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京の算数学問題#1324

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算数学コラム
結論から言うと、○○は 「意味の理解」と「取り出す練習(小テスト)」です。
ただ唱える(暗記)だけだと、覚えた“つもり”になっても テストで出てこない/文章題で使えないが起きやすいんですよね。
九九が苦手=向いてない、ではない
九九が覚えられない子は、だいたい次のどれかです。
- タイプA:ワーキングメモリーの影響(暗記力の課題)
- タイプB:唱えられるけど、アウトプットが遅い(取り出せない)
- タイプC:似た九九で混ざる(6×7と7×6など)
- タイプD:答えは言えるのに文章題で使えない
学校でも「九九を構成→唱える→性質(交換法則など)→活用」という流れで学びます。
つまり、唱えるのはゴールじゃなく途中です。
“暗記だけ”がうまくいかない理由
1) 覚えても「使える」とは限らない
研究でも「九九を思い出せる」ことと「問題で使える」ことは別になり得る、と示されています。
だから「唱えられるのに文章題が解けない」現象が起きます。
2) 直前に詰め込むほど忘れやすい
学習法の大きなレビューで、効果が高い方法として 小テストと分散学習が挙げられています。
つまり、「毎日ちょっと思い出す」方が定着するという意味です。
ここからが本題:九九が入る“最短ルート”3ステップ
ステップ1:まず「かけ算の意味」を1分で戻す
九九が苦手な子ほど、ここがフワッとしてます。
- 3×4=「4が3つ」= 4+4+4
- □□□□
□□□□
□□□□(点やおはじきでOK)
声かけ:
「これ、“同じのがいくつ分”ってことだよ。どっちがいくつ分?」
意味が入ると、答えが出なくても“作れる”ようになります。
いきなり暗記よりも意味を知った上での暗記の方が覚えやすいです。
ステップ2:「性質」を使って覚える量を減らす(暗記の負担を軽く)
学校でも九九の性質(交換法則など)を扱います。
- 3×7が分かれば、7×3も同じ
- 2の段は「倍」
- 4の段は「2の段をもう1回倍」
- 6の段は「5の段+1の段」
- 8の段は「4の段を倍」
ポイント:
「全部暗記」じゃなくて、知ってる九九から作る。
ステップ3:いちばん効くのは“取り出す練習”(=ミニテスト)
九九は「見て覚える」より、思い出す回数で定着していきます。
九九の流暢さ(スラスラ出る)には、授業場面でも早期練習と呼ばれる繰り返し思い出す学習が効果的だったという研究もあります。
家庭でできる「1日3分」メニュー
① 10問だけ出す(見ずに答える)
例:2×7、5×6、9×3…(ランダム)
② 間違えたのだけ“その場で作り方つき”で3回
×「違う!」
○「5の段+1の段で作ると?」みたいに、作り方もセット
③ 翌日に“同じ間違いだけ”もう一回
→ 分散が効く(忘れにくい)
コツ:正解した九九は深追いしない。間違いだけ育てる。
「唱えられるのに文章題ができない」子の追加トレーニング
九九を“使う”練習が必要です(ここが抜けると伸びにくい)。
使う練習:1日1問でOK(低学年向け)
- 3こずつが4ふくろ → いくつ?(3×4)
- 5本のえんぴつが2セット → いくつ?(5×2)
- 7人に2こずつあめ → いくつ?(7×2)
- 4こずつの列が3列 → いくつ?(4×3)
- 6枚ずつのシールが5まい → いくつ?(6×5)
声かけ:
「“○こずつ”って書いてあるね。何が何回分?」
よくある詰まりポイント別の対策
6×7、7×8あたりで混ざる
- 近い九九は「作り方」で固定
例:7×8=7×7に7を足す - “早押し”をやめて、まずは作ってOK
反応が遅い(覚えてるのに出ない)
- 10問をタイマー1分で(最初はゆっくりでOK)
- 速さは後から。まずは「毎日出す」が勝ち
親の声かけで伸びる(けど、揉めない)
- 「全部言ってみて」より
「今日の苦手3つだけやろう」 - 「なんで覚えられないの?」より
「どの段が混ざる?2つだけ教えて」 - 「早く!」より
「ヒントありでも出せたらOK」
まとめ:九九が苦手な子に必要なのは“暗記”より「作れる」+「取り出せる」
- かけ算の意味(同じ数のまとまり)を入れる
- 性質で暗記量を減らす(作ってOK)
- 1日3分の「小テスト(想起)×分散」が最短
- 文章題で使う練習を1日1問入れる
家庭でやっても親子でしんどくなる・つまずきが深そう、という場合は、塾など専門機関に相談することも大切です。
京の算数学 解答#1324




