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京の算数学問題#1240

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算数学コラム
塾で子どもたちを見ていて、
よく聞く悩みがあります。
「家ではできるのに、テストになると急にできなくなる」
これ、実はよくあることなんです。
そして一番つらいのは、お子さん本人。
「できないって思われるのがイヤ」「また失敗したらどうしよう」と、
小さな胸の中でずっと戦っています。
今回は、そんな“本番に弱く見える子”の理由と、
家庭でできるサポートを、できるだけやさしくまとめてみました。
① 原因その1:緊張で「頭の回転」が落ちる
大人でもありますよね。
プレゼンで急に言葉が出なくなる、
普段ならできることができなくなる。
子どもも同じです。
緊張すると、
・問題文が頭に入らない
・いつもの計算力が発揮できない
・いつもの「考える余裕」がなくなる
これは**能力の問題ではなく“状態の問題”**なんです。
お家でできるサポート例
- テスト前に「今日うまくいかなくても成長してるよ」と声をかける
- 直前に新しい問題をやらせない(不安だけ増える)
- テスト時間での“ミニ模試ごっこ”をして、緊張に慣れさせる
ほんの少しの練習で、緊張の質が変わります。
② 原因その2:時間配分の経験が少ない
テストがあるたびに
“時間が足りなかった…”という子は多いです。
これも、能力より 経験の差。
特に小学生は、
- 最初の問題に時間を使いすぎる
- 焦って読み飛ばす
- 難しい問題にこだわってしまう
こんな傾向があります。
家でできるサポート例
- 10分だけの「ミニ時間制限」で練習する
- 最初に問題を全部見て、解く順番を決める習慣をつける
- 「できる問題からやってOK」と許可を出す
“順番を自分で決めていい”というだけで、
安心してテストに入れる子がたくさんいます。
③ 原因その3:自信が小さくて、不安が大きい
これが、実は一番大きいです。
本番に弱い子は、
自信の器が小さくて、不安の器がとても大きい。
だから、
- 少し迷うと手が止まる
- 最初の1問が解けないと心が折れる
- 「失敗しちゃった…」と思うと頭が真っ白になる
でもこれ、性格ではありません。
成功体験が少なかっただけなんです。
家でできるサポート例
- 小さな「できた!」を一緒に数える
- ケアレスミスを責めないで、“原因の見つけ方”を一緒に練習
- 「間違えても戻れるよ」の言葉を固定で伝える
自信は生まれつきではなく、
日々の積み重ねで育っていきます。
本番に強くなる子は、「安心してチャレンジできる子」
本番に強い子を見ていると、
特別にメンタルが強いわけではありません。
ただ
「間違えても大丈夫」
「またやればいい」
という安心感を持っているだけなんです。
その安心感は、
親や先生のひと言、
普段の関わり、
ちょっとした成功の積み重ねから生まれます。
京都市中京区・アイデア数理塾では
アイデア数理塾では、
本番に弱い子のために、
- 時間配分のアドバイス
- 緊張の扱い方の声かけ
- “できるところ”から始める成功体験づくり
など、日頃からかなり丁寧にサポートしています。
「普段はできるのに本番で出せない…」
という子も、少しずつ“テストに向かう顔”が変わっていきます。
京の算数学 解答#1240




