数学コラムの目次
京の算数学問題#1172

アイデア数理塾はこちら
算数学コラム
こんにちは。京都市中京区で数学と理科を指導しております、アイデア数理塾の油谷拓哉です。
「通知表がオール3。悪くはないけれど、このままでは高校入試で不安…」というご相談を保護者の方からよくいただきます。
オール3というのは「大きな欠点はないけれど、強みもまだ見えていない」という状態。ここから成績を伸ばすには、現実的で継続可能な戦略が必要です。今日はその具体的な方法を整理してみます。
1. まずは「弱点単元の洗い出し」
オール3の子は全体的に平均的ですが、よく見れば「少しずつの弱点」が積み重なっていることが多いです。
- 小テストや定期テストの答案を見直す
- 苦手な分野に共通点がないかチェックする
- 特に数学や英語は「基礎の穴」が原因になりやすい
弱点を把握せずに「とにかく勉強量を増やす」と効率が下がります。まずはピンポイントで穴を埋めましょう。
2. 内申点を意識した勉強スタイルに変える
入試で重視されるのは「テストの点」だけでなく「内申点」です。
オール3の子は、この内申点で差をつけられてしまうことが多いです。
- 提出物は期限より早めに出す
- ノートは丁寧にまとめ、先生に見せても印象が良い状態にする
- 授業中に発言やリアクションを少し意識する
小さな積み重ねですが、内申点を3から4に引き上げる大きな要素になります。
3. 5分・10分の「短時間学習」を習慣化する
部活や習い事で忙しい中学生にとって、長時間の勉強は難しいことも多いです。
そこでおすすめなのが 「5分・10分の学習」 を積み重ねる方法です。
- 学校から帰ってきたら、まず英単語5個チェック
- 食後に計算問題を5分だけ
- 寝る前に今日習った内容を1つ復習
短時間でも「毎日続ける」ことで基礎が確実に積み上がっていきます。
4. 忙しい中学生におすすめの家庭学習ルール
部活やクラブで疲れて帰ってくる中学生にとって、家庭内の環境やルールが学習継続のカギになります。
- タイミングを決める
帰宅後すぐに「10分だけ」勉強する。疲れる前に取り組むのがコツです。 - 休日に復習をまとめる
平日にやりきれなかった内容を週末にまとめて確認する。これで知識が定着します。 - 学習を見える化する
カレンダーやチェック表に記録すると「やった感」が残り、やる気が続きます。
親が毎回口出しするよりも、「仕組み」で継続できるように整えることが効果的です。
まとめ
オール3の成績から伸ばすには、次の4つがポイントです。
- 弱点単元をピンポイントで克服
- 内申点を意識した取り組み方に変える
- 短時間学習を積み重ねる
- 家庭内の学習ルールで継続をサポート
「とにかく勉強時間を増やす」ではなく、日常の習慣を整えることが成績アップの近道です。
京の算数学 解答#1172
