京の算数学問題#928
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算数学コラム
みなさんこんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「集中力がなくて勉強に取り組めない…」
こんなお悩みをお持ちの保護者の方は多いのではないでしょうか?
今回は、「集中力とは何か?」という基本から、集中力がある子どもの特徴、さらに集中力を高める具体的な方法までをわかりやすく解説します。
お子さまの勉強や生活習慣を整えるためのヒントに、ぜひご活用ください!
集中力ってそもそも何?
集中力とは、1つのことに継続的に取り組む力を指します。
集中力を発揮するためには以下の2つが重要です
- 物理的な集中(対象物をしっかりと見る)
- 心理的な集中(気持ちを向ける)
この2つがそろうことで、子どもたちは目の前の課題に向き合うことができます。
「好きなことには集中できる」の仕組み
「ゲームには夢中になるけど、勉強には集中できない」という声をよく耳にしますよね。
実はこれ、脳のメカニズムが関係しています。
脳が出す「ドーパミン」の効果
好きなことをするとき、脳内でドーパミンという物質が分泌されます。
ドーパミンは「快楽物質」とも呼ばれ、集中力を高める効果があります。
つまり、好きなことには自然と集中できる一方で、苦手なことや嫌いなことにはドーパミンが分泌されにくく、集中力が発揮されにくいのです。
集中力がある子どもの特徴5選
集中力がある子どもたちには、共通する特徴があります。ここでは代表的な5つを紹介します。
1. 自己分析ができている
自分がどの時間帯に集中しやすいか、どんな科目にやる気を感じるかを把握している子どもは、効率よく集中できる環境を自ら作ることができます。
例:
- 朝より夜のほうが集中できる
- 得意科目を後回しにして、先に苦手科目を終わらせる
2. 眼球の動きが柔らかい
眼球運動は脳の働きと密接に関係しています。集中力が高い子は、目の動きがスムーズで柔らかいのが特徴です。
簡単なチェック方法:
- 人差し指を顔の前に出し、ゆっくり円を描くように動かしてみる
- 指を顔に近づけたときに、目だけで追えるか確認する
もし首が動いてしまう場合、目の筋肉が硬い可能性があります。眼球運動を意識的に鍛えることで、集中力の向上が期待できます。
3. 自分の時間を作れている
休憩を上手に取り入れられる子は、集中力の「ON/OFF」の切り替えが得意です。
集中力は常に全力では持続しません。適度な休息を取り入れることで、効率よく取り組むことができます。
4. 集中力がある友だちが周りにいる
集中している姿を目の当たりにすると、「これが集中している状態なんだ」と感覚的に学ぶことができます。
周りの影響を受けやすい子どもにとって、集中力がある友だちの存在は非常に大きいです。
5. 褒められた経験が多い
褒められることは「成功体験」を積むことにつながります。
「頑張れば結果が出る」と知っている子は、嫌なことにも集中して取り組む力が育ちます。
逆に、「どうせやってもできない」と諦めがちな子どもは、過去に褒められた経験が少ないことが多いです。小さな成功体験を積み重ねることが、集中力向上のカギとなります。
集中力を高めるには?簡単な方法3選
集中力は生まれ持った能力ではなく、トレーニングで高められるものです。以下の方法を試してみてください。
1. ポモドーロ・テクニックを活用する
ポモドーロ・テクニックは、集中と休憩を繰り返す学習法です。
まずは「30分集中 → 5分休憩」のサイクルで取り組んでみましょう。短時間集中に慣れることで、徐々に集中できる時間が長くなります。
2. 適切な環境を整える
静かで落ち着いた場所で勉強することが、集中力を高める基本です。以下を意識してみましょう:
- テレビやスマホを遠ざける
- 散らかった机を片付ける
3. 適度に体を動かす
軽い運動やストレッチは、集中力を高める効果があります。たとえば:
- 勉強前に深呼吸やジャンプをする
- 休憩中にストレッチで体をほぐす
これらの運動が脳を活性化させ、再び集中力を引き出します。
おわりに:集中力は「育てるもの」
集中力が続かないのは、子どもにとってよくある悩みです。
大切なのは、「お子さまのペースに合わせて、楽しく取り組む」こと。
日常生活の中で小さな成功体験を積み、集中しやすい環境を整えることで、集中力は少しずつ育っていきます。
ぜひ今回の内容を参考に、お子さまの学習をサポートしてみてください!
以上!京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)がお届けしました!
算数好きあつまれ〜!