「うまく話せない子」に必要なのは語彙力より安心感 京の算数学#1235

京の算数学問題#1235

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算数学コラム

「なんで言えないの?」
「もっとちゃんと話して!」

つい、そう言ってしまうこと、ありますよね。

でも実は、“うまく話せない子”の多くは、
言葉が足りないのではなく
「話しても大丈夫」という安心感が足りないんです。

今日は、言葉に詰まる子どもの気持ちに寄り添いながら、
“語彙力より大切な安心感”の育て方を考えてみましょう。


「うまく話せない子」は何を感じているの?

子どもが話せないとき、
その背景にはいくつかの“心のサイン”があります

① 「間違えたらどうしよう」

「ちがうって言われたらイヤだな」
「笑われたら恥ずかしい」

そんな不安が、言葉を止めてしまうことがあります。

対策
“間違ってもいい”空気をつくることが大切。
「なるほど、そう考えたんだね」
「そういう見方もあるね」
と、まず受け止めてあげましょう。

② 「急に言葉にできない」

頭の中では考えていても、
それをどう言葉にすればいいか分からない子も多いです。

対策
→ 「ゆっくりでいいよ」「考えながらでいいよ」と、
“待つ時間”をプレゼントしてあげてください。

③ 「どう言えば伝わるか分からない」

“伝える力”は、練習で育ちます。
でも、そのためには「安心して話せる場」が必要です。

対策
→ 「うまく言えなくても大丈夫」
 「途中でもいいよ」と、プロセスを認める言葉がけを。


“安心感”があると、言葉は自然に育つ

言葉は「技術」ではなく、「関係の中」で育ちます。

安心して話せる相手がいて、
「聞いてもらえた」「受け止めてもらえた」と感じることで、
子どもは少しずつ“自分の考えを言葉にしたい”と思うようになります。

ポイント

  • 間違っても責められない
  • 最後まで話を聞いてもらえる
  • 否定ではなく共感で返してもらえる

これが、**語彙力よりもずっと大切な「話す力の土台」**です。


家庭でできる!“安心して話せる場”をつくる3つの工夫

工夫① 「会話に“正解”を求めない」

親が“正しい答え”を探すように聞くと、
子どもは「何を言えば正しいの?」と構えてしまいます。

「あなたはどう思う?」
「そう考えた理由を聞かせて」

と、意見そのものを受け止める質問に変えてみましょう。

工夫② 「短いやりとりを積み重ねる」

いきなり深い話をしようとすると、子どもは緊張します。
まずは、日常の中の小さな会話から。

「今日の給食、どれがいちばんおいしかった?」
「今見てる本、どんな話?」

雑談の積み重ねが、“話す安心”を育ててくれます。

工夫③ 「言葉にできなくても、態度を受け止める」

言葉が出ないときも、
子どもは表情や仕草で何かを伝えています。

コツ
「うなずいたね」「その顔はちょっと困ってる?」など、
言葉にする前の“気持ち”を読み取ることが大切です。

「ちゃんと見てもらえてる」と感じると、
安心が言葉につながります。


“話せる子”は、“安心して考えられる子”

話す力は、考える力と深くつながっています。

安心して自分の考えを話せる子は、
安心して自分の考えを「つくる」こともできます。

つまり、安心感は「思考力」の土台なんです。

京都市中京区・アイデア数理塾より

アイデア数理塾では、
「話せない子が話したくなる」安心の場づくりを大切にしています。

  • 否定せずに受け止める対話型授業
  • 「話す」より「伝わる」を意識したサポート
  • 子ども一人ひとりのペースを尊重

“うまく話せない子”でも、
少しずつ「伝えるって楽しい!」と感じられるようになります。


まとめ

  • うまく話せないのは語彙力不足ではなく「安心感」の不足
  • 正解を求めず、考えや気持ちを受け止めることが大切
  • 雑談や共感を通して“話す安心”を育てよう
  • 安心感は「考える力」と「伝える力」を支える土台

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