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京の算数学問題#1277

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算数学コラム
テスト前になると、子どもも保護者も、どうしても不安になります。
「とにかく勉強しなさい」
「何でもいいからやっておいた方がいいよね?」
でも塾で見ていると、
テスト前だからこそ“やらない方がいい勉強”
がはっきりあります。
それを知らずに続けてしまうと、
- 時間は使っている
- 本人もがんばっている
- でも点数が伸びない
という状態になってしまいます。
今日は、テスト前に避けたい勉強パターンを整理します。
① まとめノートを「一から作る」
テスト前に一番多いNG行動です。
- 教科書を写す
- 色分けに時間をかける
- きれいに仕上げる
安心感はありますが、点数にはつながりにくいです。
理由は
- 手は動くけど頭は動かない
- 分かった気になるだけ
- 問題を解く時間が減る
テスト前は「覚える」より「できるか確認する」時間に使うべきです。
② 新しい問題集・新しい単元に手を出す
これもよくあります。
「まだやってないところがあるから…」
気持ちは分かりますが、
テスト直前に新しいことを始めると
- 分からない所が増える
- 不安が大きくなる
- 何も定着しない
テスト前は広げる時期ではなく、絞る時期。
新しいことは、テスト後で十分です。
③ ひたすら問題数をこなす
「量をやったから安心」になってしまう勉強。
- プリントを何枚も
- 問題集を何周も
- 解きっぱなし
でも、間違い直しをしない量は意味がありません。
テストで点が伸びるのは
- 間違えた問題
- あやふやな問題
- 迷った問題
ここをつぶした子だけです。
④ 間違いを消して“なかったこと”にする
テスト前ほど、
ノートや解答用紙をきれいにしたくなります。
でも、
- ×を消す
- 正解だけ残す
- できなかった跡を消す
これは、一番もったいない行動です。
間違いは、テストに出る可能性が高い場所です。
⑤ 夜遅くまで無理して勉強する
「あと少しだけ…」
が続いて、睡眠時間が削られる。
これは本当に多いです。
でも、
- 睡眠不足
- 集中力低下
- ケアレスミス増加
テスト本番に一番悪影響が出ます。
テスト前こそ、いつも通り寝る。
これも立派な勉強です。
じゃあ、テスト前は何をすればいい?
「やってはいけない」が分かれば、
「やるべきこと」はシンプルです。
①間違えた問題だけを見直す
- ノート
- 問題集
- プリント
×がついた所だけでOKです。
②できるかどうかを“確認”する
- 見るだけでなく解く
- 答えを隠して解く
- 迷わずできるかを見る
③「不安な問題」を残さない
- ちょっと迷った
- 自信がない
- 前も間違えた
ここが、テストに一番出ます。
最後に
テスト前の勉強で大切なのは、
がんばることより、
“やることを間違えない”こと。
やってはいけない勉強をやめるだけで、
点数は驚くほど安定します。
不安なときほど、
量を増やしたくなります。
でも、
テスト前は「減らす勇気」が必要な時期。
- やらないことを決める
- できない所だけを見る
- 生活リズムを守る
これができた子は、本番でちゃんと力を出せます。
京都市中京区・アイデア数理塾では
テスト前に、
- やること・やらないことの整理
- 直前期の勉強計画
- 間違い直しの優先順位
- 不安を減らす声かけ
をとても大切にしています。
「テスト前、何をさせたらいい?」
そんなときは、“やらせない勉強”から見直すのがおすすめです。
京の算数学 解答#1277




