京の算数学問題#931
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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営している油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
保護者の方々から、こんな声をよく耳にします。
- 「勉強しても結果が出なかったらどうしよう、と心配して行動できない」
- 「友達に嫌なことを言われたらどうしよう、と不安を抱えている」
- 「失敗を恐れて挑戦しようとしない」
こうした心配性の傾向を持つお子さんは少なくありません。
特に真面目で几帳面な性格の場合、不安がより強くなり、行動や挑戦が抑制されることもあります。
今回は、私が塾やカウンセリング活動を通じて得た「心配性なお子さんへの対応方法」をご紹介します。心配を自信に変え、健やかな成長を促すためのヒントになれば幸いです。
転ばぬ先の杖が逆効果になることも?
「転ばぬ先の杖」という言葉があります。
これは、失敗しないように事前にしっかり準備することを指しますが、時にこれが逆効果になることもあります。
親が子どものためを思ってリスクを先回りして取り除き、失敗の可能性を徹底的に排除しようとすると、子ども自身が「失敗しても大丈夫」という感覚を持てなくなってしまいます。
特に心配性なお子さんの場合、親のサポートが「失敗は絶対にしてはいけない」というプレッシャーに変わる可能性もあります。
こうした環境では、さらに不安が強まり、自信を持つことが難しくなってしまうのです。
心配性な子どもの特徴
1. こだわりが強い
心配性のお子さんは、自分自身のマイルールを持っていることが多いです。このルールを守ろうとするあまり、柔軟な行動が取れず、失敗を恐れる気持ちが強まります。
2. 真面目で几帳面
勉強熱心でコツコツ取り組むタイプが多いですが、その反面、独自のチェックリストを作り、それを完璧にこなそうとする傾向があります。この「完璧主義」が、不安感を助長する一因となります。
心配を自信に変えるアプローチ
心配性の性格をポジティブに転換するためには、完璧主義を和らげ、「妥協する力」を育むことがポイントです。
以下の具体的な方法をご紹介します。
1. 目標に幅をもたせる
お子さんがテスト勉強の計画を立てたとき、最低限ここまではやるべきという「下限目標」と、理想的にはここまでできると良いという「上限目標」を設定するように促しましょう。
たとえば、「漢字テストで20個中15個は確実に覚えよう。できれば20個全部覚えられたらいいね」というように、余裕を持たせることで心理的な負担が軽減されます。
2. 失敗を肯定する環境をつくる
心配性のお子さんは「失敗すること=悪いこと」と考えがちです。
失敗しても大丈夫、そこから学べばいいという姿勢を親が見せることで、お子さんも「失敗は成長の一部」と捉えやすくなります。
たとえば、「間違えたところは次に正せばいいね」「失敗したって挑戦したことがすごいよ」と声をかけると良いでしょう。
3. 成功体験を積み重ねる
心配性のお子さんにとって、小さな成功体験の積み重ねは大きな自信につながります。
簡単なタスクでも「できた!」という感覚を持たせることが重要です。
たとえば、「今日の宿題は1ページだけやってみよう。できたら明日は2ページに挑戦しよう!」と、達成感を感じられるステップを設けるのがおすすめです。
心配性のお子さんに寄り添うために
不安や心配性は、裏を返せば「責任感が強い」「物事を深く考える力がある」という長所の表れでもあります。
そのため、無理に「心配性を直そう」とするのではなく、お子さんの性格に寄り添いながら、「少しずつできることを増やしていこうね」といったポジティブな方向に導いてあげることが大切です。
以上、京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
当塾では、お子さん一人ひとりの個性に応じたサポートを心がけています。「心配性で勉強に集中できない」「不安を抱えやすい」など、お悩みがありましたらぜひお気軽にご相談ください。
算数好き、あつまれ〜!