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京の算数学問題#1189

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算数学コラム
こんにちは!京都市中京区で算数・数学専門の「アイデア数理塾」を運営しております、油谷拓哉(ゆたに たくや)です。
「勉強やりたい!」
「習い事が楽しい!」
子どもがそう言っていても、実際の様子を見ると「本当にそうかな?」と感じることはありませんか?
子どもの気持ちは、必ずしも言葉どおりとは限りません。
むしろ本心は、 言葉より行動に表れる ことが多いのです。
今日は、ポジティブに子どもの意欲を見抜くための「観察の視点」についてお話しします。
1. 子どもの意欲は「言葉より行動」に出る
例えば、
「宿題もうやった!」と元気に言っていても、机に座っている時間はほんの数分だったり。
「習い事が楽しい」と言いながら、行く前にいつも気が重そうだったり。
これは決して「嘘をついている」のではなく、子ども自身も気持ちをうまく整理できていないだけ。
だからこそ、 親が冷静に行動を観察すること が、子どもの本当の意欲を知る手がかりになります。
2. 観察のポイントは「準備」と「継続」
子どもの行動から意欲を読み取るには、次の2つが大きなヒントになります。
① 準備が自分からできるか?
意欲があるとき、子どもは自然と「準備の行動」をとります。
- 勉強したい → 自分でノートや鉛筆を用意する
- サッカーが楽しみ → 前の日からユニフォームをそろえる
準備に前向きさがあるかどうかは、大きなサインです。
② 続ける力が出ているか?
意欲があることには、疲れていてもなんとか続ける姿が見られます。
「5分でもやる」「練習後もボールを触っている」など、小さな行動の積み重ねです。
3. 言葉と行動がズレていたら?
言葉では「やりたい」と言っているのに行動が伴わないとき、親としては心配になりますよね。
このとき大切なのは、
「どうしてやらないの?」と責めるのではなく、
「本当はどんな気持ちなのかな?」と観察する姿勢 です。
- ただ疲れているだけかもしれない
- 他に気になることがあるのかもしれない
- そもそも本当に好きではないのかもしれない
行動の背景を見極めることで、子どもの気持ちを尊重したサポートができます。
4. 親にできるポジティブな関わり方
行動を観察するだけでなく、前向きに関われる工夫もあります。
- 小さな行動を認める
「今日は机に向かったね」「準備が早かったね」など、できた行動を見逃さず声をかける。 - やる気の波を一緒に味わう
たとえ短時間でも「今日はここまでできたね!」と共有すると、子どもは安心して次につなげられます。 - 選択肢を与える
「今やる?それとも晩ごはんのあとにやる?」と選択させると、自分で決める力が育ちます。
まとめ:行動を観察することで本当の意欲が見えてくる
子どもの「言葉」と「行動」がずれているとき、それは成長のサインでもあります。
気持ちと行動をうまく一致させる練習の途中だからです。
親が言葉だけで判断せず、 行動を丁寧に観察すること が、子どもの本当の意欲を見抜くカギになります。
- 自分から準備できているか
- 継続して取り組めているか
- 小さな行動を認められているか
これらを意識するだけで、子どもの学習や活動へのサポートはぐんと前向きになりますよ。
京の算数学 解答#1189
