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京の算数学問題#1220

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算数学コラム
「また怒りすぎちゃった…」
「つい感情的になって、後から自己嫌悪」
そんな夜を過ごしたことがある保護者の方は、多いのではないでしょうか。
親だって人間。
ついイライラが爆発してしまうこと、ありますよね。
でも大切なのは、怒ってしまった“あとの対応”。
ここを丁寧にできるかどうかで、
子どもの心の中に残る“記憶の意味”がまったく変わります。
なぜ怒りすぎてしまうのか?
まず知っておきたいのは、
「怒り」は決して悪い感情ではないということ。
怒りは、
「こうなってほしい」という“期待”が裏切られたサイン。
つまり、
怒りの根底には「子どもに良くなってほしい」という深い愛情があるのです。
たとえば
- 「なんで宿題をやらないの!」→“やればできるのに”という期待
- 「何回言ったらわかるの!」→“もう分かっているはず”という信頼
怒ることは、愛の反対ではなく「強い関心の表れ」。
ただ、その“伝え方”がうまくいかないと、
子どもには「否定された」と伝わってしまうだけなんです。
子どもの心の中では何が起こっている?
親が怒りすぎたとき、
子どもの脳は“防御モード”に切り替わります。
このとき、
感情をつかさどる「扁桃体」が強く反応し、
思考を司る「前頭葉」が一時的に働かなくなります。
つまり、
どんなに良い言葉でも、“怒りの最中”には届かない。
だからこそ、
フォローは“落ち着いてから”が鉄則なんです。
フォロー①:「怒ったこと」を認めて言葉にする
怒ってしまったあとに一番大切なのは、
「なかったこと」にしないこと。
感情をなかったことにすると、
子どもは“どう受け止めていいかわからない不安”を抱えます。
たとえば、こんな言葉が効果的です。
「さっき、ママも怒りすぎちゃったね。」
「パパも言いすぎた。ごめんね。」
“ごめんね”を言うことは、弱さではありません。
大人が謝る姿を見せることで、
子どもは“人は間違えてもやり直せる”と学びます。
フォロー②:「怒った理由」を共有する
謝るだけで終わらせず、
なぜ怒ったのかを、落ち着いたトーンで伝えることも大切です。
「あなたが宿題をしないのがイヤだったわけじゃないよ。」
「がんばってるのに、うまくいかなくて悔しかったんだよね。」
子どもにとって一番つらいのは、
「なぜ怒られたのか分からないこと」。
“怒る=あなたを否定”ではなく、
“行動を変えてほしい”というメッセージだと理解できるようになります。
フォロー③:「やり直しの機会」を作る
フォローのゴールは、“関係の修復”だけでなく、
「また次にどうすればいいか」を一緒に考えること。
たとえば、
「次からは、怒る前にどう伝えたらいいかな?」
「一緒に作戦を立ててみようか?」
と、親子で改善の話をすることで、
「怒る」→「考える」→「成長する」という流れができます。
これができる家庭は、
怒りが“終わり”ではなく、“学び”に変わります。
フォロー④:「安心」を取り戻すスキンシップ
言葉のフォローと同じくらい大切なのが、
スキンシップによる安心の回復。
- 頭をなでる
- ハグをする
- 一緒にお茶を飲む
“触れる”ことは、子どもの脳に「もう大丈夫だよ」というメッセージを届けます。
感情の修復は、言葉だけではなく“ぬくもり”でもできるのです。
「怒りの後」にこそ、信頼を深めるチャンスがある
親が完璧である必要はありません。
怒ってしまっても、
その後に“向き合う姿勢”を見せることが、子どもにとって最高の教育です。
「間違えても、やり直せる」
「気持ちは伝え直せる」
このメッセージこそ、どんな教科書よりも深く心に残ります。
京都市中京区・アイデア数理塾より
アイデア数理塾では、
勉強だけでなく「親子関係」や「感情との向き合い方」も大切にしています。
- 子どもの思考タイプ別コミュニケーション
- 感情のコントロールとモチベーションの関係
- “怒り”を“考える力”に変える家庭での関わり方アドバイス
家庭での「やりとり」こそ、学びの原点です。
怒ってしまったあとも、学びに変えられる関係を一緒に育てましょう。
まとめ
- 親が怒りすぎてしまうのは、子どもへの強い期待があるから
- 怒ったあとは“なかったことにせず”にフォローする
- 「怒った理由」を伝え、「やり直しの機会」を作る
- 言葉+スキンシップで安心を取り戻す
- 京都市中京区のアイデア数理塾では、親子の関係も含めてサポート
京の算数学 解答#1220




