数学コラムの目次
京の算数学問題#1478

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算数学コラム
「宿題は毎日やっているのに、テストの点数が上がらない」
「学校のワークも提出しているのに、成績につながらない」
「本人もやっているつもりなのに、結果が出ない」
このような悩みを持つ保護者の方は多いと思います。
宿題をしていないなら、まだ理由は分かりやすいかもしれません。
でも、宿題はやっている。
机にも向かっている。
提出物も出している。
それなのに成績が上がらないと、
「やり方が悪いのかな」
「集中していないのかな」
「もっと量を増やした方がいいのかな」
と不安になります。
結論から言うと、宿題をやっているのに成績が上がらない子に足りないのは、勉強時間ではなく、振り返りと解き直しの習慣であることが多いです。
宿題は、終わらせることが目的ではありません。
できる問題とできない問題を分け、できなかった問題を次にできるようにするためのものです。
宿題をやっているのに成績が上がらない理由
宿題を毎日やっていても、次のような状態になっていると、成績にはつながりにくくなります。
- とにかく終わらせることが目的になっている
- 丸つけを後回しにしている
- 間違い直しをしていない
- 答えを見て分かった気になっている
- 分からない問題をそのままにしている
- 同じミスを何度も繰り返している
- テスト前に見直す材料が残っていない
- 宿題をやるだけでいっぱいいっぱい
この場合、宿題をしていないわけではありません。
ただ、学習が「提出するための作業」になっていて、理解を深めるところまで届いていない可能性があります。
足りないもの① 丸つけのタイミング
宿題をやったあと、丸つけをすぐにしているでしょうか。
丸つけを何日も後にまとめて行うと、子どもは自分がどう考えたかを忘れてしまいます。
丸つけは、正解か不正解を確認するだけではありません。
自分の考え方が合っていたか、どこでずれたかを確認する時間です。
そのため、できるだけ解いた直後に行う方が効果的です。
足りないもの② 間違い直し
宿題をやっていても、間違えた問題をそのままにしていれば、成績は上がりにくいです。
大切なのは、バツがついたあとです。
- なぜ間違えたのか
- どこで考え方がずれたのか
- 答えを見ずにもう一度解けるのか
- 次に同じ問題が出たら何に気をつけるのか
ここまで確認して、初めて学習につながります。
赤で正しい答えを書いただけでは、解き直しとは言えません。
答えを写すことと、自分で解けるようになることは別です。
足りないもの③ 「分かったつもり」を確認する習慣
解答を見て、
「なるほど」
「そういうことか」
「分かった」
と思うことはあります。
しかし、解説を読んで分かることと、次に自分で解けることは違います。
宿題をやったのに成績が上がらない子は、解説を見て分かったところで終わっていることがあります。
確認したいのは、答えを閉じても解けるかどうかです。
一度解説を読んだあとに、時間を置いてもう一度解く。
これができると、理解が少しずつ定着していきます。
足りないもの④ ミスの種類を見る力
「間違えた」で終わってしまうと、次に何を直せばよいか分かりません。
同じバツでも、原因はさまざまです。
- 計算ミス
- 問題文の読み間違い
- 公式の使い間違い
- 単位の見落とし
- 途中式不足
- 時間が足りなかった
- そもそも考え方が分からなかった
原因が違えば、必要な対策も変わります。
計算ミスが多い子に、難しい応用問題を増やしても効果は出にくいです。
問題文を読めていない子に、計算練習だけを増やしても文章題は伸びにくいです。
成績を上げるためには、間違いの数だけでなく、間違いの種類を見ることが大切です。
足りないもの⑤ テスト前に戻る材料
宿題をやっていても、間違えた問題に印をつけていないと、テスト前に何を復習すればよいか分かりません。
ワークを1回終わらせたあと、全部をもう一度解くのは大変です。
だからこそ、普段から、
- 間違えた問題に印をつける
- 自信がなかった問題に印をつける
- 解説を見た問題に印をつける
- もう一度解きたい問題を残す
ことが大切です。
テスト前に見るべきなのは、すでにできる問題ではありません。
一度間違えた問題、自力では解けなかった問題、考え方があいまいだった問題です。
宿題をテスト勉強につなげるには、日々の宿題の中で「戻る場所」を作っておく必要があります。
宿題が「作業」になっている子のサイン
次のような様子がある場合、宿題が学習ではなく作業になっているかもしれません。
- 宿題を終わらせるのは早いが、内容を覚えていない
- 丸つけを嫌がる
- バツを赤で直すだけ
- 答えを見ながら直して終わる
- 「終わった?」には答えられるが、「何が分かった?」には答えられない
- 同じ単元で何度も間違える
- テスト前にワークを見直さない
- 分からない問題を質問しない
宿題をやっていること自体は大切です。
ただ、その宿題が次の理解につながっているかを見る必要があります。
家庭でできる見直し方
①「宿題終わった?」だけで終わらせない
保護者が確認するとき、つい聞きやすいのが、
「宿題終わった?」
という言葉です。
もちろん提出物の確認は必要です。
ただ、成績につなげたいなら、もう一歩だけ踏み込みたいところです。
「丸つけまで終わった?」
「間違えた問題はどれ?」
「直した問題をもう一回できそう?」
「今日、一番難しかったのはどれ?」
このように聞くと、宿題の中身を振り返りやすくなります。
②間違い直しは全部でなくてもよい
間違えた問題をすべて完璧に直そうとすると、子どもは嫌になりやすいです。
特に宿題が多い日は、全部の解き直しまで求めると負担が大きくなります。
まずは、
- 1問だけ直す
- 同じミスの問題を1つ選ぶ
- テストに出そうな問題だけ直す
- 計算ミスではなく考え方の問題を直す
など、小さく始めても構いません。
大切なのは、バツを放置しない習慣を作ることです。
③答えを写す前に「どこで間違えたか」を見る
間違えた問題を直すとき、すぐに正しい答えを書いてしまう子がいます。
しかし、それでは原因が分かりません。
まずは、
「どこまでは合っていた?」
「どこで数字が変わった?」
「式の作り方かな、計算かな?」
「問題文の何を見落とした?」
と確認します。
原因が分かれば、次に気をつけることが見えてきます。
④同じ問題をもう一度解く
解き直しで大切なのは、正しい答えを書くことではありません。
答えを見ずに、自分で解けるようになることです。
そのためには、間違えた問題をもう一度解く必要があります。
おすすめは、
- 間違えた問題に印をつける
- 解説を見て理解する
- 答えを閉じる
- もう一度自分で解く
- 数日後にもう一度解く
という流れです。
この積み重ねが、テストで自分の力として使える理解につながります。
⑤分からない問題を質問できる形にする
宿題をしていて分からない問題が出たとき、そこで止まってしまう子もいます。
また、答えを見て終わってしまう子もいます。
大切なのは、分からない問題を質問できる形で残すことです。
たとえば、
「問題文は分かったけれど、式が作れない」
「式は作れたけれど、計算で止まった」
「解説のこの行が分からない」
「なぜこの公式を使うのか分からない」
と書けると、先生や塾でも質問しやすくなります。
「分からない」をそのままにしないことが、成績につながります。
成績が上がる宿題のやり方
宿題を成績につなげるには、次の流れが大切です。
- まず自分で解く
- すぐに丸つけをする
- 間違えた問題に印をつける
- なぜ間違えたかを見る
- 答えを閉じてもう一度解く
- 分からない問題は質問する
- テスト前に印の問題を解き直す
この流れができると、宿題がただの提出物ではなく、テスト勉強の材料になります。
小学生の場合 宿題の習慣に「直し」を少し足す
小学生の場合、まずは宿題をする習慣が大切です。
ただ、高学年になるにつれて、宿題を終わらせるだけでは足りなくなります。
算数では、
- 計算ミス
- 文章題
- 単位
- 分数
- 小数
- 割合
- 速さ
- 比
などで、間違いを放置すると次の単元に影響します。
小学生のうちは、すべてを自分で管理するのは難しいこともあります。
最初は保護者が、
「丸つけした?」
「バツの中から1問だけ直そう」
「どこで間違えたか一緒に見よう」
と支えてあげるとよいでしょう。
少しずつ、自分で印をつけたり、直したりできるようにしていきます。
中学生の場合|提出物をテスト勉強に変える
中学生になると、学校ワークや提出物が成績に関わることもあります。
ただ、提出のために急いでワークを終わらせるだけでは、テストでは点につながりにくいです。
中学生の宿題やワークでは、
- 1回目は自力で解く
- 間違えた問題に印をつける
- テスト前に印の問題だけ解き直す
- 解説を見ても分からない問題は質問する
- 計算ミスと理解不足を分ける
ことが大切です。
ワークを終わらせることがゴールではありません。
ワークを使って、できない問題をできるようにすることがゴールです。
宿題をやっている子ほど、やり方を変えると伸びやすい
宿題をまったくしない子の場合、まずは始める習慣から作る必要があります。
一方で、すでに宿題をやっている子は、学習の土台があります。
だからこそ、やり方を少し変えるだけで伸びる可能性があります。
- 丸つけを早くする
- 間違いに印をつける
- 1問だけ解き直す
- ミスの原因を見る
- テスト前に戻る
このような小さな工夫で、宿題の意味が変わります。
「やっているのに上がらない」は、努力が無駄という意味ではありません。
努力を結果につなげるための方法を、まだ知らないだけかもしれません。
京都・中京区で宿題と成績に悩んでいる方へ
アイデア数理塾では、宿題をやっているかどうかだけで学習状況を判断しません。
- 丸つけまでできているか
- 間違い直しができているか
- どの種類のミスが多いか
- 分からない問題を質問できるか
- テスト前に戻れる材料があるか
を確認します。
宿題は、提出するためだけのものではありません。
自分のつまずきを見つけ、次にできるようにするための大切な材料です。
京都市中京区・烏丸御池周辺で、小学生・中学生の算数・数学や家庭学習に悩んでいる方は、宿題の量だけでなく、宿題の使い方を見直してみることが大切です。
まとめ 宿題を成績につなげるには「直す力」が必要
宿題をやったのに成績が上がらない子に足りないものは、勉強時間や努力だけではありません。
足りないことが多いのは、
- すぐ丸つけをすること
- 間違い直しをすること
- 分かったつもりを確認すること
- ミスの種類を見ること
- テスト前に戻る材料を残すこと
- 分からない問題を質問すること
宿題は、終わらせるだけでは成績につながりにくいです。
大切なのは、宿題を通して、できない問題を見つけ、できるように直すことです。
「宿題をやった?」の次に、
「どの問題を直した?」
「次に同じ問題が出たらできそう?」
と聞いてみる。
その小さな見直しが、宿題を成績につなげる第一歩になります。
京の算数学 解答#1478





