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京の算数学問題#1322

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算数学コラム
「また“なんで?”って聞いてる…」
疲れてると正直しんどいですよね。
でもこの連発は、子どもの発達として自然なんです。
特に3〜5歳ごろは「なぜ?どうして?」質問が増える時期として知られています。
また研究でも、幼児は大人との会話の中で“因果の説明”を求める質問をし、納得できる説明をもらえると反応が変わる(再質問が減る・追加質問が出る)ことが示されています。
子どもが「なぜ?」を連発する心理 6つ
1) ほんとうに知りたい(因果をつかみたい)
子どもは世界を「理由」でつなげ始める時期。
だから「どうして雨が降るの?」「なんで靴は履くの?」みたいに、“仕組みの説明”が欲しい。
2) 言語能力が成長して、質問で学べると気づいた
「質問すると答えがもらえる」を子どもが学ぶと、質問が増えます。
特に3〜5歳ごろに“why/how/when”が増えるのはまさにそれです。
3) “考え方”の練習をしている
答えそのものより、「理由を言語化する」練習になっていることもあります。
(大人にとっては“無限なぜ”に見えるやつ)
4) 大人とつながりたい(コミュニケーション)
純粋な好奇心+「会話を続けたい」「構ってほしい」が混ざることも。
この場合は、説明よりも 反応(うなずき・共感)で落ち着くことがあります。
5) 不安の確認(安心したい)
「なんで行かなきゃいけないの?」「なんでダメなの?」は、理由というより安心材料を探していることが多いです。
“納得”より先に“安心”が必要。
6) 自分で決めたい(自我・主体性)
「理由がわかれば自分で選べる」感覚が育つと、ルールに理由を求めます。
ここを雑に扱うと「反発」に見えやすいです。
「同じ“なぜ?”を何度も聞く」よくある原因
- 大人の答えが 因果の説明になっていない(例:「そう決まってるから」)
→ 研究でも、説明がもらえないと同じ質問を繰り返しやすい傾向が示されています。 - 答えが長すぎて理解できない
- 本当は“理由”じゃなくて“気持ち”を受け止めてほしい
- 不安が強くなっていて「確認行動」になっている(安心のループ)
しんどくならない対応コツ(現場で効くやつ)
① まず一言で共感→理由は短く
- 「気になるよね」→「〇〇だからだよ(一言だけ)」
説明を長くしないのがポイント。
② 逆に聞き返して“思考”にする
- 「なんでだと思う?」
- 「どうしたら分かりそう?」
“答えを渡す”より、考えるトレーニングになります。
③ 知らないときは「一緒に調べよう」でOK
- 「いい質問!今は分からないから、あとで一緒に調べよ」
子どもは“完璧な答え”より“誠実な対応”で満足することが多いです。
④「理由+選択肢」にすると揉めにくい
- 「危ないからダメ。代わりにAかBならOK」
理由だけだと反発、選択肢があると納得しやすい。
⑤ 疲れている日は“枠”を作る
- 「今は1こだけ答えるね。続きはお風呂のあと」
親の体力が尽きると、結局どっちも損します。
すぐ使える“返し方テンプレ”
- 「なんで?」→「〇〇すると△△になるからだよ」
- 「なんでダメ?」→「危ないから。安全にするならどうしたらいい?」
- 「なんで行くの?」→「〇〇ができる日だから。終わったら△△しよう」
- 「なんで?(無限)」→「いい質問!今日はここまで。明日また1つ調べよう」
要注意サイン(相談も選択肢)
多くは自然な成長ですが、もし
- 不安が強くて同じ確認が止まらない
- 日常生活に支障が出るほど質問で固まる
- こだわり・切り替えの難しさが強い
などが続く場合は、園・学校や専門職に相談した方が良い場合が多いです(“困りごと”の棚卸しができます)。
まとめ
「なぜなぜ?」は、子どもが 理由で世界を理解し始めたサインであることが多いです。
親側は、全部に完璧に答えなくて大丈夫。
短く答える/考えさせる/一緒に調べる/枠を作るの4つで、しんどさがかなり減ります。
京の算数学 解答#1322




