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京の算数学問題#1204

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算数学コラム
こんにちは。
京都市中京区のアイデア数理塾、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「勉強が得意な子って、もともと頭がいいんでしょ?」
保護者の方からよく聞く言葉です。
でも実際に塾で多くの子どもを見ていると、成績の差は“能力”よりも“家庭の習慣”で生まれていることがよくわかります。
勉強が得意な子の家庭には、決まって“3つの共通点”があります。
今回は、その3つの習慣を具体的に紹介しながら、家庭で実践できるヒントをお伝えします。
① 「学ぶ時間」が“生活リズム”に組み込まれている
勉強が得意な子の家庭では、「勉強時間を確保しよう」と意識的にしていません。
代わりに、勉強が“生活の一部”になっているのです。
たとえば
- ご飯のあとに宿題をするのが当たり前
- 朝ごはんの後に昨日の復習を5分だけ
- お風呂前に明日の持ち物と宿題チェック
このように、「〇時に勉強する」ではなく、「〇〇のあとに勉強する」という流れが自然に組み込まれています。
時間を決めても続かないのは、「予定」だから。
でも“生活のリズム”にすれば、「当たり前の習慣」になります。
つまり、勉強時間を作るのではなく、生活の中に埋め込むことが大切です。
② 「質問しやすい空気」がある
勉強が得意な子の家庭は、親が全部を教えるわけではありません。
でも、共通しているのは「質問しやすい雰囲気」があること。
たとえば、こんな会話です。
- 「それどういう意味だと思う?」
- 「お母さんもそこ苦手だったな〜」
- 「調べてみよっか!」
このように、子どもの“わからない”を責めずに、共に考える姿勢があると、
子どもは「質問=悪いこと」と思わなくなります。
逆に、「なんでそんなこともわからないの?」という一言で、
子どもは質問することをやめてしまいます。
“わからないことを聞ける力”は、学力の伸びに直結します。
質問を歓迎する家庭の空気こそ、勉強が得意な子を育てる土壌です。
③ 「親が“学ぶ姿勢”を見せている」
意外に見落とされがちなのが、親の“学び方”の姿勢です。
勉強が得意な子の家庭では、
親が「わからないことを調べる」「学ぶことを楽しむ」姿を自然に見せています。
たとえば、
- ニュースを見ながら「これどういう意味かな?」と子どもに聞いてみる
- レシピを見ながら「この分量の割合ってどうなる?」と一緒に計算してみる
- 歴史ドラマを見て「この時代、どんなことがあったんだろうね」と調べてみる
こうした日常の中の“学び”が、子どもの中で
「勉強=特別なこと」ではなく、「知るって楽しい」に変わっていきます。
子どもは、親の言葉よりも行動を真似る生き物です。
親が“学ぶ人”であることが、何よりの教育になります。
家庭で今すぐできる「小さな3つのアクション」
では、今日からできる実践法を紹介します。
1. 「勉強を始めるタイミング」を決める
「夕食後の15分」だけは毎日同じように学習する。
内容はドリルでも読書でもOK。“同じ時間よりも固定の行動の後にやる”が最重要。
2. 「質問ボード」を作る
わからないことがあったら書いておくホワイトボードを用意。
メモや紙でもいいですがホワイトボードだと手軽に情報共有ができるのでおすすめ。
後で一緒に調べたり、塾で質問するきっかけに。
3. 「親子で調べる日」を作る
週に1回、“なぜ?”をテーマに親子で調べる時間をとる。
たとえば「雷はなぜ鳴るの?」など、興味ベースでOK。
勉強習慣は、“教える”より“空気を作る”ことで育ちます。
アイデア数理塾で大切にしていること
アイデア数理塾では、子どもたちが「自分から学ぶ力」を育てることを目的としています。
授業では、答えを教えるよりも「どう考えたの?」「他のやり方はあるかな?」と問いかけながら、思考を深めるサポートをしています。
また、家庭での関わり方も重視し、
「勉強時間を増やす」のではなく、「学ぶ空気を家庭に持ち帰る」よう設計しています。
親と子が一緒に学ぶ姿勢を育てる。
それこそが、学力の基礎であり、
“勉強が得意な子”を生み出す本当の習慣です。
まとめ:「才能」ではなく「習慣」が子どもを伸ばす
勉強が得意な子の家庭には、次の3つの習慣があります。
- 勉強を生活のリズムに組み込む
- 質問しやすい空気をつくる
- 親が学ぶ姿勢を見せる
どれも、今日から家庭で始められることばかりです。
“特別な塾”や“高い教材”よりも、
毎日の小さな積み重ねが、最も大きな学力差を生みます。
焦らず、比べず、家庭の中に「学びの空気」を増やしていきましょう。
京の算数学 解答#1204
