中3数学|因数分解の公式の見分け方|共通因数・平方の差・完全平方【定期テスト対策】 京の算数学#1569

京の算数学問題#1569

中3数学の因数分解の問題。x二乗−6x+9を因数分解する。ヒントは3つの項と平方数に注目すること。

算数学コラム

因数分解は、展開を逆向きにたどって、式をかけ算の形に直すことです。

定期テストでは、公式を覚えているかだけでなく、「どの形に気づいたか」「最初に共通因数をくくったか」が得点の分かれ目になります。

塾でも公式をすぐ当てはめようとして、式の一部だけを見てしまうケースがよくあります。
まず式全体を見渡し、項の数、符号、共通している数や文字を確かめてから公式を選びましょう。

今回は基本公式の中でも見落とされがちな3つの公式を扱います。
x²+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)は基本公式の中でも最も重要な公式ですが、この公式は後日また詳しく触れたいと思います。

最初に共通因数を探す

すべての項に共通する数や文字があるときは、先にくくり出します。

たとえば、6x²+9x=3x(2x+3)です。

共通因数を見つける前に公式を探すと、式の形がわからないことが多いです。

3つの基本公式は「項の数」と「符号」で見分ける

中学数学でよく使う形を、確認する順番と合わせて整理します。

  • 共通因数:ax+ay=a(x+y)。まず全ての項に同じ数・文字があるか確認します。
  • 平方の差:a²−b²=(a−b)(a+b)。2項の差で、両方が平方数の形です。
  • 完全平方:a²+2ab+b²=(a+b)²、a²−2ab+b²=(a−b)²。3項で、両端が平方数、中央がその積の2倍になっています。
因数分解の基本公式を共通因数、平方の差、完全平方の3種類に分けて整理した図。各公式の見分け方も説明。

例題|x²−6x+9を因数分解する

まず、3項の式であることに注目します。最初と最後はそれぞれx²、3²です。

中央の項は−2×x×3=−6xなので、完全平方の公式に当てはまります。

x²−6x+9
=x²−2×x×3+3²
=(x−3)²

x二乗−6x+9をx二乗−2・x・3+3二乗と見て、完全平方の公式で(x−3)二乗にする途中式。

最後に展開して、元の式に戻るか確かめます。

(x−3)²=(x−3)(x−3)=x²−6x+9です。

元に戻れば因数分解は正しくできています。

テストでよくある間違い

  • 共通因数をくくり忘れる:式全体を見て、全ての項に共通する数・文字を先に探します。
  • 平方の差と完全平方を混同する:平方の差は2項、完全平方は3項です。
  • 完全平方の中央の符号を間違える:中央が−2abなら(a−b)²、+2abなら(a+b)²です。
  • 最後の確認をしない:展開して元の式に戻るか確かめると、符号や係数のミスに気づけます。

一問一答PDFで定期テスト前に確認

共通因数、平方の差、完全平方、2数の組み合わせを使う問題を12問にまとめました。

問題ページを先に解き、解答ページで「どの公式を使うか」の判断まで確認してください。

※A4・全3ページ(使い方/問題/解答)。

よくある質問

因数分解は展開とどう違いますか?

展開はかけ算の形を足し算の形に広げる操作で、因数分解はその逆です。

たとえば(x+2)(x+3)を展開するとx²+5x+6、x²+5x+6を因数分解すると(x+2)(x+3)になります。

公式を使う前に何を確認すればよいですか?

まず共通因数がないかを確認します。

その後、項の数や符号を見て、平方の差か完全平方か、または他の因数分解の形かを考えます。

因数分解できたか確かめる方法はありますか?

因数分解した式を展開し、問題の式と一致するか確かめます。

特に中央の項の符号と係数を確認しましょう。

まとめ|式の形を見てから公式を選ぼう

因数分解では、①共通因数を探す、②項の数と符号を見る、③公式に当てはめる、④展開して確認する、の順番が基本です。公式の名前だけで覚えるのではなく、式がその形になる理由も説明できるように練習しましょう。

京の算数学 解答#1569

京の算数学問題#1569の解答。x二乗−6x+9は完全平方の公式により(x−3)二乗。

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