「途中式なんてめんどくさい!」への対処法と重要性 京の算数学#945

京の算数学問題#945

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算数学コラム

みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です!

「途中式がめんどくさい!」
「書かなくてもまちがえないから!」

こんなやり取り、保護者の皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?笑
確かに途中式を書くのは手間がかかりますし、子どもの気持ちもわかります。

でも、途中式を省く習慣はケアレスミスの原因になったり、考える力が育ちにくくなるリスクがあります。今日は、そんな途中式の重要性とその具体的な効果についてお話ししていきます!


途中式が書けない子どもが増えている!?

近年、小学校でもICT教育が進み、タブレットやデジタル教材を使った授業が一般的になりました。一見良い流れのように思えますが、私たち現場では、頭の中だけで考えがちになり、途中式を書けない子どもが増えているという課題を感じています。

これは、次のような問題につながります

  • 頭の中で情報が整理できずに混乱する
  • 問題を解くスピードが遅くなる
  • ケアレスミスが増える

途中式を書く習慣をつけることは、これらの課題を解消するための大切なステップです。


途中式が必要な3つの理由

ケアレスミスを減らすため

途中式を書くことで、計算プロセスを確認しながら進められるため、ミスに気づくチャンスが増えます。また、頭の中だけで考えるよりも余裕が生まれ、正確な解答につながります。

暗算力を鍛える基礎になる

暗算とは、頭の中で途中式を再現する力です。しかし、いきなり暗算を身につけるのは難しいもの。まずは紙に書いて解き方を理解・定着させることが、暗算の基礎になります。

考えを整理するため

特に応用問題では、情報が多くなるため途中式を書きながら整理することが欠かせません。難しい問題を解く際に紙に考えを「見える化」する習慣が、思考力を大きく伸ばします。


途中式を書く習慣をつけるための工夫

途中式を書くことの重要性を理解しても、子どもに無理やり書かせようとすると逆効果です。そこで、以下の工夫を取り入れてみましょう。

1. ハードルを下げる

途中式を書くのが「めんどくさい」と感じる子には、「綺麗に書かなくていいよ、メモ程度でOK!」と伝えてみてください。完璧を求めず、まずは書く習慣をつけることが大切です。

2. 少しずつステップアップする

最初は簡単な計算から途中式を書く練習を始めましょう。徐々に複雑な問題に取り組む中で、途中式を書くことのメリットを実感させていきます。

3. 成功体験を積ませる

途中式を書くことでミスが減ったり、正解が増えた経験を褒めてあげましょう。「書くとこんなにスムーズになるんだ!」と子ども自身が気づけば、自発的に書くようになります。


まとめ:途中式を書く力は一生モノ!

途中式を書くことは、単なる算数のスキルではありません。情報を整理する力や、ミスを防ぐ力、さらには暗算力の基礎にもつながります。

無理に書かせるのではなく、小さな一歩から始めてみましょう。途中式を書く習慣を身につけることで、算数の成績だけでなく、お子さんの思考力全体がぐんと伸びるはずです!

以上、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!

算数好きあつまれ〜!

京の算数学 解答#945

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