数学コラムの目次
京の算数学問題#1290

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算数学コラム
算数の質問って、なぜか子どもの方が核心を突いてくることがあります。
「なんで1は素数じゃないん?」
「0って数なん?」
「無限って、どこまであるん?」
聞かれた瞬間、
「……そういえば、なんでやろ?」
と止まる人は多いはず。
今日は、
大人になると当たり前すぎて考えなくなった
“算数の不思議”を、楽しく振り返ってみましょう。
① 1はなんで素数じゃないの?
授業をやっているとよく出る質問です。
- 1も割れない
- 1回しか割れない
- 素っぽくない?
正直、気持ちは分かります。
1を素数にしてしまうと、
- 素因数分解がぐちゃぐちゃになる
- ルールがきれいに成り立たない
つまり、
算数の世界がややこしくなるから
外した、というだけ。
「美しく保つためのルール」
というのが、ちょっと面白いところです。
②0って、本当に“数”?
考えてみると…
- 足すと変わらない
- 掛けると全部0
- 割るとエラー
めちゃくちゃクセが強い。
でも0がなかったら、
- 位取りができない
- 大きな数が書けない
- 今の数学は成立しない
地味だけど超重要な存在です。
③マイナスって、どこにあるの?
「−3個のりんご」
って言われると、ちょっと変ですよね。
- マイナスって何?
- どこにあるん?
- 取ったらどうなるん?
マイナスは実物じゃなく“考え方”の道具。
借金、温度、位置関係など、現実を整理するために生まれました。
目に見えないけど、めちゃくちゃ便利です。
④割り算って、実は一番ややこしい
大人は慣れてますが、子どもにとって割り算は別格。
- 「分ける」と「比べる」が混ざる
- 答えが小さくなる
- 割る数が大きいほど結果が小さい
直感と逆のことが起きます。
だから、割り算でつまずくのは普通中の普通。
⑤分数って、なんであんな書き方?
上にあって、下にあって。
冷静に見ると不思議です。
分数は、
割り算をそのまま書いた形
3÷4 をそのまま3/4 と書いただけ。
でもこの書き方、慣れないとかなり抽象的。
大人が平気なのは、慣れてしまっただけなんです。
⑥無限って、終わらないの?
「無限に続く」って言葉、よく考えると怖くないですか?
- 数え終わらない
- でも考えられる
- 大きさを比べられる
無限には種類がある、なんて話もあります。
子どもがハマるのも納得です。
⑦大人が忘れている一番大事なこと
ここが一番伝えたいところ。
大人はいつの間にか、
- 答えを知っている
- やり方を覚えている
- 疑問を持たなくなっている
だけ。
でも、子どもの
「なんで?」
「おかしくない?」
は、算数の入口そのものです。
最後に
算数は、もともと不思議で、ちょっと変で、ツッコミどころだらけ。
だからこそ、
- 考える
- 話したくなる
- ハマる
教科でもあります。
子どもに変な質問をされたら、ぜひこう言ってみてください。
「たしかに、不思議やな」
そこから始まる算数は、きっと楽しいです。
アイデア数理塾では
「早く解く」よりも、
- 不思議に思う
- ツッコむ
- 納得する
ことを大切にしています。
算数は、正解を当てるゲームじゃなく、考える遊び。
その面白さを、これからも伝えていきたいと思っています。
京の算数学 解答#1290




