべきか。
結論から言うと、毎日声をかけること自体が悪いわけではありません。
小学生や中学生にとって、宿題を自分だけで管理するのは簡単ではありません。
特に、疲れている日、苦手な教科がある日、やる量が多い日は、大人の声かけが必要なこともあります。
ただし、毎日同じように、
「宿題やったの?」
「早くしなさい」
「まだ終わってないの?」
「何回言えば分かるの?」
と声をかけ続けると、子どもは動くどころか、余計に宿題から気持ちが離れてしまうことがあります。
大切なのは、声をかけるかどうかではなく、何のために声をかけるのかです。
宿題をさせるためだけの声かけではなく、宿題を始める流れ、困ったときの助け方、少しずつ自分で進める力を育てる関わり方が必要です。
この記事は、次のようなお子さまの保護者の方を対象に書いています。
- 小学生で宿題をなかなか始めない
- 中学生になっても提出物を後回しにする
- 毎日「宿題やったの?」と言うのに動かない
- 声をかけると親子げんかになりやすい
- 宿題をしない理由が分からない
- 自分から勉強を始められるようになってほしい
- 京都市中京区・烏丸御池周辺で学習塾を検討している
宿題をしない子への関わり方は、学年や性格によって変わります。
この記事では、保護者が家庭で確認しやすいポイントを整理します。
まず確認したいこと|宿題をしない理由は一つではありません
宿題をしない子を見ると、つい
「やる気がない」
「怠けている」
「分かっているのにやらない」
と感じることがあります。
しかし、宿題をしない背景には、いくつかの理由があります。
| 見える様子 | 背景にあるかもしれない理由 |
|---|---|
| なかなか始めない | 何から始めればよいか分からない |
| 机に向かっても進まない | 問題が難しくて止まっている |
| すぐに違うことをする | 宿題の量や時間の見通しがない |
| 「あとでやる」と言う | 始めるきっかけが作れていない |
| 声をかけると怒る | 責められているように感じている |
| 答えを写す | 終わらせることが目的になっている |
つまり、宿題をしない子に必要なのは、毎日強く言うことだけではありません。
まずは、なぜ始められないのか?どこで止まっているのか?を見ることが大切です。
塾の現場でよく見られるパターン
塾で子どもたちを見ていると、宿題をしない子にはいくつかのパターンがあります。
パターン1|始めるタイミングが決まっていない
宿題をしない子の中には、毎日「いつやるか」が決まっていない子がいます。
学校から帰って、少し休む。
おやつを食べる。
動画を見る。
ゲームをする。
夕食になる。
お風呂に入る。
眠くなる。
この流れの中で、宿題を始めるタイミングがなくなってしまいます。
この場合、必要なのは「早くしなさい」ではなく、宿題を始める時間や流れを決めることです。
とはいえ決めたからといって次からすぐできるようになるわけではありません。
このケースは日頃のルーティンを崩すことが難しい子に多いです。
まずはルーティンを書き出し間に入れるか差し替えることを検討していきます。
パターン2 宿題の量が想像できていない
宿題をしない子の中には、やるべき量を把握していないことがあります。
何ページあるのか。
何問あるのか。
どれくらい時間がかかりそうか。
簡単なものと難しいものはどれか。
これが見えていないと、宿題全体が大きなかたまりに見えてしまいます。
その結果、始める前から必要以上に面倒に感じてしまいます。
彼らにとっては皆と同じ1日1ページだとしても一気に100ページやれ!と言われているような体感になるのです。
パターン3 分からない問題で止まっている
宿題をしていないように見えて、実は途中で分からなくなって止まっている子もいます。
特に算数や数学では、
- 分数がわからない
- 文章題で式が作れない
- 図形問題で何を書けばよいか分からない
- 計算の順序で迷う
- 中学生なら符号や方程式で止まる
などつまづきが全て後の単元に影響します。
この場合、宿題をしない原因はやる気ではなく、理解不足かもしれません。
パターン4 間違えるのが嫌で始められない
宿題をしない子の中には、失敗が怖い子もいます。
「間違えたら嫌だ」
「バツをつけられたくない」
「怒られるかもしれない」
「できないところを見られたくない」
この気持ちが強いと、最初の一問を書くまでに時間がかかります。
この場合、必要なのは強い声かけではなく、安心して取り組める環境です。
パターン5 親の声かけが合図ではなく圧になっている
毎日声をかけているのに動かない場合、子どもにとってその声かけが「始める合図」ではなく「責められる言葉」になっていることがあります。
たとえば、
「宿題やったの?」
「まだなの?」
「いつやるの?」
「何回言えばいいの?」
と続くと、子どもは宿題そのものより、親の言葉に反応してしまいます。
宿題をする前に、親子の空気が悪くなる。
これが毎日続くと、宿題への抵抗感が強くなります。
毎日声をかけた方がよいケース
毎日声をかけた方がよい子もいます。
特に、次のような場合です。
1. まだ自分で予定を立てられない
小学生の場合、宿題の管理を完全に任せるのは難しいことがあります。
特に低学年から中学年では、声かけや確認が必要です。
2. 宿題の量を把握できていない
何が出ているか分からない子には、まず宿題の確認から必要です。
3. 提出物が成績に関わる
中学生の場合、提出物は定期テストや内申点にも関わります。
完全に放置するのは危険です。
4. 習慣がまだできていない
宿題を始める流れができるまでは、毎日の声かけが支えになります。
ただし、この場合も「やりなさい」だけではなく、始め方を一緒に整える声かけが必要です。
毎日声をかけすぎると逆効果になりやすいケース
一方で、毎日同じように声をかけ続けることで、逆効果になる場合もあります。
1. 声かけが親子げんかの合図になっている
声をかけるたびに言い合いになる場合は、声かけの内容を変える必要があります。
2. 子どもが「どうせ言われる」と待つようになっている
毎日親が言ってくれる状態が続くと、自分から動く機会が減ることがあります。
3. 「宿題=怒られるもの」になっている
宿題を始める前から嫌な気持ちになると、取りかかりがさらに遅くなります。
4. 何をすればよいか具体化されていない
「早く」「ちゃんと」「集中して」は、子どもには抽象的で逆効果のケースが多いです。
5. 宿題の中身を見ていない
終わったかどうかだけ確認していると、分からない問題や答え写しを見落とすことがあります。
原因別の対策
原因1 始める時間が決まっていない場合
宿題をしない子には、まず始めるタイミングを決めることが大切です。
- 帰宅後すぐではなく、休憩後に始める
- 夕食前に10分だけ取りかかる
- お風呂の前に学校の宿題を確認する
- 毎日同じ時間帯にする
- 最初の5分だけ一緒に始める
大切なのは、完璧な時間割を作ることではありません。
「いつ始めるか」が毎日あいまいにならないことです。
原因2 宿題の量が見えていない場合
やる量が見えていない子には、宿題を小さく分けることが必要です。
- 宿題を紙に書き出す
- すぐ終わるものに丸をつける
- 難しいものと簡単なものを分ける
- 今日はどこまでやるか決める
- 終わったものにチェックをつける
宿題を見える形にすると、取りかかりやすくなります。
原因3 分からない問題で止まっている場合
分からない問題で止まっている子に、ただ「やりなさい」と言っても進みにくいです。
- どこで止まったか聞く
- 最初の一問だけ一緒に見る
- 答えをすぐ教えず、考え方を確認する
- 分からない問題に印をつける
- 先生や塾で質問する問題にする
宿題は、全部を家で完璧に終わらせることだけが目的ではありません。
分からないところを見つけることも大切です。
原因4 間違えるのが怖い場合
失敗が怖い子には、安心して書ける雰囲気が必要です。
- 「間違えても直せばいい」と伝える
- 最初から完璧を求めない
- 答えより途中まで考えたことを見る
- バツを責めない
- 1問だけ試してみる
宿題を始められない背景に不安がある場合、強い声かけは逆効果になることがあります。
原因5 毎日の声かけが親子げんかになっている場合
毎日同じ声かけでぶつかる場合は、声かけの内容を変えます。
- 「宿題やった?」をなくす
- 「何時から始める?」に変える
- 「どれからやる?」に変える
- できた後に短く認める
- 親が全部管理しすぎない
声かけは、命令ではなく、行動を決めるためのきっかけにしたいところです。
反抗期に入ってくると親の言うことは全く聞かない時期があります。
言えば言うほど逆効果になるので本人にまかしてしまうのも1つです。
声かけや関わり方、テクニックなどでも変化はありますが、宿題が出せずに本人が困らないとなかなか改善されないのも事実なんです。
学年別に見る声かけの目安
小学校低学年
低学年は、まだ自分だけで宿題を管理するのは難しい時期です。
毎日声をかけてもよいですが、一緒に流れを作ることが大切です。
「今日は何の宿題があるかな?」
「最初の1問だけ一緒に見よう」
「終わったらランドセルに入れよう」
など声かけを動くきっかけの1つとすることが大切です。
小学校中学年
中学年は、少しずつ自分で進める練習を始めたい時期です。
全部を親が管理するのではなく、順番や時間を本人に選ばせます。
「宿題は何時から始める?」
「先に漢字と計算、どちらからやる?」
「終わったものにチェックしよう」
など少しずつ本人に任せていきましょう。
小学校高学年
高学年は、中学生に向けて自分で管理する力を育てたい時期です。
毎日細かく言うより、最初と最後の確認に少しずつ変えていきます。
「今日の宿題の予定を教えて」
「分からない問題は印をつけておこう」
「終わったら自分で確認してね」
事前に5年生になったら自分で管理しようねとクッションを作っておくことも大切です。
中学生
中学生は、提出物が成績や内申点に関わります。
完全に放置するのは危険ですが、毎日細かく管理しすぎると、自分で進める力が育ちにくくなることもあります。
また教科担任制ですので科目ごとに提出物や先生の相性も異なります。
中学生には、宿題そのものよりも、提出物管理と解き直しの確認が大切になるので初めはうまくいかなくても徐々に自分で管理できるようになっていくことも多いです。
よほどのことがない限り本人に任せてしまいましょう。
声かけだけで解決しない場合もあります
宿題をしない理由が、声かけの問題だけではない場合もあります。
- 学校内容がかなり分からなくなっている
- 宿題の量が本人にとって大きすぎる
- 強い不安や疲れがある
- 生活リズムが大きく崩れている
- 学校生活や人間関係で悩んでいる
- 発達特性や集中の困りごとがある
このような場合、家庭の声かけだけで何とかしようとすると、保護者も子どもも苦しくなります。
必要に応じて、学校の先生、塾、専門機関などに相談することも大切です。
宿題をしないことだけを見ずに、生活全体や気持ちの状態も見てあげたいところです。
塾の先生として見ていること
塾で宿題をしない子を見るとき、私はまず「やる気がない」とは決めつけません。
見るのは、
- 宿題の量を把握しているか
- いつ始めるか決まっているか
- どの教科で止まっているか
- 分からない問題を質問できるか
- 丸つけと直しができているか
- 答え写しで終わっていないか
- 親の声かけが負担になっていないか
- 少しずつ自分で進める準備ができているか
です。
宿題をしない子に必要なのは、ただ管理を強めることではありません。
どこで止まっているかを見つけ、やり方を教え、できる範囲を少しずつ本人に渡していくことです。
アイデア数理塾が大切にしていること
アイデア数理塾では、宿題を「出したかどうか」だけで見ません。
大切にしているのは、
- 宿題のやり方が分かっているか
- 分からない問題をそのままにしていないか
- 丸つけと間違い直しができているか
- どこで手が止まっているか
- 少しずつ自分で進められるようになっているか
という部分です。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生の算数や中学生の数学、家庭学習に不安がある方は、宿題をしないことを「やる気の問題」と決めつける前に、宿題の始め方や止まっている場所を見てみることが大切です。
任せることは、放置ではありません。
やり方を教え、困ったら聞ける環境を作りながら、少しずつ本人に任せていくことが大切です。
まとめ|毎日声をかけるなら、「やった?」より「始め方」を整える
宿題をしない子に、毎日声をかけること自体は悪いことではありません。
特に小学生や、まだ学習習慣が整っていない子には、大人の声かけが必要なこともあります。
ただし、毎日「宿題やったの?」「早くしなさい」とくり返すだけでは、子どもは動きにくい場合があります。
大切なのは、
- 宿題の量を確認する
- 始める時間を決める
- どれからやるか選ばせる
- 分からない問題に印をつける
- 丸つけと直しまで見る
- 少しずつ本人に任せる
ことです。
宿題をしない子に必要なのは、強い管理ではなく、始めるための流れです。
毎日の声かけを、親子げんかのきっかけにするのではなく、自分で学習を進める力を育てるきっかけに変えていきましょう。
京の算数学 解答#1507





