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京の算数学問題#1191

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で学習塾を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
最近ニュースやSNSでも「生成AI」という言葉をよく耳にするようになりました。
ChatGPTをはじめとしたAIは、文章を書いたり、問題を解いたり、さらには企画を考えたりと、子どもたちの学びの環境にも大きな影響を与えつつあります。
では、このようなAIが身近になる時代に、子どもたちはどのような力を身につけるべきなのでしょうか?
今日は保護者の皆さまに向けて、教育の観点から整理してみたいと思います。
1. 答えを知るより「問いを立てる力」
AIは膨大な情報から「答え」を出すことが得意です。
しかし、AIに何を質問するかは人間が決めなければいけません。
つまり、これからの学びでは「正しい問いを立てる力」がとても大切になります。
例えば算数でも、ただ計算ができるだけではなく、
- どんな場面でこの計算を使うのか?
- 問題の条件をどう整理すればいいか?
といった「考える姿勢」が求められます。
2. 情報を取捨選択する力
AIの答えが常に正しいとは限りません。誤った情報や偏った見解が含まれることもあります。
そのため、子どもたちには「情報を鵜呑みにせず、自分で確かめる姿勢」が必要です。
これは学校の勉強に限らず、インターネットやSNSを利用するときにも欠かせない力です。
本や先生、友達との話し合いなど、複数の視点を取り入れて考える習慣を家庭でも育てていきたいですね。
3. 表現する力(アウトプット)
AIは文章を生成してくれますが、「自分の考えを自分の言葉で伝えること」は人間にしかできません。
特に入試改革で重視される「記述問題」「面接」「プレゼン」などは、まさに子ども自身の表現力を試される場面です。
算数・数学でも「どう考えたか」を説明できることが、理解の深さにつながります。
4. 忍耐力と基礎力はAIでは代替できない
「AIがあるから暗記や計算は不要」という声もありますが、これは大きな誤解です。
実際には、基礎力がないとAIの答えを理解することも、正しい問いを作ることもできません。
例えば、中学生になってから「小学校の計算があやふや」だと、AIを活用しても効果は薄くなります。
だからこそ、小学生のうちに九九や分数計算などの基礎を固め、中学生以降はそれを応用できる力を育てることが大切です。
5. 家庭でできるサポートの工夫
保護者の方ができることは、特別な教材を買うことではありません。
- 子どもの「なぜ?」に耳を傾ける
- 調べ学習を一緒に楽しむ
- 答えだけでなく「どう考えたの?」と問い返す
こうした関わりが、AI時代に必要な学びの土台を作ります。
まとめ
生成AI時代に子どもが身につけるべき力は、
- 問いを立てる力
- 情報を見極める力
- 表現する力
- 忍耐力と基礎学力
の4つです。
AIは学びをサポートしてくれる強力な道具ですが、最終的に「どう考えるか」「どう生きるか」を決めるのは子ども自身です。
塾としても、子どもたちがこれらの力を育み、自分の未来を切り拓いていけるように全力でサポートしていきたいと思います。
京の算数学 解答#1191
