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京の算数学問題#1255

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算数学コラム
塾で長年子どもたちを見ていると、
成績が伸びない子ほど「いきなり解き始める」 という共通点があります。
ページを開いて、
「はいスタート!」のパターンです。
でも実は、
点が伸びる子は問題を解く“前”に
ちょっとした準備をしています。
今日は、
「この5つをするだけで問題集の効果が3倍になる」
という“解く前の習慣”をまとめました。
① まず「何のための問題か」を確認する
伸びない子は、
目的がないまま手を動かします。
- 解ければOK
- 正解ならOK
- とりあえず進める
こんな状態だと、
“作業の勉強”になってしまいます。
やるべきことは「この問題は何を身につけるため?」を3秒で確認します。
- 計算の練習?
- 新しい単元の確認?
- 応用のための基礎?
- テスト対策?
目的がわかるだけで、頭の使い方がまったく変わります。
② 例題・解説を“先に読む”
伸びない子ほど、
「例題を読まずに解こうとする」というクセがあります。
最初に例題を見るのは、ズルでも甘えでもありません。
“正しい型を頭に入れるための準備”です。
大切なのは、習得の段階では、例題の解き方を“手順”としてまるっと確認する
- どこで図を書く?
- どこで式を立てる?
- どの情報に注目する?
例題を見てから解く子は、
“型”が身につくので応用で強くなります。
③ ノートの“使い方”を決める
伸びない子はノートがぐちゃぐちゃで、
後で見返しても何が書いてあるか分からないことが多いです。
一方、伸びる子は、解く前にノートのルールを決めています。
- 途中式は1行空ける
- 図は左に、計算は右に
- ミスは赤で丸をつける
- 気づきは端にメモ
ノートが整っていると、見返した時の“復習効率”が全然違います。
④ 問題の「問い」の部分だけ先に読む
これは文章題・図形で特に重要です。
伸びない子は、最初から全部読んで混乱する。
伸びる子は、「何を求めるか」だけ先に確認します。
- 距離?
- 速さ?
- 何個?
- 何分後?
- 最大?最小?
“ゴールがわかっている状態”で問題を読むと、
必要な情報の拾い方が自然と変わり、読解ミスが減ります。
⑤ 解く時間の“制限”を決める
伸びない子は、解けるまで何分でも粘ります。
これが時間配分を崩す最大の原因。
伸びる子は、
問題集を解く前に“リミット”を決める習慣があります。
- 1問につき5分
- 大問は10分
- 飛ばすラインを決める
この習慣があるだけで本番の時間配分が安定します。
問題集で伸びるかどうかは「解く前」で8割決まる
問題集の本当の価値は
「解くこと」ではなく“解く準備を整えること”にあります。
- 何のための問題か確認する
- 例題を先に読む
- ノートの使い方を決める
- 問いだけ先に読む
- 制限時間を先に設定する
これを習慣にした子は、成績が安定し、問題への向き合い方がまったく変わります。
京都市中京区・アイデア数理塾では
問題集の解き方から“解く前の準備”まで細かく指導しています。
- 例題の読み方
- 図の描き方
- 問題の優先順位
- 時間配分
- ノートの整理術
正しく問題集を使えるようになると、勉強の質が一気に上がります。
京の算数学 解答#1255




