答えが大きすぎる/小さすぎる子の原因 見積もり感覚の育て方【小学生】 京の算数学#1336

京の算数学問題#1336

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算数学コラム

「明らかに変な答えなのに気づかない…」
「9+6を90+60みたいにしちゃう」
「文章題の答えが“ありえない数字”なのに、そのまま書く」

これらのミスは低学年どころか小学生でめちゃくちゃ多いです。
結論から言うと、原因は“注意不足”より 量の感覚(見積もり)がまだ育っていないこと。

見積もり感覚は、生まれつきというより 日常と練習で伸びる力なので、ここで整えると文章題にも強くなります。


量の感覚が弱い子に起きること(あるある)

  • 桁が増減しても違和感がない(9→90が平気)
  • “だいたい”がないので、計算ミスに気づけない
  • 単位(cm/m、分/時間、お金)が変わると混乱
  • 文章題で現実感がなくなる(人が1000人とか)

なぜ「おかしい答え」に気づけないの?原因TOP5

1) 数を“並び”で見ていて、量として見ていない

位(十の位・一の位)や、10のまとまりが弱いと、数字が「見た目の記号」になってしまって、大小の直感が育ちにくいです。

2) 計算が“手順”になっていて、結果の意味を見ていない

式を立てたら終わり、答えを書いたら終わり…になっていると、
「この答えは現実的?」のチェックが入らない。

3) 単位の感覚が弱い(cmとm、gとkg、分と時間)

単位は“量の正体”。
ここがぼんやりだと、答えの大きさがズレても違和感が出ません。
計算した結果太郎くんなのに時速1000kmとか、、

4) “比べる基準”がない

見積もりは「基準」を持つと伸びます。
基準がないと、どの数字も同じに見えてしまう。

5) スピード優先で見直しをしない

低学年ほど「早く終わる」が目的になりがち。
でも見積もりは 3秒でできる見直しなので、ここを習慣化すると伸びます。


見積もりは「3つのステップ」でできるようになる!

  1. だいたいの量に慣れる:98は100くらい
  2. 比べる(基準):1mはだいたい机の高さ、みたいな物差し
  3. ありえないを言う:これは大きすぎ/小さすぎ、と口に出す

見積もり感覚の育て方:家庭でできる5つのトレーニング

トレ1:毎日1回「だいたいクイズ」(30秒)

まずは“だいたいに慣れる”だけ。

  • 98はだいたい(100)
  • 51はだいたい(50)
  • 29はだいたい(30)

声かけ
「ピッタリじゃなくてOK。だいたいでいいよ」

ただし、98なのに90は明らかにおかしいので注意です!


トレ2:計算の前に「答えの大きさ」を予想する(最強)

これが一番効きます。

例)47+38

  • だいたい 50+40=90くらい
    → 実際の答えが 15 とか 900 とかなら「変!」って気づけます。

低学年ならもっと簡単でOK。

  • 8+7 は 10より大きい?小さい? → 大きい(15)
  • 13−9 は 10より大きい?小さい? → 小さい(4)

トレ3:単位の“基準”を体に入れる(生活の中で)

基準を持つと、見積もりが急に強くなります。

長さの基準

  • 1cm:指のつめの幅くらい
  • 10cm:手のひらくらい
  • 1m:だいたい机の高さ/ドアノブくらい(家で決める)

重さの基準

  • 1kg:牛乳パック1本くらい
  • 100g:小さい消しゴム数個くらい(感覚でOK)

時間の基準

  • 1分:信号待ちくらい
  • 10分:短いアニメの一部くらい
  • 1時間:1回の授業くらい

家庭で「我が家の基準」を作るのがおすすめです。

トレ4:「ありえない判定」を言葉にする(見直しの習慣化)

ゲーム感覚で取り組めて子どもが楽しくなりやすいです。

  • 「それ、でかすぎ!」
  • 「それ、ちっさすぎ!」
  • 「ありえない!」(言ってOK)

例)鉛筆の長さが「2m」
→ 「鉛筆2mはありえない!」
→ 正しくは「20cmくらい」って基準に戻せます。

トレ5:買い物で見積もり

  • 100円のジュースを3本 → だいたい300円
  • 98円×2 → だいたい200円
  • 480円+260円 → だいたい700円台

「暗算」より、見積もり目的でやるのがコツ。


学校のテストで役立つ「3秒見直し」

低学年でもできる見直しはこれだけ。

見直し3秒ルール

  1. 10より大きい/小さいを確認
  2. だいたいを確認
  3. 単位を確認(cm?m?分?)

これで「変な答え」の多くは防げます。


よくある“ズレ”別の対処

桁がズレる(9→90)

→ 位の理解(10のまとまり)を戻る。
「34=30と4」みたいな分解を口で言う練習が効きます。

文章題で変な人数・長さになる

→ 「現実チェック」を入れる。
「人はだいたい何人くらい?」「鉛筆は何cmくらい?」を毎回聞く。

単位が混ざる

→ 単位の基準を1つ決める(1m=机の高さ、など)+単位変換を短く復習。

見積もりは“基準+だいたい+ありえない”で育つ

  • おかしい答えに気づけないのは、量の感覚がまだ育っていないだけ
  • 見積もりは才能じゃなく、短い習慣で伸びる
  • 予想→計算→ありえない判定 の流れが最強

京の算数学 解答#1336

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